何でも無い日常の尊さ
父親に散々叱られて、家に戻ってきた。しかし、あそこまで怒らないでも良いじゃないか。
「はぁ、酷い目に遭った、ただいまっと」
俺が扉を開けると奥からドタドタと言う音を響かせ、恋がすごい勢いで走ってきた。
「あぁ、ただいま」
「この!馬鹿兄貴ぃ!!!」
恋はすごい勢いで突撃してきて。盾を出し、全力でぶん殴ってきた。
「痛てぇ!」
「この!馬鹿兄貴がぁ!」
恋は思いっきりぶん殴った後、近付きポカポカと殴ってきた。
「いきなり殴らないでくれよ」
「ばかばか、もしかして1人で逃げたのかと思って!思ってぇ!」
「馬鹿だなぁ、俺が1人で逃げるわけ無いだろ?」
「う、うぅ、だって、だってぇ」
恋は今まで見たことが無いくらい泣いていた。こいつが6歳の頃以来だな、こいつに思いっきり
抱きしめられたのは。
「そんなに泣くなよ。お前らしくもない」
「うるさい!」
「ふふ、恋ちゃんってば、あんなに泣いちゃって」
「あぁ、母さん」
「しばらく付き合ってあげな」
仕方がないから俺はしばらくこいつに付き合うことにした。
しばらく経ち、恋は泣き止んだようだ。
「あ、兄貴」
「なんだ?」
「さっきのは忘れてくれ、頼む」
「ふ、分かった」
恋は今更ながら恥ずかしくなったようだ、ふ、可愛い奴だ。
「あ!兄貴!笑ったなぁ!」
「笑ってない笑ってない」
それにしても、こんな何でも無いに日常がこれだけ尊いと感じたのは初めてだ。
本当に失わなくて良かった。その翌日、俺は学校に行った。
「法助!法助!ねぇ、聞いてよ!」
学校に着いたとたん咲が妙に高いテンション話しかけてきた。
「なんだよ、妙にテンションが高いな」
「ふっふっふ、聞いたら絶対驚くよ」
「だからなんだよ」
「それは!新しい部活を作ろうと思うの!」
部活?こんな面倒くさがり屋が部活を結成とか続くんだろうか。まぁ、自分で言い出したんだし
大丈夫だろう。
「ふーん、で、どんな部活だ?」
「傭兵部!」
こいつは何を言ってるんだ?傭兵って、許されるわけ無いだろうに、馬鹿なのか?
「いやぁ、絶対良いと思うの!だって、ほら!私達強いしさぁ、このまま学園でのんびりなんて
絶対にこの国の為にならないし」
「あっそ、まぁ、頑張れよ」
俺は、その場を後にしようとしたが、まぁ、軽く予想は出来ていたが。咲に捕まれた。
「待って!なんでこのタイミングで離れようとしたかなぁ」
「いや、俺には関係ないし」
「関係あるよ!だってほら!達って言ったでしょ!達って!」
面倒な奴だな。俺はそこまで目立ちたくないんだが・・・いや、もう手遅れか?
「それに!どうせ法助も将来兵士でしょ!?10位圏内だし!」
この国は戦闘順位が上位10人の生徒しか兵士になれない。ちなみにこの俺達の学年は100人ほどだ
この国の女王様が力の弱い人を兵士にするのは危険だという判断でそう言う事になっている。
「いや、でもよ、危ないぞ?」
「大丈夫!私達なら最強だよ!それに、燐ちゃんも一緒だし!」
予想通りあいつも入ってるんだな。
「お願い!お願いだから!」
・・・はぁ、こいつはこうなるとしつこいからな。仕方無い、ここは了承しておくか、
どうせ認められないだろうし。
「分かった、どうせ無理だろうしな」
「よし!そうこないとね!」
咲は俺の了承を得たた直後、ある部屋に俺を連れてった。
「ここは?」
「部室だよ」
「は?新しく作ろうと思ったって言ったないか!?」
「ん?あれ嘘、もう作ってたんだぁ」
冗談だろ!?傭兵部なんて無茶苦茶な部が許可されただと!?
「いやぁ、本当に燐ちゃんが居て良かったよ」
「ど、どういうことだ?」
「それはね、燐ちゃんがお父さんに相談したら許可をくれたらしいんだよ」
「マジかよ」
最悪だ、どうせ許可されないだろうと思って了承したが、このままだと強制入部になりそうだ。
「えっと、やっぱ俺は入部やめる、じゃあな」ガシ!
この場から離れようとしたが、咲に肩を掴まれた。
「駄目だよ、もう遅いから」
「い、いや、まだ俺、入部届なんて書いてないし」
「もう、入部届に記入しちゃったから」
「マジで!」
そんな事までしてやがったとは、最悪の一言出ない。
「だから、もう法助は傭兵部の部員なの」
「・・・はぁ、分かったよ」
もうここまで来たら引けないな、仕方ない、覚悟を決めるか。
「それで?どんな感じに活動するんだ?」
「国からの依頼を受けて、達成するの、まぁ、部員は3人しか居ないからそこまで仕事できないけど」
「あ、そう」
こんな感じで傭兵部なんて無茶苦茶な部に入る事になった俺。これからどうすんだよ。
はぁ、今更ぼやいてても仕方ないか、しかし、一体どんな活動をするんだ?地味に気になるな。




