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異世界の常識破壊者【オーバーブレイカー】  作者: しまらぎ
三章 〜王都とクエストギルド〜
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『魔力と特性再び』

 


 同日午後、僕らは王都の図書館へとやって来た。

 今日は地球で言う休日かな? とても沢山の人たちが図書館を利用しているようだ。僕らもその中のひとグループなんだけどね。


 僕ら……主に僕だが、僕が急に図書館に行こうと思ったのにはそれなりの理由があった。

 さっきの魔力付与もそうだけど、この世界での魔法文化のレベルは少し低いと思う。僕ならば、僕の知っているアニメの世界であれば普通に考えつきそうな事がこの世界では考えつくこともない。そんな場面に多々遭遇している。

 つまり何が言いたいのかと言うと、この世界でのレベルを超えたことがもっと出来るんじゃないかってことだ。


 僕はギルドで貰った自分の結果表と、山のように積んである本をまじまじと見つめながらそんな事を考えていた。


 リッタもゆぅもさっきまでは杖と弓の教本をずっと読んでいたけど、今はもう寝てしまった。まだ30分も経ってないんだけどなぁ。でも僕も気兼ねなく本を読めるからちょうどいい。


 ちなみに僕が読んでいるのは魔法の辞書みたいな本だ。千ページぐらいある本だけど、それでもまだ第一部だった。第三部まであるから読み切るのは無理そうかな。

 こんな魔法しか載ってない本を読んでいるのにもちゃんと理由がある。どうにか複数の魔法を合成したいのだ。算数のように足したり引いたりして新しい魔法が作れればと思う。


 まずは魔法の合成が可能かどうかってところなんだけど、どうしものか……。そういう文化がない以上調べても出てくる筈がないしな……。これについては兎に角魔法をしらみつぶしにするしかないかな。



 さて、もう一つやる事があるんだよな。こっちの方が重要かもしれないし、早く結論を出さないと。

 僕が考えていたのは僕の魔力と特性についてだ。


 『順応』と『瞬間施策』と『霧散』か……。日本語で書いてあるのも不思議な事だけど……ってそういや最近見る文字って全部日本語だったような……。いつからかわからないけど、確かに僕は日本語を見てる。この本だって日本語だし……あれ? この紙もさっきまで異世界語だったはずなのに日本語になってる。何だかどんどん変化していってるような気がしてきた。リッタのペンダントにもこんな力はないはずだ。だとしたら……何か新しい能力を得たとか? まぁそんなとこだよな。

 起こる事にいちいち驚いてたらきりがないよな。

 今はどちらかと言うとこの下に書いてある空欄の鉤括弧の方が気になる。

 一つ一つ見ていくとするか。


『順応』

 あらゆる武器を使いこなす事が出来る。あらゆる言語の使用が可能になる。また、あらゆる文字の解読が可能になる。順応性が高まる。


 あらら、日本語問題早速解決かい! それに最後のとってつけたような一文! 順応性が高まるって……今の僕そのものか……。

 もういいや、次いこ、次!


『瞬間施策』

 極限状態にある場合のみ、周りの時を遅く感じる事が出来る。施策能力の向上。


 これは……必要なのか? そこまでいらないような気もするけどな。あ、でも魔族とのバトルの時にああも容易く対応出来たのはこの特性のお陰か。なかなか舐められたもんじゃないな、この特性も。

 よし、次だ!


 ん? あれ?

 次の項目である『霧散〈パニッシュ〉』を見てみたものの、そこの説明だけが文字化けしていたのだ。

 これじゃあ分からないじゃないか……。一番見たい場所だったんだけどな。

 でも『パニッシュ』についてはそれなりに分かってるつもりだからまぁいっか!


 はぁ……なんだかどんどん順応性が高くなってるような気がするなぁ……。いい事なのかなぁ……。はぁ……。

 僕は自分の変化に対して何故だかため息が隠せないのだった。

少しぐちゃぐちゃとしててすみません

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