オタクの道に戻る?
初投稿で色々な意見をくださると嬉しいです。酷評なんでもしてもいいですから、意見をください。
人々はオタクという人種を『キモい』など『気取ってる豚野郎』などと揶揄しているが、それは大きな間違いだ。
オタクとは、自分の好きな事柄や興味のある分野に、極端に傾倒する人を指す。 アニメ、漫画、玩具、映画、コスプレ、ゲーム、アイドル……。 さまざまな大衆文化があるが、そのような特定の趣味の対象および分野の愛好者、ファンを指す語として使われる呼称である。
故にオタクとはほぼ全ての人間に当てはまる呼称であり。それを揶揄するというということは自身を揶揄するのとなんら変わりがないのである。話をまとめるとオタクを揶揄するな!
という心の叫びは誰にも届きはしない。
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ここは県立のとある高校。偏差値三十九と決して頭が良いとは言えない学校である。
『皆さん、ご入学おめでとうございます。』
体育館のステージを見る。この学校は入学式に必ず生徒会長が挨拶をするらしい。よくアニメ、ドラマ、等で見る光景だ。
『この学校の生徒は、地域からの評判が良いことで有名です。』
有名な所はそこだけなの?もっと他にないの?
『皆さん、地域の人達の役に立ち、なおかつ地域の人達に信頼される生徒を目指してください。これで終わります。』
生徒会長挨拶が終わり、話の長い校長挨拶が終わり、入学式は無事に終わりを告げた。
『それでは、新入生の皆さん自分に割り当てられたクラスに戻りましょう』
と、先生の声がマイクを通じて体育館に響き渡る。
俺のクラスは確かAクラスだったから、校舎3階の第四階段に近い教室だったな。俺はいそいそと教室に戻る。
教室に戻り、しばらくすると担任の先生となる教師が入ってくる。
『今日からこのクラスを受け持つことになった……』
担任の自己紹介が終わり。学校生活に必要な教材が配られる。国語総合、現代社会、数学Ⅰ、英語表現、生物科学基礎。どれもこないだまで中学生だった俺らには通じない類いの言葉が並ぶ。校則の詳しい説明を受け様々な学科の説明を受け、時刻はすっかり昼時、クラスの様子は中学校時代から仲の良い人達が集まっているグループもあれば高校で新しくできた友達と新たなグループを作る者もいる。だが俺は一人で昼食を食べていた。いや、ぼっちじゃないよ。恥ずかしいという一心で声をかけられないのである。そんな俺の所に一人の男子生徒が近づいてくる。それは俺の前の席に座る奴だった。その男子生徒が言ったのだ。
『一緒にトイレ行かない?』
『へっ?』
あまりにも唐突に話かけられたので返事を返すのに数秒遅れてしまった。
『良いけど。』
そして俺と男子生徒はトイレへと向かう。
『どこの中学校出身?』
『あそこの中学校だよ。』
俺はトイレの窓から見える建物を指差す。
『あそこの中学校か、校庭広かっただろ?』
確かに校庭広かった。
『広かったよ。』
『そう言えば…』と男子生徒は話題を替える。
『…自己紹介がまだだったな』
今頃、自己紹介ですか?少し遅すぎやしませんか?もっと始めの方にしろよ。そんな俺の意図は相手に通じない。
『俺は葉時海翔得意なことは…』
男子生徒、葉時海翔は自身の得意なことについて悩んでいる。
『んー、特にないな。』
考えて出た結論がそれですか?始めっから考える必要なくない?
『で、お前は?』
俺の番か?ある人曰く、友達を作るには第一印象が大事だ、そうだ。
『俺の名前は劔岳隆俊だ、得意なことは絵を描くことだ。』
我ならがら完璧なまでの自己紹介と思ったのは自分だけ。相手はへっ?という顔をしている。
『もう一度ゆっくり言ってくれないか?』
どうやら、他人に自己紹介することがしばしばなかったが為、他人と話すことに緊張してしまい早口になっていたようだ。失敗した。今度はゆっくりと話す。そして俺は葉時海翔と友達なったのである。その後葉時海翔の人力がありなんとか色々な人と交流することができた。
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そしてまた時は移り五時限目。この時間は所属する委員会を決めるそうだ。クラス委員長、福委員長、防災委員に美化委員、福祉委員等と色々あるそうだ。
『それではクラスの委員長を決める。誰か委員長をやるきはないか?』
そんな、担任の呼び掛けに対し俺は思った。クラス委員長なんてめんどくさいことやる奴はよっぽどの物好きだ。いる分けないどうせ決まらずにじゃんけんとかいう糞運ゲーで決まるのだ。と思っていたのは俺だけのようだ。
なんと、クラスの半数が 我こそはと手を上げたのだ。真人間どもが!アニメ的展開でここは可憐な美少女又は王子さま的な男が、ここは俺、又は私がやるよ!という所だろうがよ!そんなツッコミを頭のなかでしていた。そんなこんなで俺の所属する委員会が決まった。保健委員だ。誰かが体調を崩した時又は怪我した時のみ出動する委員会。実に楽だ!
五時限目の終わりと六時限目には10分の休憩がある。俺は六時限目に決める所属する部活動について考えていた。一年生は仮入部という制度がこの学校にはありそこで楽しいと思った部活に入るのが通常だが俺は悩んでいた。特に入りたい部活がない。中学校の頃はゲームにアニメ、ラノベなどに極端にはまっていたことがある。だが高校生らしくあろうとそれらと決別したのである。そうしたらやりたいことなどがなくなってしまった。六時限目のチャイムが鳴る。六時限目は校内を自由に歩き周り部活を見てまわるそうだ。そして六時限目の終わりのチャイムで下校するのだ。ここで俺の初志貫徹は破れる。
それは二階の廊下を歩いていた時だった。女子生徒に声をかけられた。
『ちょっと、待ちなさい。そこの君!』
『俺ですか?』
『そうよ、他に誰がいるの?』
周りを見ると誰もいない。どうやら俺のことだそうです。
『えっーと、何かご用ですか?先輩。』
何故、先輩だとわかったかというと上履きに入っている線の色が一年生と違うためである。1年生は青、二年生は赤、三年生は緑と学年別に上履きに線が入っている。そしてこの人の上履きには赤の線が入っている。つまり二年生ということだ。
『貴方、私達の部に入らない?』
部活動の勧誘らしい。
『何の部活の勧誘ですか?』
『OBS部というのよ。』
絶対何かの略だろ。
『何の略ですか?その部は?正式名称を教えてください。』
『聞きたい?聞きたいの?聞きたいのならば教えてあげるわ!』
直感で判断。この人はヤバい人だ。
『オタクが世の中馬鹿にされない世界を目指す部活。それが!OBS部よ!!』
あ、この人唯のイタイ人だ。逃げよう。俺はその場を無言でそそくさと去ろうとしたとき。首根っこを掴まれる。
『グェ、』
『ちょっと待ちなさいよ。』
『なんですか?俺はオタクじゃないですよ。』
『何言ってるの?私のオタク発見レーダーが反応しているのよ!』
なんだよ、そのレーダー。厨二病かよ。てか俺はオタクじゃない。中学生の時は確かにオタクと言われても可笑しくはないが。高校生らしく社会性を学ぶ為に決別したのである。
『俺はオタクじゃないですよ。』
『放課後、ここに来なさい。』
俺の発言を見事に無視。そして地図を渡され、先輩は去っていく。
『放課後行くしかないか。』
ドラマでもあるように先輩に逆らったら安定の学校生活が送ることができなくなったりはしたくない。きっぱりと誘いを断れば俺の学校生活は安定だ。
こうして放課後指定された場所に行くことにしたのである。
次回作に少しは期待して頂けるでしょうか、自分的には語彙力や文章力が足らないと思っています。ですが次回作に期待して頂けると嬉しいです。