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最強のマルチスタイル~とある学園の劣等生~  作者: オリオン
第1章、結成!傭兵部!
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傭兵部、最初の自己紹介

「まさか、我々の先鋒部隊があんな小国に敗れるとはな」

「いかがいたします?エルドナール様」

「ふむ、今はあの国を潰すのは後にしよう。それよりも、ジュエル国の方はどうだ?」

「順調です、このままなら1月もしないうちに潰せるでしょう」

「ようし、今はその国の制圧に力を入れろ、念のためルーン国にも睨みを効かせておけ」

「承知いたしました」






咲が傭兵部を作り、俺は強制的に入部させられた。一体俺はどうなるんだよ、不安しかない。


「で、何をするんだよ」

「何って、そうだねぇ、自己紹介?」

「今更だな」


俺達はもうすでにお互いを知っている。動き、大まかな性格、扱う武器、出来ることだ。


「まぁ、ほら、私と法助は長い付き合いだから良いけどさ、燐ちゃんとはあまり合ってないし」

「確かにそうだな、あいつとは中学で初めて同じクラスになったからな」


俺と咲は今まで一度もクラスが別れた事は無いが、燐とは今年初めて同じクラスになっている。

その後だって俺はこの子と交流が合ったわけでもなく、ただ、同じクラスの同級生程度の関係だ。

咲はそこそこ交流が合ったようだがな。


「そこで!今回は燐ちゃんに詳しく自己紹介をしよう!」


咲は元気よくそう叫ぶと、俺を部室に連れ込み、燐に自己紹介をしろと言い出した。


「えっと、今更いるか?」

「いらないでしょ、正直、あなたの事なんて知りたいと思ったことないし」

「駄目!駄目だって!お互いの事を知るのは大切だよ!」


咲は自己紹介をしろぅ!と、しつこく言ってきた俺達は仕方なく自己紹介をすることにした。


「あっと、質問してくれ」

「そうね、じゃあ、兄弟とかいるの?」

「あぁ、妹が1人だ、名前は恋って言うんだが、知ってるか?」


俺が何故知ってるか?と聞いたのは恋は小学生の中でもずば抜けて才能の高い生徒だからだ。

恋が扱う武器は盾剣で、その防御力はこの国で最も高い。昔はそんな事は無かったがな。


「恋って2年前から頭角を現したって言う子かしら?」

「あぁ、そいつが俺の妹、まぁ、俺は嫌われているみたいだがな」

「ふぅん、やっぱりすごい家庭なのね」

「お前はどうなんだ?」

「いないわよ、兄弟なんてね」

「そうか」


家族の事を詳しく聞こうとしたが、燐からにじみ出る不機嫌オーラのせいで聞くに聞けなかった。

もしかしたら、こいつも姉妹とかが欲しかったのか?しかし、これ以上突っ込むのはやめるか。


「じゃあ、次!誕生日!」


咲のテンションの高い声が、この気まずい空気を変えてくれた、助かったぜ。


「ちなみに私の誕生日は8月10日ね」

「どっちが先にする?」

「あなたで良いでしょ」

「あぁ、分かった、俺の誕生日は6月5日だ」

「語呂合わせで婿の日だよ!」


婿の日とは、咲が俺の誕生日を初めて聞いて、勝手に作った日だ。実際にそんな日はない。


「次はお前だぞ?」

「言わなくて良いでしょ?」

「え?」


燐は自分の誕生日を言おうとしなかった、しかし、それを咲の奴が許す筈も無く、咲は燐を説得し始めたこれが説得って言うのかはよく分からないが。


「駄目!絶対言うの!分かった!?」

「いや、いちいち言うもんじゃ無いでしょ?」

「良いから!言いなさい!」


咲がしつこく食い付い付き、根負けした燐は渋々と自分の誕生日を話す事にしたようだ。


「・・・12月9日よ」

「うん!語呂合わせで皮肉だね!」

「絶対そう言うと思ったから言いたくなかったのよ・・・」

「あはは!語呂合わせの方が覚えやすいじゃん!」

「お前、記憶力十分すぎるほどあるだろう」


咲はこう見えて学力はこの学園でトップだ、普段の口調や行動からは想像もつかないが

こいつは記憶力、予想能力、判断力、選択能力、行動力、全てがこの学園でトップであり

将来の総司令官とまで言われている。本当に世の中ってのは不平等だよな

しかし、結構前にも言ったが、こいつは飽き性ですぐに授業もボイコット

そこを直すのがこいつの一番の課題だ。


「そうよ、あなたは学力トップ、私がライバル視する程の能力よ」

「ライバル視してるのか?」

「ええ、そして法助、あなたのこともね」

「なんで?」

「戦闘能力、学園一位が何を言ってるのかしら?」


この学園のランキングは3つある、戦闘能力、知能、総合の3つだ、その中で俺は戦闘能力1位

しかし、知能順位は100人中95位、理由はまぁ、咲に振り回されてるからだな、そのせいで総合は

90位だ、戦闘よりも知識を重んじてる学園だからな、だから、俺はこの学園の劣等生の部類に入る。

ちなみに、咲は戦闘10位、知能1位で総合1位、燐は戦闘2位、知能2位総合2位だ。この2人は

天才の部類にいるな。


「戦闘能力が高かろうが俺は総合90位だぞ?」

「あなたは本当の能力を使ってないのに1位よ?ライバル視するに決まってるじゃない」

「そうだね、絶対法助はもっと上でも問題ないと思う」

「咲、俺は確実にお前のせいで順位が下なんだぞ?」

「え?そう?」


こいつは自覚がなかったんだな。これだからこいつは・・・まぁ、今に始まったことじゃないな。


「ようし!自己紹介も終わった!次はこれ!」


咲は鞄から何かのポスターを出した。そのポスターには傭兵部、入部募集中!共にこの国を守ろう!

と書いてあった。


「おい、まさか、そのポスターを貼って部員集めをしようとか言うんじゃ無いだろうな?」

「そう!そのまさか!部員集め!」


こんな危険な部活に入ろうなんて言う物好きはいないだろうな。


「さぁ!行こう!」

「いや、来ないだろ」

「大丈夫!きっと来るって」


咲の奴はこの部が危険だと言うことを理解してないようで。なんの疑いもなく部員が集まると

思っているみたいだ、絶対にあり得ないと思うが、万が一ってのもある、1週間くらいは試すか。


「よし!これで部員が集まるに決まってるよ!」

「だと良いわね」

「燐、お前、全然来ないと思ってるだろ?」

「・・・当然よ」

「だよな」

「明日が楽しみだ!」


まぁ、しかし、1週間程経ったが当然、部員は集まらない、まぁ、当然なんだけどな、

それと、あまり関係ないが、オーブ国は1週間の間、何も行動はなかった。


「・・・来ないねぇ」

「そりゃあ、まぁ、傭兵なんて危ないもの」

「でも!あれだよ!部員が最低4人はいないと依頼は無いって言われたんでしょ!?このままじゃあ!

何もすること無いよ!」

「多分、お父様も部員が4人も集まる筈も無いと思って許可したんでしょうね」

「ぶぅー!」


まぁ、正確には仕事の依頼は来てるんだよな、校内の草むしりに、花壇の整理、他にも荷物運びとか。



「じゃあ、草むしりの依頼なんてどうですか?」

「いやですよ!そんなの傭兵の仕事じゃない!」

「咲さん?意外とこういう地道な活動が、部員のゲットに繋がったりするんですよ?」


この人は傭兵部の顧問、山岡やまおか 紀美きみ先生だ。依頼があった場合でも、

絶対に顧問の先生が一緒じゃないと行ってはいけないことになっている。

紀美先生はこの国の中で10本の指に入るほどの実力者で、武器は大きな鎌と言われているが、

紀美先生はあまり戦わないため、実際の所は不明だ。因みに、俺達のクラスの担任でもある。


「本当に部員がゲットできるんですか?」

「ふふ、そうね、頑張ればゲットできるかもしれませんよ?」

「うーん、でもなぁ・・・」ガラ!


咲が悩んでいると、扉が開き、1人の女の子がそこに立っていた。


「その・・・よ、傭兵部って、まだ、部員募集してますか?」

「おぉ!入部希望者!名前教えてよ!」

「え、えっと、私、水無みずなし 恵美めぐみと言います」


水無恵美、どこかで聞いたような気もするが、気のせいか?もしかして、有名人だったりしてな。


「確か、最下位の子だったわよね?」

「は、はい、お恥ずかしながら・・・」


ああ!思い出した!そういえばそんな子がいたな、前に合ったときはもの凄く内気だった記憶があるが

まさか、こんな危険な部に入部したいなんてな。


「す、すみません・・・私みたいな役立たずが入部なんて・・・」


確かに、普通の部活の部長なら断るだろうが、はは、ここの部長は咲だ。


「大丈夫!大切なのはこの国を守りたいって言う気持ちだよそれに、恵美ちゃんは絶対に

もっと成長できる!だから、そんなに自分に対して否定的にならないでね?」


恵美はその言葉を聞き、いきなり泣き始めた。きっとこの子にとって、さっきの咲の発言は

救いになったのかもしれないな。


「わ、私!頑張ります!必死に頑張って!成長して見せます!絶対に!」

「あはは!笑顔になったね!一緒に頑張ろう!」

「はぁ、良いのかしら?こんな子が入って」


燐は少し不安そうにしていたが、まんざらではないような表情にも見えた。


「まぁ、良いじゃないか、こいつは俺が守ってやるさ」

「ほ、法助さんが私を守ってくれるんですか!?」

「ん?あぁ、任せとけ、ただ、お前が強くなったらこいつらを守ってやれよ?」

「わ、私がこんなすごい方達を守れるとは思いませんが!力の限り!頑張ります!」


傭兵部の新しい部員が入り、本格的な依頼を受ける事が出来るようになった。

さぁ、俺達傭兵部の初陣は一体どんな仕事になるのやら。

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