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異世界の常識破壊者【オーバーブレイカー】  作者: しまらぎ
三章 〜王都とクエストギルド〜
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『クエストギルド』

 

 到着! ギルド(仮)

 正式名称はクエスト・クラウス。僕が勝手に施設だと思っていただけで、どうやらここは普通のお店と変わらないらしい。クエスト・クラウス……か。わかりづらいしギルドでいっか。流石に安直すぎかな? 名前も名前だしな、クエストギルドとでも呼ぶとしよう。なんかもっと安置になったような……ま、気にしない気にしない。


 クエストギルドでは、壁にクエストの内容が書いてある紙が貼ってあり、やりたいクエストを受付に言うとそのクエストを受けられるようになっているのだ。そこらへんは僕の想像していたものと変わりない。

 そしてこのクエストギルドは、初回登録というものが必要らしい。ピンクの服を着た受付のお姉さんが、次の方どうぞ! と僕らに呼びかける。某狩ゲームを思い出すな……。


「登録ですね! それでは中にお入り下さい」


 そう言って連れられて来たのは、地面に大きな魔法陣の描いてある部屋だ。

 いったい何をするんだ? こういう時ってアニメとかだと、力の測定とかやって登録証みたいなのを貰うんだよね。


「では、1人ずつ魔法陣の中に立って下さい。今から皆さんの登録を行います」


 まぁ何かがどうにかなって登録になるんだろうな。深く考えても分かるはずないか。魔法ってもともとそういうものだしな。


「じゃあ僕からやるよ」


 僕はキラキラと光る魔法陣に足を踏み入れる。そして、魔方陣の真ん中に来たあたりで、光は更に強さを増していく。気がつけば光に飲み込まれるような状態になっていた。

 ここに来て何度目だろうか? 光に包まれるのって。1番最初もそんなんだったっけな。なにかと光に縁がある。闇よりはいっか。いや、闇の方がかっこいいかな? 腐るつもりはないけど少し憧れる。……ほんとに腐ってる訳じゃないからね! 何に言い訳してんだか、少し顔が熱くなってきた。


 あれから1分くらいたったかなと言うところで、登録とやらは終わったみたいだ。今ので何が分ったのかは知らないがね。

 リッタもゆぅも続けて登録をしていった。2人は光に包まれるなんて初めてだったらしく、けっこう魔法陣の中でわーきゃー騒いでいた。

 この部屋けっこう声が響くからクエストギルドの入り口あたりまでは漏れてそうだな。

 はぁ……恥ずかしい……。


 すべて終えて受付に戻ってくると、お姉さんから3枚の紙とバッジを渡された。

 バッジは僕の考えてた登録証と同じ役割をしていて、これを受付で見せるとギルドメンバー、いわゆるギルメンとして任務を受けられるようだ。ちなみに僕とリッタとゆぅのバッジは水色で、紅葉のような形をしている。このバッジはタッグを組んだりすると、識別のために同じ形と色に変化するらしい。

 相当な数のメンバーがいるはずだから、組み合わせとかとても大変そうだな……。僕が気にすることでもないけどね。


 さて、3枚の紙の方だけど、これには僕らの大雑把な情報が書いてあると説明を受けた。半分くらいは思ってた通りだ。武力に魔力と魔力詳細が成績表のように書いてある。武力と魔力にはそれぞれFからSまでの評価、魔力詳細には、固有の魔力の有無かその固有名詞が載っている。もう1つは固有特性だ。これも魔力のと同じだな。


 あとあと聞いてみた話だが、さっきの魔法陣は、中央に立つ者の魔力とシンクロして魔力等の主な情報を具体的に読み取るというものだった。


 さぁ、そんな事は置いといて評価を見てみるか! Sまであるからな。せめてCくらいにはなってて欲しいところだが、どうだろうか?

 何故だかテストの結果とかって点数のところを隠してちょっと時間置いてから見たりするんだよね。もらったとたんに見るのは嫌だからな。僕はもらってすぐに裏返しにしたから結果をまだ見てないのだ。リッタ達はと言うと2人で紙を見比べてあぁだこうだと言い合っている。ちょっとずるいけど先に2人の結果を見してもらおうかな。


「2人の結果はどうだった? 特に武力と魔力のところ」

「えーと私はねぇ~武力がEで魔力はDだったよ!」

「わたしは武力がFで魔力はCでした」


 2人とも武力が低めなのか。それでも戦うことのない一般市民はどの評価もEかFにしかならないもので、たまに強い人がB以上をとるとかとらないとか。2人の評価はそこそこ良いものだな。ただ最高評価までの範囲が広いだけだ。FからSって……よくよく考えたら7段階じゃんか! なんかCが低いとか勘違いしそうだなぁ。このシステムなんとかなんないかね、まったく。


 そんなこんなで、僕は自分の結果に目を通す事にしたのだった。

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