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最強のマルチスタイル~とある学園の劣等生~  作者: オリオン
プロローグ、この世界のルール
3/51

学園生達の初陣。

私達敵の前哨基地を潰そうなんて正気の沙汰じゃない。俺達は3人しか居ないんだ、に対して

敵の数は不明、ただ、確実なのは敵の数は4桁あってもおかしくない。そんな中に突撃だと?


「無理だろ」


当然そう言うしかなかった。なんたって数が数だ、この国の軍隊全体が動いても被害は甚大だろう。


「大丈夫、私に良い考えがあるの」


なんか、この台詞は駄目な気がするな。なんでそう感じるかは分からないが。


「で、どうなの、この話に乗るの!?乗らないの!?」

「お願い、法助、この作戦は法助が居ないと成立しないの」

「そんな事言ってもなぁ・・・」


2人の目は次の俺の一言を真剣に待っている。


「じゃあ、どんな作戦か教えてくれ」

「あ、そうだね、それを言わないと分からないか」


咲の作戦はこうだった。俺達はまず、敵の前哨基地の近く、半径1キロ圏内に侵入。そこで、1日過ごし敵の部隊が侵攻を始めたときに、俺が武器を変化させ、爆撃を開始、その後、爆撃で基地全体が

混乱している内に一気に基地内に侵入し、その基地の司令官を拘束と言う大胆な作戦だ。

確かに俺が居ないと成り立たない作戦ではあるが。


「そもそもどうやって接近するんだよ」

「そこはほら、2人に頑張って貰ってさ」


そこの作戦は考えてないのか、それともう一つ疑問がある。


「接近する作戦は完全に俺達の実力次第なのは分かった、じゃあ、なんで爆撃がいるんだ?」


潜入し、指揮官を拘束するだけなら爆撃は必要ない。むしろ爆撃がない方が成功率は高いはずだ。


「簡単だよ、目を逸らさせるのと、敵の施設を破壊するため、そして攻め込んでいった部隊を

引き返させる為だよ。もしかしたら国の部隊もその爆音でチャンスだと気付くかもしれないしね」


確かに理にかなってるかもしれないな。静かに侵入だと国が落とされて被害も甚大になるだろうし、最悪母さんと恋も殺されるかもしれない。無謀な賭けなのは間違いないが、どうせ待ってても殺されるだけだそんな最後は俺らしくないからな、なんなら最後まで抗ってみるか。


「それで、どうかしら?もしあなたが嫌だというのなら、私は1人でも行くわよ?」

「法助、どうする?」

「あぁ、やってやろうじゃないか、このままだと殺されるだけだからな、それにお前らだけじゃ

不安だしな」

「ふん、言ってくれるわね」


一か八かの大勝負だ。これが失敗したら誰も助からないだろうな。でも、もう1つ不安がある。


「なぁ、前哨基地の場所、知ってんのか?」

「大丈夫、場所は分かってるから」


そこまで言うなら信じるか。俺達は咲の案内のでその前哨基地があるという方向へ進んだ。


「やっぱ、見張りが多いか」

「ええ、それにしっかりと2人一組ね、流石は軍隊と言ったところかしら」


見張りは厳重だった。見張りをしている兵士は至る所におり、近付くのは容易じゃ無い。ただ

この見張りをなんとか突破しないと前哨基地には近づけない。俺達が悩んでいると正面から見張りが

近付いてきた、このままだと見つかりそうだ。


「どうするの?意識を奪う?」

「やめとこう、そんな事をしたら連絡される危険がある」


俺は近くの石を拾い、上の木の枝に当てた。するとその場所にいた鳥達が一斉に飛び立った。


「なんだ?鳥か?」

「この国にはあんなに鳥がいるんだな」

「今だ」


意識が鳥に向かっている隙にその場を切り抜けた。あの2人が馬鹿で良かったぜ。

その後は特に大きな障害は無く。無事に前哨基地の半径1キロ圏内に侵入することが出来た。

今はもう暗く、後は作戦を決行するのを待つのみだ。


「後は明日ね、それまでここで休みましょう」

「分かった、見張りは俺がする、お前らは休んどけ」

「・・・そうね、あなたは男だからね、お礼は言わないわよ?」

「分かったって、男は男らしく見張りをしとくよ」


俺は見張りについた。俺は意外と夜でも目はよく見える、そう言う意味でも俺が見張りには適役だ。

咲が見張りだとしたら、気が付いたら寝ていました、なんてことにもなりかねないしな。

しばらく時間が経ち、今は深夜4時ほどだ。ちょっとだけ眠くなってきたが、問題は無い。

すると寝ていた筈の燐が目を覚まし、出てきた。


「見張り、交代しましょうか?」

「ん?大丈夫だ」

「無理は駄目よ、無理は」

「あ?心配してくれてんのか?」


俺がそう言うと燐は顔を逸れらし。小さな声で何かを呟いたあと、こっちを向き。


「別にあなたが心配なわけじゃ無いわ、もしあなたが見張りの最中に寝たら大変だからよ」

「大丈夫だ、咲じゃ無いんだし」


しかし、燐は引き下がらなかった。


「良いから寝なさい、肝心な時に動けなかったら困るんだから」


強引に寝床に引っ張られ、寝るように説得してきた、確かにこのまま寝ないで動きが鈍くなったりしたら大変だな、俺は燐の説得に応じ、寝ることにした。


「分かったよ、寝るよ、作戦決行の時に起こしてくれ」

「えぇ」


俺は目を瞑った、しかし、耳元で咲の寝息が聞こえて中々眠れない。隠れるスペースの関係上これ以上

距離を取ることは出来ないし。困ったな、これならまだ見張りの方がましだったかもしれない。

ただ、しばらくの間目を瞑っていると流石に睡魔の方が勝り、なんとか寝られた。


「・・・あんたら、何やってんのよ」

「ん?あぁ、おはよう、そろそろか?」

「ええ、でも、なんであんたは咲に抱かれてるの!?」

「はぁ?」チラ


目が覚めると俺は咲に抱きしめられていた。さらに地味に大きい胸が背中に当たってる。

そういえば小学生の頃にも似たような経験をした気がする。


「えへへ、法助ぇ~」

「どんな夢見てるんだよ」

「それで?理由を話しなさい」

「知るか、こいつが勝手に抱きついてきたんだ」


俺が燐とそんな会話をしていると、咲が目を覚ました。


「ふぇ、どうしたの?」

「あぁ、起きたか、じゃあ、もう抱きしめるのやめてくれないか?」

「へ?あぁ!ご、ごめん!」


咲は顔を真っ赤にして急いで手を離した。これで問題ないはずだ。


「・・・まぁ、これ以上追及はするのはやめまましょう、もうそろそろ時間だからね」


燐はすんなり引き下がってくれた。このまま不毛に時間を使うよりは作戦の再確認とかをした方が

よっぽど有意義だからな。


「こほん、それじゃあ、作戦の再確認をするね」

「あぁ」「えぇ」

「敵の攻撃部隊の侵攻後、しばらく経過した後、法助が爆撃を開始、その後少しして爆撃を止め、

一気に攻め込み、敵の司令官を拘束する、分かった?」

「あぁ、じゃあ、しばらく待機だな」


作戦の再確認も終わり、武器の変化で重火器も出せることを確認した。その後しばらくの間の時間が

妙に長く感じた、こんなに緊張する待機時間は今までで無い。

そして、サイレンが鳴り響き。敵の攻撃部隊が出撃した。


「・・・どのタイミングでぶっ放す?」

「私が合図を出したら」


その間だけ、時間がゆっくりになったかのような気分だった、一分が一時間に感じた。

しばらくの間の沈黙、その沈黙が切り裂かれた!


「撃って!」

「了解!」


ドカン!ドカン!と大きな爆音が敵の基地内で聞こえた。俺が撃ち込んだ爆撃が敵の基地内に

着弾した音だろう。その音で基地に残っていた見張りも統制を失った様だ。

まさに、咲が狙った通りの展開、俺達は一気に基地に乗り込んだ。


「なんだ!は!貴様ら!」

「どけや!」ザシュ!

「クソ!急いで攻撃部隊を戻せ!」

「それが、もうすでに敵の部隊と交戦中!離脱は難しいです!」

「くそぉ!」


効果は予想以上の物だった、この前哨基地の統制能力は殆ど無力化、さっきの爆撃で伝達手段も

いくつか封じており、基地内の伝達もままならないようだ。


「おい!オーブの兵士達が撤退しているぞ!」

「あの爆音か!とにかくチャンスだ!一気に攻め上がれ!」

「ウォーーーー!!!!」

「ルーンの兵士達の勢いが増してきています!このままではいずれこの基地にも!」

「畜生が!クソ、こうなったら、侵入者だけでも拘束しろ!いいか!絶対だ!」

「了解しました!」


状況は俺達の方が優勢だ。最悪俺達が指揮官の拘束に失敗しても勝てれそうなほどに。


「咲!燐!いいか!絶対に離れんなよ!?」

「あなたこそ!馬鹿みたいに突撃しないでくださいよ!?」

「分かってらぁ!」


俺達の攻勢も順調だった。たとえ数が多かろうと統制を失った兵士達を倒すなんて容易なことだ。


「あそこ!多分あそこに指揮官がいるはず!」

「聞いたか燐?あの建物の中だぜ?」

「あなたに言われるまでも無いわ!」


俺達は兵士達を蹴散らし、一気に建物の中に侵入した。その中は殆どの場所にシャッターが降りていた


「あなたの出番よ?」

「あぁ、分かってる」


俺は武器を重火器に変化させ、シャッターをぶっ飛ばしながら進んでいった。

司令室までたどり着き、その扉をこじ開けて中に入った。


「この!化け物めーー!!」

「うお!」


不意打ちでその攻撃を完全に避けきることは出来なかったが。その攻撃は浅く、たいした傷じゃない。


「ちぃ、大人しく捕まってろ!」


武器を変化させるのが面倒だったから。俺は重火器でその男を強打した。


「ち、畜生、こんな、ガキに・・・」


司令官は一撃で意識を失い、その場に倒れた。


「うっし、これで良し!」

「ねぇ、法助、司令官を倒したのは良いんだけどさ、この人達止まらないよ」


兵士達は司令官が倒れても動揺はせず、攻めてきたいた。


「おいおい、どうすんだよ!?」

「あはは、この人、人望無かったんだね」


笑い事じゃ無い。まさかここまで来て読み違えるとは、最悪だ、どうするか。


「死ねや!クソガキどもが!」

「不味い!」


このままだと殺される!俺達がそんな事を考えていると、この場所の外から声が聞こえた。


「一気に制圧だ!」ダダ!

「何!?」


その声は廊下から聞こえていたようだ。ルーン国の兵士達が一気に攻め込んできて、オーブ国の

兵士を制圧した。本当に助かった。


「法助!なんでこんな所にいるんだ!?」

「え?父さん!?」


ルーン国の兵士達を率いていたのは父さんだった。この後、父さんにこっぴどくしかられたのは

言うまでも無い。

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