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最強のマルチスタイル~とある学園の劣等生~  作者: オリオン
ジュエル国編、第3章、新しい学園生活を始めよう
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学園生活の前に特別授業を

ジュエル国の学園生活の正式な手続きが終了する前に先生の特別授業が始まった。

俺達はあまり乗り気では無いが、先生は怒らすと怖いし、仕方ないな。

そして、今、俺達はジュエル国の外の林にに集合させられている。


「えー、皆さん、良く集まってくれました」

「先生が無理矢理・・・」

「皆さん、よく「自主的に」集まってくれました」

「いや、だから・・・」

「皆さん、よく「自・主・的・に」集まってくれましたね」

「あ、はい、楽しみでした」


流石の咲も先生には勝てなかったようだ。

まぁ、あんな不自然なほど明るい笑顔であんな風に言われたら仕方ないが。

先生は確実に笑顔で怒るタイプの人だからな、それに、普通の笑顔と怒ってる笑顔はわかりやすいし。

しかし、先生のさっきの笑顔は確実に相手を威圧するための笑顔だな。


「では、咲さんも分かってくれたようですし、本題に入りましょうか」

「はーい」

「今回の授業は4つの科目を同時にこなす特別な内容です」

「ど、どんな内容なんだ?」

「さぁな、先生がこんなことをしたのは今回が初だからな」

「楽だと良いんだけどね」

「では、内容をお話しします」


さぁ、ついに内容が分かるのか・・・楽だと良いんだが。

まぁ、4つの科目を同時に行うんだから、楽じゃ無いだろうが・・・


「えー、内容はこうです」


科目の内容は林の探索を行い、問題を見つけ答えていくという斬新な物だった。


「あの、これは?」

「斬新でしょう?ずっとやってみたかったんですけど中々広い場所が無くて

 それに、1つの学年だけに力を入れるのは無理ですからね、それに難易度も高いですし。

 ですが、まぁ、あなた達だけならいけるかな、と思いまして」

「は、はぁ」

「まぁ、問題は簡単ですよ、ただ、色んな場所に置いています

 それと、国の人に頼んで問題を守る役割の人を配備したりしています」


すごく力が入っている、ていうか国の兵士とかまで動いてる。

先生、どんだけ力があるんだよ・・・


「それと、この授業は組み分けをしてくださいね」

「はい」


俺達は組み分けを行うことにした。


「それじゃあ、皆さん、パートナーになりたい人を指さしてください」

「せーの」


全員が俺を指さした。

俺は迷っていたため誰も指を指すことが出来なかった。


「あぁ、やっぱり予想通り法助は人気だね」

「戦闘がある以上、法助はかなり必須だからね」

「ふふ、まぁ、私と法助がパートナーどうしになったら最強だよ?」

「いやいや、ここは私が、ほら、兄妹だし」

「えっと、私は法助先輩と一緒に行動したこと無いですし、1回くらい一緒に行動したいなぁって」

「それは私もよ?」


皆の論争は激化した、俺は何も言い出せなかった。

なんか、ここで一言発したら一気にこっちに火が飛んできそうだったし。


「そうですね、考えてみたら、もしも咲さんと法助君がパートナーになったら誰も

 勝てそうに無いですよね、ルーン中学の最高の戦力と最高の知識ですからね」

「も、もしかして?」

「はい、私が決めることにしました」

「うぅ」


先生のお陰で長い論争は終わった。

結局先生の采配で俺、燐、そして、咲、恋、恵美がパートナーになった。

まぁ、これなら結構良い勝負が出来るかもしれない。


「お互い頑張ってくださいね」

「はい」

「では最初の問題を配ります、あ、その前に、ここら一帯の地図です

 それと、2チームの問題は違うので、競争をすることは無いと思いますよ?

 では、問題を配ります」

「はい」


その問題の内容はこうだった。

月が映る大きな鏡、その鏡の場所を探し、月の尻尾を探せ、そこに次の問いがある。

正直、歴史も国語も道徳も関係ないような気がするが・・・

地図は殆ど木ばっかりだが、洞窟、川、山、丘、湖etc.と結構色んな場所がある。


「ふむ、何処だろうな」

「まぁ、場所は簡単ね」

「分かるのか?」

「えぇ、まぁ、私が案内するから、道中考えてなさい」

「分かった」


俺は問題の場所を考えながら、燐の後についていった。

しかし、大きな鏡?こんな自然しか無さそうな所にあるのか?

いや、きっと何か自然に関係する事なんだろう・・・

俺が長いこと考えていると、燐が話しかけてきた。


「ねぇ、法助、水は知ってるわよね?」

「当然だ、馬鹿にしてるのか?」

「まぁ、そうよね、流石に水も知らない様な馬鹿じゃ無いか」


燐は結構鋭い物言いをしてくる。

まぁ、実際俺は結構馬鹿なんだけど、劣等生だし。

いや、まぁ、割と咲のせいだけどな・・・多分。


「じゃあ、鏡が何で物を映すかは知ってる?」

「えっと、何でだったかな・・・」

「それは、光を完璧に反射するからよ、人は光を見ているからね」

「ふーん」

「そして、殆ど波が無く、綺麗な水も光を反射する」


少しずつ、燐が言いたいことが分かってきた。

多分、大きな鏡ってのは広い水場の事なんだろう。

そして、地図にそんな広い水場がある場所は。


「ここまで言えば流石に馬鹿のあなたでも分かるでしょ?」

「馬鹿は余計だ、まぁ、分かったが、湖だな」

「そう、これくらいすぐに分かるわ、問題は月の尻尾ね」


問題には月が映る大きな鏡、その鏡の場所を探し、月の尻尾を探せ、だ。

つまり、湖に行って、月の尻尾とやらを探さないといけないんだ。

しかし、月には尻尾なんて無いし・・・はぁ、いくら考えても出て来ないな、着いてから考えるか。

しばらく歩き、俺と燐はようやく湖に着いた。


「うーん、月の尻尾、月の尻尾ねぇ」

「さっぱり分からん」

「私もよ、はぁ、結構難しめの問題ね」


俺達は結構な間考えていたが、全く進展しなかった。

月に尻尾なんてあるのかよ・・・ん?そういえばこの特別授業は国語、歴史、道徳、体育の4つを

同時に行う特別授業だったよな・・・あぁ、もしかしたら、そもそも考え方が違うのかもしれない。

俺は、湖の端っこの方へ進んだ。


「どうしたの?」

「いや、ほら、この授業って国、歴、道、体の4教科同時の特別授業だよな?」

「えぇ、先生からはそう聞いてるわ」

「でも、この湖を探すときに体育以外の要素があったか?」

「いいえ、無かったわね」

「じゃあ、この問題には、他の3つの要素があるんじゃないか?」

「確かに・・・」


今の状況で、1番可能性が高いのは国語の要素だ。

まず、湖という漢字、この漢字には月の字がある、ただ、これだと尻尾とか分からない。

そこで、俺はこの地図の湖の場所に月の漢字を書き、その尻尾、つまり月の下のはらいかはねの場所

そこを探してみることにした。


「多分、この問題には国語が絡んでる、あくまで予想だけどな」

「つまり、どういうこと?」

「漢字を使うんだ、俺の予想が正しかったら、多分ここら辺に」


俺は周囲を細かく確認してみた、すると、足下の土が若干盛り上がっているのが分かった。

俺は、その場所を掘って見ると、そこには入れ物に入った紙があった。


「よし、これだな」

「こんな場所に・・・でも、なんで?」

「まぁ、この湖に月と書いてみて、その月のはらい、はねの場所を探ったんだ」

「はぁ、まさか、そんなねぇ・・・予想外だわ」

「そうだな、問題の内容は確かに簡単だが、そこに気が付くのが難しいって言うな」

「ふふ、そうね、良いじゃない、面白くなってきたわ!授業の知識だけじゃあクリアできない

 そんな授業!これは確かに良い内容かも知れないわ!」

「そうだな!これならもしかしたら俺でも何個か解けるかもしれない!」


俺達はやる気を回復させてきた。

今まで言われてきた内容だけを覚えて、それを答える様な難しいけど単調な授業とは違い。

色んな角度から検証して、色々な可能性を考えながら解くような簡単だけど複雑な授業。

そんな授業がここまで楽しいとは思わなかったぜ!さぁ、頑張るかな!

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