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異世界の常識破壊者【オーバーブレイカー】  作者: しまらぎ
一章 〜異世界と旅立ち〜
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『プロローグ』

どうも、しまらぎです!

のんびりと書かせてもらってます。

よろしくお願いします!

『僕は何のために生きているのだろうか』


 そんな極々ありふれた考えを持っていた僕の人生の転機は、中学を卒業する少し前に訪れた。


 僕の名前は三波 心葉(みなみ このは)

 今は16歳の男子高校生。趣味はアニメ鑑賞に漫画やラノベを読むことと、それに準ずるグッズ集めだ。アニオタとまではいかないながらも、2次元と言う夢の世界にどっぷりと浸かっていた。

 学校では休み時間に友達とアニメの話で盛り上がる、そんな生活を送っている。まぁ、話をすると言っても少人数だし、もちろん女子と関わることもなければ色恋沙汰なんてものもない。

 だけど、そんな狭い世界でのやり取りに確かに楽しみを感じている。

 これが今の僕だ。

 そんな僕は、実は中学3年の後期まで友達がまったくいなかった。

 友達がいないだけなら楽だけど、世の中そんなに甘くない。いろんな人から嫌がらせを受ける日々が続いていたのだ。


 最初は軽いちょっかいをかけられていた。何も反応しない僕に腹を立てたのか、それも日が経つと共にエスカレートしていき、最終的にはいじめとも言えるほどに悪化していく。負のエネルギーは増加の一途を辿っていた。

 悪口を言われるのはもちろんのこと、上靴が消えたり机やノートに落書きをされたり、酷い時には机の上に白い花瓶と一輪の花が置かれていたことさえある。


 最初は何も感じず考えなかった。

 それは、他人の、嫌がらせやいじめをする人の心の弱さを知っていたからだ。そんな物語の本をよく読んでいただけだったけど。それでも少しは分かっていたつもりだ。


 小学校の時から友達が少なかった僕は、人に言われることを内容ではなく、何故そう言うのかという理由で考えていた。

 内容よりも理由を、結果よりもそこに至るまでの過程を深く考え、何をどうすればどうなったのかなんてことを模索するのが日常だったと思う。

 数少ない話の出来る友達っぽい人との会話も1週間のうちに指折りで数えて片手の指を使い切ったことがない。だから尚更これぐらいしかする事が……。

 そんな事をしていくうちに、相手の心の中を考えたり読んだりすることが上手くなっていき、代わりに人と関わるという事を知らずに成長していた。


 中学に上がって嫌がらせを受けても、言葉は何も気にしない。何故そんな事を言っているのか、どうしたら言われないのか、その為に必要な最低限の努力とは何か、そんな下らない事を考えるだけで嫌がらせ自体は無視して読書をしていた。


 だけど、延々と言われ続けるのにも限界というものはある。と言ってもうるさくて読書が出来なかったからだが。そんな時に初めて実行しようと考えた。言い返す訳でも、反抗する訳でもなく、自分を変えることで、高めることで周りからの言葉の槍にシールドを張ると言う事を。

 それが今まで分析し、模索してきた最低限の努力だ。僕が考えうる限りでは最高の案である。


 実際に僕は明るくなろうと心がけた。ほんの数人の話す人とだけでも明るく振る舞ってみようと。1人でいる方が好きだけど、1人でいない方が自分には有益だと考えての行動だった。

 そこで1つ気がつくことがあったのだ。

 僕には誰かと共有できるような趣味や話題はない。だから、せめて1つでもあればと思った。そんなものを、考えて探してようやく見つけたのがアニメだ。それが僕とアニメとの出会いでもある。


 その時出会ったアニメが、僕の人生を大きく変えてくれたのだ。


 その日から僕の日常はどんどん変わっていった。

 いろんなアニメを見ることで、その感想を人と共有できる。会話が増えれば自然と明るくなっていく。

 ある時を境ににして大きく変化した僕に対して、嫌がらせをする人たちが寄り付くことはいつのまにかなくなっていた。


 僕はこの時まで知らなかったのだ。

 誰かと話す楽しさを、自分を変えることの素晴らしさを、なによりアニメがこんなにも面白いものだという事を。


 あの日、あのアニメのあの主人公が僕にもたらしたのは辛い日々からの解放と楽しい日々への架け橋だった。



 少し時が経って高校に入学する頃には、大きな夢ができていた。


『アニメのような世界に行きたい!!』


 叶う事はないだろう夢だ。それでも夢は大きく持ちたかった。

 アニメの世界に行って、旅がしてみたい!

 魔法を使いたい! 剣を振りたい! 強くなりたい! 魔獣と戦いたい!

 とにかく異世界を楽しみたい‼︎


 自分を変えてくれたアニメの世界、それは僕にとっての夢の世界だ。

 いつかきっと行ける事を夢見て、今日も僕は勉強や部活に励み、友達たちとの会話を存分に楽しんでいるのだった。

お読みくださりありがとうございます!

この話は途中まで書いた前作の直しと追加を含めて、新しいものとして投稿しました。

やはり拙い感じの文章ですが、温かい目で見て頂けると嬉しいです。

これからよろしくお願いします。

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