百合姫Wildrose Vol.3
『百合姫Wildrose』シリーズ
https://ncode.syosetu.com/n3113fr/48/
作品種別:漫画・アンソロジー
出版年月日:2009年5月1日発行(2009年4月18日発売)※Wikipediaより。
ISBN 978-4-7580-7042-3
総合評価:★4
注意事項:
エッチ描写のあるアンソロジー・シリーズなので、18歳未満は読んじゃダメな本です。
※以下の紹介文には、エロは無いので、ココで載せても問題ないエッセイだと思います。
>収録作品
表紙絵:みなみ遥
イラスト:三国ハヂメ
『Sweet』大槻ミゥ
『ねてもさめても』三国ハヂメ
『クロゼット大作戦』高橋依摘
『Sweet Sweet Honey』花田マコ
『恋愛準備室』南崎いく
『Sweet Exercise』天野しゅにんた
『オトナとコドモと』いづみやおとは
『Time』速瀬羽柴
『少女の標本室』柚葉せいろ
※以下、ネタバレ感想です。
>『Sweet』大槻ミゥ
いわゆるビッチなヒロインと、そんな彼女を好きな主人公とのエッチ。
自宅で飲んでいて、突然ヒロインが『この前エッチした時~』と語り始めたところから、『そういうの止めなよ』って押し倒す流れ。
最後は、主人公とするのが一番良い、という感じなのですが。個人的には、百合というよりも、もっと違う何かのような気がしますね。
>『ねてもさめても』三国ハヂメ
1・2巻の『温室シリーズ』とは無関係の作品で、これも『放課後カノン』に収録されています。
成績が悪くて留年の危機な主人公が、今は疎遠になってしまった幼馴染に、勉強を教えてもらう事に。
でも途中で、気付けば幼馴染にキスをしていて、『疎遠になってしまった理由』に気付き、どうしようと。
とりあえず、『深い意味はない』と誤魔化すんですけど、そうしたら幼馴染が泣き出しちゃって、実は幼馴染の方も主人公が好きなのだと判明。
でも、『今更、私もって言っても信じてもらえない』と思った主人公は、幼馴染に教えてもらったやり方で頑張って、自力?で追試をクリア。
改めて告白して、そのままイチャラブ・エッチ。最後はバカップル化して終わりでした。
>『クロゼット大作戦』高橋依摘
主人公のユウナと彼女の津田は、ユウナの姉の部屋に侵入、クロゼットの中に隠れて、姉と恋人のようすを調査する事に。
それで、姉のユウカと恋人の高梨が帰ってくるんですけど、早々とエッチに突入。
それをのぞき見したりしているうちに、ユウナと津田もまた、クロゼットの中でエッチに突入。
最後はクロゼットのドアが開いて『見つかっちゃった!』となるんですけど、『あなたたちのおかげで燃えた』と言われて、大人ってすごいというところで終わりです。
見られてると知りつつ営むってすごいですね。
>『Sweet Sweet Honey』花田マコ
ヒロインは、美少女でモテるのに、おしゃれに興味がなくて、服装とかがオッサン状態。
主人公は、そんな彼女をオシャレに目覚めさせようとするのですが、そのままエッチに突入。
結局、可愛い服に目覚めさせるはずが、コスプレに目覚めさせてしまったというオチでした。
>『恋愛準備室』南崎いく
1・2巻の話とは、違う娘たちの話です。
ヒロインの河村は、主人公の奥井が好き。奥井は、親友の菅原が好き。そして菅原には彼氏がいる。
そういう状況での、河村と奥井のエッチです。
河村は、奥井の体だけを手に入れている形で、奥井は『それで良いの?』と言うのですが。
河村は『全部を手に入れようとは思わない』『私より可哀そうな娘がいるから』と答えます。
好きな人の体は手に入れられても、心は手に入れられない、河村。
好きな人の、心も体も、手に入れられないどころか、『他の誰か』が触れていくのを見ている事しか出来ない、奥井。
どちらも、切ないですね……。
>『Sweet Exercise』天野しゅにんた
小太りの主人公と、モデルのヒロインが、海に行こうという事になるのですが。
『ポッチャリ体型は云々』という事で、無理なダイエットを開始した事で、ぶっ倒れる結果に。
ヒロインは『そんなダイエットをした事』に怒って、とりあえず食べさせて、それから『アンタが食べる姿に癒されてる』と言います。
それからエッチに突入し、最後は無理せずダイエット……という感じでした。
>『オトナとコドモと』いづみやおとは
恋人が学校に教育実習生としてやってきて、不機嫌になる主人公。
理由としては、『黙っていたことをすねてる』とか、『いつもよりも大人びていて不安になる』だとか。
それで八つ当たりとかしてしまっていたら、図書準備室に呼び出されて、そこに行く主人公なのですが……。
キスして押し倒されて、『不安に思う事ないよ』みたいな流れのエッチに。
最後は、実習期間が終わって学校を去る恋人に、笑いかける終わり方でした。
>『Time』速瀬羽柴
身体を売って生きているヒロインと、救い出したいけど今はまだその力のない主人公の話。
良い悪いでは無くて、単純に僕の好みでは無かったですね。
なので、この話については、これ位にします。
>『少女の標本室』柚葉せいろ
好きな人を前に、友人とかの関係で、つい『臭い』というような事を言ってしまった主人公。
次に会った時に謝ろうとするも無視されて。他の生徒には笑ったり触れたりしているのを見て、独占欲から、これまたつい『臭いのが移るよ!』と言ってしまいます。
うん、失言しすぎですね。
本当は仲良くしたいのに、何も話してくれない事が腹立たしくて、友人たちと一緒に、彼女をいじめ始めます。
うん、小学生かってry
その後は、そういう主人公なのに、ヒロインからキスして、好きだと告白。
そのままエッチして、最後は、お互いに相手を独占したいと思っていた、という終わり方でした。
>以上
『百合姫Wildrose』シリーズ3巻の感想でした。
次回は、同シリーズ4巻の予定です。