ジュエル国での学園生活、始め!
先生の特別授業で自分が武器を取った理由、いや、戦う理由って行った方が良いかな
それを再確認した俺達、その日から1週間が経過し、学園生活がスタートした。
ここの学校は制服が無いようで、私服での登校だ、なんだか珍しいな。
それにしても、かなり久々の学校だ、俺は少しわくわくしながら登校した。
「よし、久々だな」
「私は兄貴達と一緒に初めて学校に行くのか」
「そうだね、まぁ、準備運動みたいな物だろうね」
恋は後3ヶ月後位に小学校を卒業して、中学校に登校することになる。
因みに今は12月だ、ただ、ここはそこまで寒くない、不思議なもんだ。
まぁ、だから観光の時もラフな格好で動き回れたんだよな。
「しかし、普通はもう少しで冬休みじゃないのか?」
「あぁ、あと、2週間後位に冬休みらしいぞ」
「本当か?じゃあ、あまり意味は無いかもな」
「ま、ちょっとした体験入学のみたいな物だし、良いんじゃないか?」
「それもそうか」
一応それなりに長い間このジュエル国に滞在しているが、俺達は1月に一旦家に戻るつもりだ。
その間の体験入学だと思えば、2週間という短い間でも問題ないだろう。
「そういえば学年は同じらしいな」
「えぇ、聞いたわ」
「と言うことは、私は先輩方と一緒に授業を受けれるんですね、光栄です」
俺達は第2学年に到着した、そこは殆ど人がいなかった。
確か、ジュエル国はそこまで学園に力を入れてないんだったな。
「あ、あの、もしかして、ルーン国の人ですか!?」
「あぁ、そうだが」
俺達が部屋に入ると同時に、奥の方にいた女の子が話しかけてきた。
その子の容姿は茶色でポニーテール、そして、身長は小さく
ピンク色で袖が長く、ポッケが2つある服に、ピンク色のロングスカートだった。
「実は私!ルーン国に行ってみたいなって思ってるんですよ!」
「そうなの?なんで?」
俺の後ろで話を聞いていた咲が会話に入ってきた。
「だって、ルーン国と言ったら学問が発展してるんですよね!?」
「えぇ、多分ここよりは発展してるわ」
「そうですよね!ですから一度行ってみたいんです!私!お勉強大好きですから!」
「へぇ、よく勉強なんて真剣に出来るね、私には無理だよ」
「へ?咲さんはすごく頭良いんじゃないんですか?」
「そうね、この子は普段勉強しないくせに、妙に頭が良いわ」
「そうなんですか!?お勉強をしてないのに頭が良いなんて・・・」
女の子は少しの間黙った、まぁ、そうだよな、普通は理不尽さを感じるよな。
なんてったってこいつは勉強なんて一切しないくせに成績は最上位だし。
「すごいですね!やっぱり頭がいい人は違うんですね!」
「え?」
理不尽さを感じるどころか、むしろ尊敬をしたようだ。
少し変わってるな、いや、純粋なのか。
「えっと、その、ふ、ふふん、どうよ、すごいでしょ」
「はい!」
咲は結構困惑しながらも、少しえらそうな態度を取って見せた。
しかし、顔は赤くなっており、恥ずかしいと言う思いが伝わってきた。
こいつはこんな風に褒められたことがないらしいからな。
「あ、あの!私、咲さんと一緒にお勉強しても良いですか?」
「へ?わ、私と?」
「はい!」キラキラ
女の子は咲に向かって、もの凄く真っ直ぐで純粋な瞳を浴びせた。
流石の咲もこのおねだりを断るとこは出来ないようで、了承した。
これは、もうサボれないな、俺としてはありがたいことだ。
「・・・ど、どうしよう、こんな純粋な子が近くにいたらサボれないよ」
咲は俺に向かってあの女の子に聞えないくらいの小声で話しかけてきた。
「そもそもサボるなよ」
「うぅ・・・わ、私のフリーダムデイズが・・・」
「あ、そうだ、自己紹介をしてませんでしたね!私はリリー・エステリスって言います!」
この子が自己紹介をした頃に、丁度先生が教室に入ってきた。
「皆さん、席についてくださいね」
「あ?誰だよおばさん」
先生はその言葉に反応し、ニコニコしている表情が一変した。
「・・・ふふ、随分と生意気な子ですね?」
「あ!?生意気だと?は!このババアが!」
明らかな威圧感があるのに、先生に生意気を言った男の子は近寄っていった。
多分、あいつは先生と自分の力の差に気が付いていない。
「おやおや、無駄に威勢が良い子ですね」ニコニコ
「てめぇ!笑ってんじゃねぇ!俺を馬鹿にしたことを後悔させてやらぁ!」ブン!
男の子は先生に殴りかかった、それを見ていたリリーはかなり焦っていたようだが。
俺達はあの男、後悔するだろうなぁ、と思っていた。
「ふふ」ス
「な!」ガン!「イテぇー!!」
先生は男の子のパンチをすんなり回避し、後ろの壁に激突させた。
「糞アマが!馬鹿にしやがって!」ブン!
逆上した男が更に先生に殴りかかるも、その攻撃は全て回避された。
「はぁ、はぁ、糞が!」スチャ
「きゃーー!!」
更に切れた男が自分の武器を取り出し、先生に一気に近寄っていった。
当然、教室は大パニックだ、しかし、先生は一切動じない、ついでに俺達もだ。
「あらあら、武器なんて取り出して」
「おら!死ねやぁ!」ブン!
「危ない!!!」
男の攻撃は先生に一直線だ、しかし。
「危ないでしょ?」パシ
「な!」
先生は指先で軽く男の武器をつまんだ。
あれ?でも確か、武器は触れないんじゃ?
「え?手で触れたっけ!?」
「確か駄目なのは武器を持つ場所でしょ?刃の部分ならセーフだったはずよ」
「そうだっけ!?」
ま、まぁ、俺の記憶が曖昧だったのか、それともあの時の説明がはしょられていたのか。
まぁ、考えてみれば、刃の部分を握られただけでお互いが死ぬなら特効し放題だしな。
「う、嘘だろ!」
「さぁ、大人しくしてくださいね?」ニコニコ
「は、はい!?」
男はようやく先生と自分の実力の差が分かったようで、素直に言うことを聞いた。
そりゃあ、全力で攻撃したのにあっさりと止められたらな。
それと、当然のことだが、教室も静まりかえっていた。
「それでは、自己紹介をしますね、私は山岡 紀美と言います」
先生は何事もなかったかのように自己紹介を始めた。
その自己紹介を、学年の皆は素直に聞いていた。
不良っぽい男の子も同じだ。
まぁ、目の前であんなすごいのを見せられたら、誰だってそうなるよな。
ま、いきなり騒ぎになったが、久々の学園生活、楽しみだな。




