第4話:応援団、団長
図書室で時間を潰していると。
「じーーーん!!ここにいるのはわかっているぅーー!!!出てこぉおおおい!!!」
「うわっ!?」
突如として爆音のような声が聞こえて来た。
「お!やっぱりここにいたか、こんなところで何やってんだ!行くぞ!!」
「ちょ、ちょいちょい!待て待て待て!!お前は誰だ!」
ポニーテールで黒髪、俺と同じぐらい身長のある女子だった。
「あ?あー…そういや記憶喪失してんだっけか?俺は“神無月 藍那”だ!応援団の団長をやってんだ!ほら行くぞ!!」
「いや待って!?それはわかったが俺をどこに連れて行こうとしてるんだ!?」
「ん?あー……俺の…部室……?」
「なぜ吃る?」
「ちょ……ちょっと待ったぁ………!」
「清水さん?」
清水さんが僕と神無月さんの前に立ちはだかった。
「か…神無月…さん!鳴瀬くんを部室に連れて…何をするんですか……!」
「えっ!!??何をって………それは……なんでもいいだろ!!」
「よくない……!!」
「いいだろうべつに!俺だって迅とあんなことやこんなことしてみたいんだ!!」
「はっ!!??」
「やっぱり………」
ど……どういうことだ……?
応援団、団長さんがあんなことやそんなことにこんなことを!?
いや…そんなことはないな……。
って違う!
どういうことだ……。
はっ!?まさか…俺はいつあんなことやそんなことがいいことだと思っていたんだ…!
それはとても恐ろしいことなのかもしれないっ!!
ここから逃げなければ……!
そう思った俺は図書室から飛び出した。
「あっ……!鳴瀬、くん!」
「ん?あああ!!おい!じーーーーん!!!」
「うわっ!うるさっ!!さすが応援団、団長…ってやべぇ!思い切り叫んでるせいでバレちまうじゃねぇか!!」
俺は廊下をダッシュした。
曲がり角を曲がろうとすると人にぶつかってしまった。
「うわっ!!」
「きゃっ!!」
「あ痛ててて…ご、ごめん!!大丈夫!?」
ぶつかってしまった人は、自分より少し小さく、ショートヘアの女の子がいた。
「あ!!先輩見つけました!!!」
見つかっちゃったぁ………。
なんと今日!僕の家にこたつ様が降臨なされた!!
こたつでゆっくりしながら小説書いていこうかなぁと思います!