オーブ国の王、リオス・エルドナードVSルーン中学の劣等生、三崎法助
オーブ国の王、リオス・エルドナードか、今、俺の目の前にそいつがいる。
こんなチャンスはそうそう無い、ここで倒せばこの戦いが終わる。
「お前を仕留めて、この戦い、終わらせてやる」
「出来る物ならな」
リオスはゆっくりと立ち上がった、そして、手元にやけにキラキラと輝いている刀を出した。
「何だ? その刀はどう見ても観賞用だが?」
「王の武器はいつでも宝剣だ、何、問題は無い、並の刀よりも強い」
そう言うと、リオスは刀を構えた、臨戦態勢って訳か。
「それにしてもだ、なんでお前は戦争を仕掛ける?」
「平和のためだ」
「は? 何言ってんだよ、むしろ荒らしてるじゃないか」
「貴様は争いが何故無くならないか、考えたことはあるか?」
「お前みたいなのがいるからだろ?」
「違う、絶対的な権力者がいないからだ」
絶対的な権力者だと? 何を言ってやがるんだ。
普通に考えて話し合いだとかをしない国があるのが元凶だろう。
「絶対的な権力者がいなければ思考は纏まらない、だから争いが始まる」
確かに、一理あるかもしれない、纏まらないからこそ争いが起こる。
そういう考えもあるかもな。
「だから1つの意思が必要だ、それを得るためにだ」
「あっそ」
「我が思考は簡単だ、敗者は勝者に従う、ただそれだけだ」
「じゃあ、お前がもし俺に負けたら、俺の言うことに従うのか?」
「そうだ、それが我が思考だからな」
「じゃあ、お前を倒して、この争いを止めさせてもらうか!」
俺は武器を出し、一気にリオスに接近し、攻撃を仕掛けた。
しかし、リオスは俺の攻撃を防いだ、ただの王がな、流石は武力王国の王だぜ。
「結構簡単に行けると思ったが、そうはいかないか」
「敗者が勝者に従うと言う思考を持つ者が弱いはずがないだろう」
まぁ、正論だな、敗者が勝者に従うという思考を持ってるんだしな。
「それじゃあ、今度はこいつだ!」
俺は武器を銃火器に変化させ、銃撃を開始した。
「む」
リオスは避けようともせず、その攻撃を全てその身で受けた。
「避けないのかよ・・・」
「あぁ、不要だからな」
リオスは俺の弾丸を全て受けたのに、弾丸は一発たりともリオスにダメージを与えれていなかった。
「じょ。冗談だろ? 弾丸だぜ?」
「その様な攻撃に敗れるわけがない」
あり得ん、こんなことがあるのか・・・こいつ、本当に人間か?
鎧があるとは言え、弾丸をあれだけ受けて・・・訳が分からない。
「どんな肉体だよ、怖いってのさ」
「フン!」
俺が驚いていると、リオスは一気に俺に接近してきた。
「ぐ!」
何とか武器を変え、その攻撃を凌いだが、その威力はとんでもない物だった。
アイスの攻撃力よりも高いぞ。
「ちぃ!」
俺は2本目の武器にナイフを出し、足下に落とした。
「そら!」
俺はそのナイフを蹴り、リオスに刺すことに成功した、そういえば武器って投げたりしたら
アウトだったような気がするが、どうやら俺はその限りではないようだ。
ルールを無視しているのは武器を自在に変化させれるのと他にもあるって事か。
「ぐ!」
その攻撃はリオスに入った、弾丸を防げても、ナイフは防げないのか。
いや、完全に偶然だが、鎧と鎧の間に刺さったのか、運が良いぜ。
「まさか・・・ふ、幸運だな」
「なるほどな、頑丈なのはその鎧か」
「それもある、しかし、武器を蹴るとはな・・・」
しかし、鎧の隙間に入ってなかったら危うかったぜ。
幸運の女神様に感謝しないとな。
「くく、油断した、だが、次は確実に仕留める」
そう言い、リオスは俺の方に走ってきた、腹にナイフが刺さったってのにまだ動けるか。
本当に頑丈な体だな、だが、流石に動きが鈍っている。
「これならどうだ!」
俺は銃とナイフを同時に出した。
そして、最初に弾丸による攻撃を仕掛けた。
「無駄だ!」
当然、リオスはその攻撃を物ともしないで走り込んでくる。
本当に頑丈な鎧だ、だから、俺は次に顔面に向かって銃を撃った。
「く!」
流石にこれを防がなかったら死んでしまうんだろう、リオスはその弾丸を刀で凌いだ。
反射神経もかなりあるんだな、だが、これも計算通りだ!
「食らえ!」
俺はリオスがその弾丸を防いだと同時に一気に接近し、鎧の間にナイフを突き立てた。
「グハ!」
鎧の隙間から血が出ている、確実に肉体まで入ったようだ。
そのナイフを引き、俺は後方に下がった。
「これでどうだ?」
「ふふ・・・流石だ・・・どうやら、我の負けのようだ・・・な」
そして、リオスは倒れた、致命傷じゃないにしろ、相当な出血だしな。
さて、後はこいつをひっ捕まえてルーン国に連れ帰れば良いのか。
「はぁ、終わった」
俺が一息吐いていると、この部屋の外から大きな警告音のような物が聞えてきた。
何だ? 自爆でもするのか? いや、それはないか、もしかしたら何かあったのかもしれない。
面倒ごとだと厄介だし、一応確認しに行ってみるか。




