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最強のマルチスタイル~とある学園の劣等生~  作者: オリオン
ルーン国章、第2章、崩れる平穏
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不安の正体

山登りも無事? に終わり何とか帰ることが出来た次の日だ。

何故か俺は燐に呼び出しを食らってしまった。

何か悪いことをしたかと思いながらその場所に行ってみた。


「よう、言われたとおり来たぞ」

「・・・・・・あ、ありがとう」


燐は顔色がすごく悪く、明らかにただ事じゃないみたいだった。


「どうした? 何かあったのか?」

「い、いえ、何でも無いわ」


だが、そう言う燐の声は何処か震えているようにも感じた。


「何か、怖いことでも?」

「何でも無いって言ってるでしょ!」

「お、おう」


燐は大声で怒鳴り、俺も流石に驚いた。


「じゃあ、なんで呼んだんだ?」

「え、えっと、私とデートなんてどう?」


明らかにそんな雰囲気じゃないが、ここでそれを突っ込むとまた怒鳴られそうだ。


「わ、分かった、でも何でだ?」

「何だって良いでしょ」

「そうか」


俺は燐と一緒にデートをすることにした。

少しの間色んな所を巡り、普通にデートっぽいちゃぽいが、その間燐は殆ど笑わなかった。

たまに笑ったと思えばすぐに元に戻ろる、本当、どうしたんだ?


「次は何処に行くんだ?」

「そうね、ちょっとだけ遠出をしてみたいわ」

「そうか」


俺は燐の言う通り、少しだけ遠くの方に歩いて行った。

それにしても、何だか後方から視線を感じるな。


「うわ!」


俺が後ろをチラッと見ると、奥の方の壁で何かが2つ動いた。

一瞬だったが、多分恋と咲だろう。


「なぁ、燐、少しだけ待っててくれ」

「別に良いけど、どうしたの?」

「いや、ちょっとな」

「ふーん」


俺は燐に断りを入れ、後ろの方に下がった。

そして、恐らく咲達であろう影が隠れた場所に入った。


「ひゃぁ! 法助!」

「あぁ! ど、どうすんだよ! バレたじゃないか!」


やっぱり2人だった、2人はかなり焦っている様だ。

もしかして、バレてないとでも思ってたのか?


「お前ら、なんでここに?」

「だ、だって! 兄貴と燐さんが一緒に歩いてたら気になるじゃないか!」

「それに、最近燐ちゃんの様子が変だし、気になったんだよぉ」


どうやら咲も燐の様子が変なのに気が付いていたみたいだ。


「で、どうなんだ! 何で一緒に居るんだよ!」

「そうだそうだ! 答えろ-!」

「そうだな、燐はデートって言ってたな」

「で、デート!」

「そ、そんな!」


2人はかなり衝撃を受けたようで少しの間固まっていた。


「そんなに衝撃を受けるか?」

「う、うぅ・・・兄貴のバーカ!」

「法助なんてバナナの皮で滑って転けちゃえば良いんだ!」

「おい! お前ら!」


恋達はそう叫ぶと、走って何処かに行ってしまった。

てか、バナナの皮で滑って転けろとか、どんな捨て台詞だよ。

それにしても、何か知らんが、悪い事したかな。

後で謝っておこうか。


「何か咲達が見たんだけど何かあったの?」

「何でも無い」

「そう・・・・・・あのままいてくれた方がよかったのに」

「もしかして、あいつらとも歩きたかったのか?」

「そうじゃないわ、さ、さぁ、先に進みましょう」


俺達は再び外の森の方まで歩いた。

何だかここも懐かしい。


「懐かしいでしょ? あの魔物退治の時の場所よ」

「あぁ、懐かしいな、あん時は俺は大けがしたしな」

「災難だったわね」

「あぁ」


今はここら辺は魔物はいなくなっている。

あの後ここら一帯の魔物の掃討作戦が行われたらしいしな。


「この森の中に入ってみましょうか」

「何でだ?」

「何となくよ」

「あ、そ」


俺は燐に言われたとおり、森の奥に入ってみた。

そういえばあの時も森に入ったっけ。


「お、懐かしい傷があるな、あん時この木に糸を括ったっけ」

「そういえば、思ったんだけど、何でここに括れたの?」

「漫画とかでよくあるだろ? こう投げたら括れるの」

「それをやったって言うの?」

「それをやった、吹き飛んだときに少し勢いもあったしな」

「私はあなたのことがよく分からないわ」

「俺もだ、よく出来たなと思ってる」


正直あの時は無我夢中だったしな、いやぁ、人間死にそうになったらなんでも出来るもんだな。

そして、少し奥に行ったときだった、森の奥の方から1人の女の人が姿を現した。


「誰だ?」

「エルドナード近衛7柱、エル・ビーと言います」

「は!? 何でそんな奴がここに!」

「少し野暮用がありましてね、三崎 法助さん、あなたを殺します」


女の人は黒いナイフを取り出した。

趣味が悪いな、服装も真っ黒いスーツ姿だしな。


「ナイフか、1人で来るんだ、相当腕に自信があるんだよな?」

「1人ですか、あなたにはそう見えるんですね」

「どういうことだ?」

「やりなさい」


女の人がそう言うと、後方から何かに撃たれた。


「がふ、ぐぅ」


俺は強烈な痛みに襲われ、地面に倒れた。


「燐さん、よくやってくれましたね」

「ぐ、り、燐・・・だと?」


俺が燐の方向をゆっくり見てみると、そこには必死に何かを堪えている燐の姿があった。


「だから・・・言ったのよ、私は後悔してるって、こうなるなら、最初から合いたくはなかった・・・」

「どういう、事だ?」

「簡単に説明しましょう、あなたは燐さんに売られたんですよ、家族の為にね」

「か、ぞく?」


そういえば、前襲撃された時に重役の1人が帰ってこないって言う噂があるって父さんが言っていた

まさか、その重役ってのは・・・


「ごめんなさい、私はお父さんを見捨てられなかった」


やはり、燐の父さんなのか。


「全くこの子にも困った物でね、速く始末しなさいと言っても始末しませんでしたし」

「も、もしかして」

「・・・ずっと、狙ってたの、でも、撃てなかったから・・・」

「だから私がここまで来たのですよ」

「この!」

「さぁ、燐さん、トドメを刺してあげなさい」

「ごめん、なさい」


大きな銃声が何発も聞えた、3発目当たりから視界がぼやけてきた。

4発目ではもう、目は見えなくなってきていた、そして、最後に見た景色は

涙を流している燐の姿・・・あぁ、前もこんな景色を見たな。

そんな意識の中、声が聞えてきた。


「何の音!」

「こっちだぞ! 急げ!」

「邪魔が入りましたか、行きますよ」

「う、うぅ、うぅ、私は・・・私は!」

「さっさときなさい!」

「何だ! あ、兄貴! 兄貴! しっかりしろ!」

「どうし・・・とにかく・・・はこ・・い・」


ゆっくりと声も聞えなくなってきた。

まさか、人生で2回も同じような場所でこんな目に遭うとは・・・

燐は大丈夫だろうか・・・俺は・・・・・・

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