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最強のマルチスタイル~とある学園の劣等生~  作者: オリオン
ルーン国編、第1章、母国の暖かさ
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書類の山を切り崩せ

書類仕事ってのは大変だな、何枚も同じような物書かされたりな。

これが仕事って言うなら、俺はやる気を全て失う自信がある。

変な所に自信があっても意味は無いがな。


「まだあるのか?」

「あるよ、まだ沢山、ほら」ドサ

「マジかよ、退屈で死にそうだ」

「うん、私も」

「死にそうなんて簡単に使ってはいけませんよ、そんな軽い言葉ではありませんから」

「はーい」


俺達は先生と協力して沢山の書類を処理していた。

流石に同盟国の長期滞在だと大変だな・・・

どうにも、滞在の手続きは先生とルーン女王が動いてくれてたらしいが

流石に報告くらいは俺達でやれという話だ。


「えっと、ジュエル国のよかったところ?こんなの良いじゃないか!」

「駄目ですよ、同盟国の良いところを実際に体験して、それを国が把握しないと」

「なんでですか!?」

「簡単よ、そう言う所を把握してたらどんな支援を受けれるとか、何処が発展してるとか

 分かるでしょ?こんなの簡単よ、常識、馬鹿なの?」


昨日2人で話してから燐の奴の俺に対する態度が少しずつキツくなってる。

昨日、変な事言ったかな?何か機嫌損ねるようなこと言ったっけ?

駄目だ、全く分からない。


「まぁ、それもありますし、ただ単にあなた達の感想を聞きたいだけかもしれませんよ?」

「国がそんな事を気にするんですか?」

「女王様は国民1人1人の声を聞きたいと言ってました、まぁ、難しいでしょうけど」

「全員の声を聞いてたらキリが無いですからね」


国民は多いからな、全部の言葉を聞いてる暇はないか。


「にしても、何で私まで・・・うぅ、文字が一杯で目が痛い・・・」

「奇遇ですね、私もです、なんて書いてあるのかさっぱり」

「戦闘の腕は上がってるのに、頭は変わらないのね」

「燐先輩酷い!そんな事言わなくても良いじゃないですか!・・・まぁ、実際そうなんですけど・・・」


恵美は俺よりも頭が悪い、まぁ、越えられたら俺が困るけど。


「そう言えば法助もだったわね」

「まぁ、その、あはは」

「戦闘の能力は高いのにね、全く何で私はこんな奴に勝てないのかしら」

「戦闘能力だけなら無駄に高いからな、と言うかそこしか取り柄がない」

「ハッキリ言わないで欲しいんだけど?」

「事実だし・・・何か、悲しくなったけどな」


俺は頭が悪いからな、どうにも勉強の仕方ってのがよく分からない。

咲に聞いても、適当で良いんじゃない?もしくは丸暗記!、と言われる

全く参考にならない、天才の考えは凡人には分からない物だというのがよく分かったよ。


「あぁ、そうだ、燐、その内勉強の仕方を教えてくれ」

「咲に聞けば良いじゃないの」

「聞いたことあるけど全く参考にならなかった」

「あぁ、うん、そうね、分かったは、その内ね」

「おぉ、ありがたい」


その内っていつだろう・・・まぁ、良いか、その内はその内だろう

そん時が来たら多分連絡してくれるだろう。


「あ!じゃあ、私も教えてください!勉強のやり方!」

「じゃあ、私も」

「しょうが無いわね、その内まとめて教えてやるわ」

「なら、私も行くよ!」

「あなたは十分頭が良いでしょ!?」

「皆で行くのに私だけのけ者ってのは寂しいじゃん、それに、私も勉強のやり方なんて知らないし」

「こいつ・・・やり方も知らないくせに1位なのかよ・・・」

「天才は怖いわね」

「エッヘン!」


咲が腕を腰に当てて得意げにしやがった。

何かイラッときたが、まぁ、今に始まったことじゃない。


「はぁ、なんでこんな奴が頭良いんだよ、不公平だな」

「本当にね」

「あら、咲さん、お勉強なら私が教えてあげるわよ?」

「え?え?」


先生が何故か妙に怖い表情で咲に近寄った。


「あ、あの、先生?怖いですよ?」

「うふふ・・・大丈夫よ、きっちりと教えて差し上げますので」

「あ、あはは・・・」

「では、少しだけ咲さんとお勉強(お説教)をしてきますね」ニッコリ

「あ、いや!まだ!まだ書類があります!ありますから!!」

「それは皆さんにお任せしましょう」

「た、助けてーーーー!!!」

「うふふ、覚悟してくださいね?」ドン


咲は先生に連れて行かれた、まぁ、先生のお怒りは分かるがな、なんて言ったって

咲はサボりの常習犯だ、まぁ、そいつに付き合わされてるから、俺もその部類に入るが。

先生は咲が俺を振り回しているのを知っており、対策は取ってくれている。

しかし、それでも咲は俺を連れ回してサボってる。


「あぁ、これはあれだな、お勉強が終わった後には咲の気力が吹っ飛んでるな」

「もしかしたらやる気に目覚めるかもよ?」

「それは無い、あったとしてもすぐ戻るだろ」

「それもそうね」

「多分あの先生も咲のあの得意げな表情でイラッときたんだろうな」

「咲先輩・・・ご無事で」


まぁ、咲の安否はどうでも良い、どうせグッタリして帰ってくるだけだし。

その間、俺達は書類仕事をこなした。

そして、しばらく経ち、部室の扉が開き、頭から煙を出している咲が入ってきた。


「うぅ・・・耳が痛い・・・」

「お前が得意げにしたのが悪い」

「だって、褒められて嬉しかったし・・・」

「だからって得意げにするな」

「うぅ、反省します」

「じゃあ今度から授業サボるなよ?」

「それは嫌だ、だって退屈」ガシ!


咲がそんな事を言うと、後ろから出てきた先生が咲をがっちり掴んで

倒れていた咲を無理矢理立ち上がらせた。


「まだお勉強が足りませんでしたか」

「あ、いや、さっきのは嘘です!嘘ですから!」

「では、第2ラウンドを始めましょうか?」ニッコリ

「きゃーーー!止めて!もう駄目ですって!うわぁ!耳!耳引っ張らないで!助けて~~~!」ドン


咲は、本当に頭が良い馬鹿だな。


「あぁ、なんで私、あんな子に負けてるんだろう・・・」


燐は頭を抱えて悩んでいた、でも、少しだけ嬉しそうでもあった。


「なんで少し嬉しそうなんだ?」

「そう見える?」

「あぁ」

「そうね、あんな子を目標に出来るのが少し嬉しいから、かしらね」

「?」

「無駄に賢い振りをしている奴よりも、ああいう馬鹿な天才の方が好きだからよ」

「どういう意味だ?」

「分からないなら良いわ」


燐はそう言うと、再び書類仕事を再開した。

俺達も再開したが、全く燐の処理スピードについて行けない。

そうして、またしばらく経ち、再び扉が開き、やっぱり頭から煙を出している

咲が入ってきて、再び倒れた。


「今度は懲りたか?」

「はい、もう、サボりません・・・」

「よろしい、では、書類を処理しましょうか」

「あい」


こうして、俺達は一日中書類とにらめっこをして、ようやく全部終わった。

長かった、書類仕事なんてもうこりごりだ・・

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