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最強のマルチスタイル~とある学園の劣等生~  作者: オリオン
ジュエル国編、第3章、新しい学園生活を始めよう
30/51

ルーン国とジュエル国の教育の違い

新しい学園生活、俺達はその学園生活の第一歩を始めた。

と言っても、たった2週間の間だけだが、まぁ、良いだろう。


「では、理解できましたか?」

「?????」


しかし、この学校の生徒に先生の授業は難しすぎたようだ。

まぁ、先生の授業は向こうでも結構キツい方だからな。


「くぅ~~、しばらくぶりに真剣に勉強したなぁ」

「え?理解できたんですか!?あの難問を!?」

「理解って、簡単だよ、ただちょっと戦術の授業をしただけじゃん」

「さっぱりだったんですけど!?」


先生は歴史、国語、道徳、体育の授業を教える先生だ、しかし、先生の授業は

基本的に戦略とその他を混ぜるように授業をするやり方だ。

例えば歴史はこの00戦術を主に多用したのがこちらの偉人です。

とか、国語はこのような戦術を00戦術と呼び、と言いながら漢字を書く。

その為、ルーン中学で先生の授業が得意な生徒は例外なく戦術にも詳しい。

まぁ、咲の奴は体育を除く全ての授業でトップだがな、


「あ、あの、じゃあ、この連環の計って言うのは何ですか?」

「あぁ、これね、簡単に説明すると、沢山の作戦を連続して行う作戦だよ」

「??」

「例えば、森での戦いで火を放つ、その火で混乱した兵士を火がない場所に誘導し

 そこで油を混ぜたりして石を落として攻撃を仕掛ける、更にそこに火を放つみたいな感じだよ」


俺にはさっぱり分からないが、つまり、色んな作戦を連続して仕掛けるって事だな。


「あ、あの、もっとわかりやすくお願いします」


リリーはその説明を聞いても、よく分からないようだ。


「そうだね、じゃあ、私がやった作戦を説明するよ」


そう言うと咲は俺達の初陣の話を始めた。

あれは正直奇策だったと思うがな。


「咲、もしかしてあの作戦ってのは初陣の奴か?」

「そうそう、あ、ついでに法助にも教えてあげるよ、あの作戦の構造を簡単にね」


俺は戦術が大の苦手だ、戦闘は得意なのにな。

多分、こいつの説明を聞いても分からないだろう。

だが、少し気になるし、聞いてみようか。


「あの戦術を簡単に言うと、潜伏、不意撃ち、奇襲、挟み撃ちの4つの作戦を繋げただけだよ」

「まぁ、大まかなことは分かったが、そんなんで良くあの襲撃を退けれたな」

「一番重要なのは気付かれてないって事だよ、不意の出来事には対処がおくれるのは

 人間なら当然のことだよ、それが自信過剰になってる状態ならなおさらね」


こいつは本当によく分からない、頭は良いんだろうが

普段はアホ、もしかして、こいつはスイッチのオン、オフを切り替えるのが得意なのか?


「ふ、随分賢そうなことを言ってるな」

「ふふん、これでも最上位だからね」


咲は得意げにそう言った。

少し、イラッとはしたが、実際そうだから仕方ない。


「あ、あの、私はよく分かってないんですけど?」

「あの、リリーちゃん、戦術のお勉強はしたの?」

「はい!戦術の基本は数で攻めることですよね?」

「その、作戦の内容とかは?」

「えっと、人海戦術、正面突破はしっかり覚えました!」


・・・この国大丈夫かな、こんな勉強熱心の子でもその2つしか知らないのかよ・・・

せめて奇襲とか挟み撃ちとか覚えさせれば良いのに。


「じゃあ、聞くけど、この国の戦いの鉄則は?」

「知ってますよ!数で攻め込め!物量に勝る物などない!ですよね」


あぁ、これは酷い、普通に俺よりも酷い有様だ。

この国なら俺は知能順位とかでも相当上に行ける気がする・・・

いや、この国では武力こそ全てなんだろうな。


「・・・随分酷いね」

「あぁ、まさかここまでとは・・・」

「え?おかしいんですか?この国は強い人に従うのが基本なんですけど?」

「じゃあ、女王様強いのか?」

「女王様は別次元の存在ですよ!?力の優劣は関係ありません!」


この国の女王様は意外と人望があるんだな。

いや、この国の人間が従順なだけかな。

俺達がこの国の状況に頭を抱えていると、チャイムが鳴った、どうやら次の授業のようだ。


「あぁ、もう次か」

「次は体育だって、法助の本領発揮だね」

「うーん、仕方ありません、戦術のお勉強はまた今度教えてください」

「うん、分かった教えてあげるよ・・・せめて、リリーちゃんだけには知ってて欲しいし」

「ありがとうございます!」


普段は勉強教えてくれとか言われても教えない咲が珍しい。

そうだな、多分、咲も不安がるくらいにこの国の戦術云々がダメダメなんだろうな。

とりあえず、俺達は体育の授業を始めることにした、何故か俺が先生で・・・


「あの、美妃先生?この授業は先生の科目でもありますよね?なんで俺が・・・」

「私は誰かに戦い方を教えるのは苦手なんですよね」

「いや、だって、先生は体育教師もしてるんでしょ?」

「半分以上は強制ですよ?戦闘能力が高いからって体育の教師なんて、正直嫌です」

「何でですか?」

「だって、本気で教えても法助君くらいしか付いてこないじゃないですか

 他はすぐバテるし、あ、でも燐さんも結構頑張ってましたね」


先生の体育の授業はなかなかの物だった、過去に一度だけ本気の授業を受けたが

グラウンド50周、素振り1,000回、腕立て100回で準備運動が終わる。

と言うか普段でこんなのをしたら準備運動で授業が終わる。

その本気の授業の時は体育強化日で一日中体育だった、この授業はその時の物だ。


「全く、あの子達もだらしないですよね、まさか準備運動程度で殆ど脱落なんて」

「あ、もしかしてこの授業をしたとしたらそれをします?」

「はい、でも、50分ですし」

「え?確か体育は2時間だったと思いますよ?」

「へ?」

「力を入れてるんですよ、体育だけは2時間です」


それを聞いた先生は少し嬉しそうに笑った。


「そうですか、では、この体育は私が教えます」

「あ!あの!わ、私は法助から習いたいです!」

「咲さん、私の授業では不満ですか?」

「い!いえ!ただ、その、この子達に先生の授業は、そのぉ、ハードルが高いかなぁって

 ほら!恋ちゃんだっているし!」


咲は汗をガンガン流し、必死に先生を説得しようと頑張っている。

あれだな、先生の授業が嫌なんだな。


「いいえ!ここは私がしましょう!大丈夫です!ただの準備運動ですから」

「あ、あはは・・・もう駄目だ・・・」


咲の説得は無駄だった、先生はここまで来たら引かない人だ。


「ん?なんでそんなにがっかりしてるんだ?」


先生の授業の過酷さを知らない恋が不思議そうな表情で咲に問いかけた。

咲はその言葉に反応し、絶望しているが、相手を心配している口調で返答した。


「恋ちゃん・・・死なないでね?」

「は!?死ぬかよ!たかが授業で!」

「あはは・・・そ、そうだよね・・・さ、流石に死なないよね・・・」

「??」


流石に先生のあの体育で死人は出なかった。

まぁ、倒れた奴は結構居たが、それでも死人はいない・・・

だから、多分今回も大丈夫だろう、それにしても、先生の授業ってそんなにキツかったか?


「あはは、法助は余裕そうだね」

「と言うかお前が無駄に騒いでるんじゃないのか?」

「あのね、間違いなく法助が異常よ、なんでそんなに余裕そうなの?」

「燐だって最後まで立ってたじゃん」

「あの時はヘトヘトだったわ、それなのにあなたときたらちょっと休憩しただけで

 息を整えてたし・・・あぁ、思い出しただけで頭が痛いわ」

「先生の本気の授業って何だろう・・・咲さんがあんなに嫌がるって事は相当なんだろうなぁ」


恵美はあの本気の授業の時にはいなかった。

あの授業があったのは去年で、まだ恵美は入学してなかったんだっけ。


「それでは、授業の内容を説明しますね」

「はい!」

「そうですね、初めてですし、優しく行きましょうか、まずはグランドを10周です」

「・・・」


先生のその言葉に周囲の生徒達はぽかーんと口を開けていた。

優しいと言っておきながら2桁だからな。


「おぉ!すっごく優しい!これなら私は倒れないかも!」

「そうね、あの時と比べればかなり温いわ」

「そうだな、相当温いぜ」

「え?」


俺達のその反応を見て、再び周囲の生徒達はフリーズした。

そんなに驚くことか?とは思ったが、まぁ、良いか。


「それじゃあ、始めてください!」


俺達は一斉に走り出した、さて、この国の中学生達はどれだけスタミナがあるのか

少しだけ気になるな。

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