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最強のマルチスタイル~とある学園の劣等生~  作者: オリオン
ジュエル国編、第3章、新しい学園生活を始めよう
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ジュエル国での最後の授業

ジュエル国での学園生活はそれなりに充実した物だった。

先生の真似事も出来たりしたしな、そんで明日に俺達はルーン国に一旦戻ることになっている。

今日は最後の授業を教えることになった。


「さて、今日は最後の授業だな」

「えー、そんなぁ」

「法助先生、最後なんて嫌ですよ」

「最後は最後だ、俺らにも都合がある」

「・・・」

「まぁ、最終日だし、紀美先生がたまにしてる組み手風の授業でいこうかなって思ってる」

「組み手風の授業ですか?」

「あぁ」


この授業は基本戦わない先生が気分でたまにする授業だ。

その名の通り、生徒と直接戦う授業だ。

しかし、先生は攻撃はせず、ただ攻撃を回避したり、防いだりするだけ。

まぁ、先生は基本的に回避しかしないから、武器で流したり、防いだりすることは稀だ。

1度、俺もやってもらったが、防がれたり、流されたりして、少しだけ当てるのが精一杯だった。


「組み手ですか」

「あぁ、ただ、こっちからは攻撃しない」

「面白そうですね!」

「じゃあ、やってみたい奴は並べ」


本当はあまり並ばないかなぁと思ったが、授業を受けている生徒全員が並んだ。

紀美先生がやったときは殆ど並んでなかったのにな、それだけここの奴らは血気盛んなのか。

しかし、数が多いな、1人1人を相手にすると時間的に間に合わないし、仕方ない。


「予想以上に多かったな、じゃあ、もう5,6人位同時に来い」

「え?良いんですか?」

「あぁ、問題ない、あ、それと制限時間は20分位だ」

「了解です!」

「じゃあ、遠慮無くいきますよ!」


最初は6人くらい同時だった。

まぁ、これくらいなら大丈夫だろう。


「それ!」

「とりゃ!」


こいつらの太刀筋は結構良かった、確実に相手を捉え、正確な攻撃を仕掛けてきた。

しかし、狙う場所が丸分かりだった。

それは6人同時でも同じ事だ、その為、結構簡単に攻撃は避けれる。


「ぜぇ、ぜぇ、あ、当る気配がしません」

「もうバテたか?まだ10分だぞ?」

「何で、先生は息切れ1つしてないんですか?」

「お前らの攻撃が温いから」

「は、ハッキリ言いますね・・・少し傷つきます」


まぁ、結局最初の6人はバテバテでギブアップだ。

やっぱり基礎体力を鍛えてないとこうなるんだろうな。


「へ、次は俺らだ、先生よぉ!覚悟しろよな!」

「ふ、頑張って俺をヒヤッとさせてくれよ?」

「やってやらぁ!」


次の6人は血気盛んな男子組だった。

ただ、勢いだけで攻撃している、そのせいで少しだけ攻撃を読みにくい。

だが、何も考えてないせいで俺の狙い通りに動いてくれる。


「おら!」

「おっと」


丁度挟まれ、同時に武器を振ったときに回避すれば自滅する。

まぁ、怪我なんてされたら困るから、誘導して2人の武器が丁度当るタイミングに回避したが。

にしても、面白いくらいに狙い通りに動くな。


「クソ!なんで当んねぇんだよ!」

「あまり考えてないからだ、少しは周りと連携するとかしろよお前ら」

「仲間なんざ要らねえっての!」

「じゃあ、同時に出るなよ」

「完全に偶然だっての!」


にしても困った奴だ、仲間が要らないとかな。

仕方ない、少しだけ教師らしく説教してみるか。


「あのな、基本兵士ってのは集団で戦う物だ、それなのに仲間なんて要らないって」

「仲間なんて邪魔なだけだろ!」

「なんでそんなに仲間ってのを嫌うんだ?あ、分かった、あれだろ?

 一匹狼の俺カッケーとか思ってんだろ?」

「違う!俺は英雄見たいに1人で強くなりたいんだよ!」


英雄みたいにって・・・こいつはそれなりに大きな夢があるんだな。

まぁ、戦争とかが絶えない今じゃ、英雄に憧れるのも分かるな。

ただ、こいつは大きな勘違いをしてる。


「あのな、英雄でも1人じゃ無理だ、絶対どっかで死んでる」

「んだと!?」

「お前は明るい所しか見てないんだって、ああいうのは影で誰かが踏ん張って支えてたから

 英雄として名を残せるんだよ、その実、名前も知られない影の英雄が

 その世界の全てが知る 英雄の英雄なんだって、ま、言い出すときりが無いがな」

「訳が分かんねぇ」

「簡単に言えば、1人じゃ何も出来ないんだよ、ほぼ全ての生き物がな」

「チッ」


男子生徒は舌打ちをして、大人しく下がった。

分かってくれたのかはわかんないがな・・・俺の説明、そんなにわかりにくかったかな・・・

まぁ、その後も俺は何人も同時に戦い、全員相手に擦りもし無かった。

筋は良いんだけど、こう、あと1歩が足らない子ばっかりだった。


「こんなもんか、んじゃ、そろそろ」

「待ちなさい」


俺が切り上げようとすると、燐が俺を止めてきた。

なんだか嫌な予感がする。


「な、何だよ、もう授業は終わりだろ?」

「馬鹿言いなさい!私達とまだ戦ってないでしょうが!」


俺は燐達とは戦っていない、理由としては向こうで何度も戦ったし、良いかなぁって言うことだ。


「別に良いじゃないか、向こうでいつでも戦えるし」

「向こうじゃ、こんな風に戦わないでしょ?」

「ま、まさか」

「そうだよ!さぁ!私達4人と戦え!」

「は!?4人って、まさかお前らと同時にか!?」

「当然!」


参ったな、まさか咲達と同時に戦うなんてよ。

いや、まぁ、咲と恵美はまだ良いんだよ、そんなに強くないし。

問題は燐と恋の2人だ、正確な銃撃に鉄壁の守りとかヤバすぎる。


「い、いくら何でも厳しいと思うんだが」

「大丈夫!私達相手だし攻撃すれば良いよ!」

「攻撃出来てもキツいわ!正確な射撃と驚異的な防御とか!」

「あれ?私は?私は脅威じゃ無いの!?」

「咲は問題ない」

「酷い!」


ただ、あの2人と同時に戦ってる最中に横から槍が飛んでくるのは厄介だな。

そう言う意味では咲もそれなりの脅威って事だ。


「じゃあ、その、一撃受けたら退場って事で良いか?」

「それで良いよ!じゃあ、法助は2回当らないようにしてね!」

「あぁ、俺は2回なのか、まぁ、良いけど」


出来るだけ戦いたくは無いが、こうなったら逃げられない。

仕方ないし、俺は4人と同時に戦うことにした。


「兄貴と戦うのは久々だな、少し楽しみかも」

「サシなら俺も楽しみだったかもな」

「私は銃だし、2回当ったら1回当った判定で良いかしら?」

「分かった」

「ふっふっふ、久々の戦闘だよ!ちょっとだけ鍛えた私の力!見せてあげるよ!」

「私も!先輩達の足を引っ張らないように、頑張ります!」


まぁ、そうだな、この中に先生が居なくて良かったって思うか。

にしても、周りの視線が・・・全員楽しそうに見てるじゃないかよ・・・

はぁ、せめて、無様に負けないように頑張るか。

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