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最強のマルチスタイル~とある学園の劣等生~  作者: オリオン
ジュエル国編、第2章、次なる作戦
24/51

皆で温泉!

中央拠点制圧パーティーも終わり、俺達は宿泊施設に戻った。

結構緊張した後だから、こういう個人的な場所がすごく良いようなそんな気がした。

それは恋も同じようで、ここに戻ってきて、速攻でベットの上に座った。


「はぁ、やっぱり知り合いしかいないと楽で良いな、兄貴もそう思うだろ?」


ベットの上に座った恋が安心した表情で俺にそう言った。


「あぁ、全くだ」

「はぁ、もう寝たい」


今日はまだ風呂にも入ってない、恋はかなり汗をかいたようだし、風呂には入れた方が良いだろう。


「まだ寝るなよ、風呂入れ」

「嫌だ、もう眠い、動けない、どうしてもって言うんなら兄貴が私を風呂に入れてくれ」


恋はダラダラしながらそう言った。

俺は冗談なんだろうと思うが、あの状態で風呂に入らないのは駄目だし。


「良し分かった、風呂行くぞ」

「へ!?」


俺は恋を抱いて、風呂に運んだ。


「ちょ!待て!待てって!なんで私だっこされてるの!?」

「何でって、お前が言ったんじゃないか、俺に風呂に入れてくれって」

「違!あれは、嘘!嘘だから!入る!1人ではいるって!」ジタバタ


恋は顔を赤くしてジタバタ暴れ出した。

どうやら俺と風呂に入るのは嫌のようだ、昔はよく一緒に入ったってのにな。

俺は恋の成長を感じながら、恋を降ろした。


「はぁ、はぁ、あぁもう!ビックリした!」

「お前がさっさと入らないからだろ?」

「少しは迷うとかしろよな!私だって女の子なんだぞ?」

「女の子をかなぐり捨ててるお前が言ってもな」

「うっさい!」


恋がプイッと後ろを向いて風呂に入ろうとしたときだ、部屋のドアが開いた。


「やっほー!遊びに来たよ!」

「せめてノックくらいしろ!」


俺と恋は入ってきた咲に向かって同時に叫んだ。

しかし、咲はそんな事お構いなしに入ってきた。


「ねぇ、恋ちゃん、何してるの?」

「風呂だよ!」

「え?温泉があるのに部屋用のお風呂に入るの?」

「何が楽しくって知らない奴と一緒に風呂に入らないといけないんだよ」

「大丈夫だって!今は人もいないし!ほら!一緒に行こうよ!」

「あ!止めろ!」


恋は咲に引っ張られた。


「あ、そうだ法助も一緒に行こうよ!」

「俺は男だぞ」

「大丈夫!混浴だから!」

「こ!混浴!?」


恋は混浴と聞いてなおのこと暴れ始めた。

まぁ、恥ずかしがり屋の恋が混浴なんて嫌がるに決まってるよな。


「さぁ!法助も一緒に!」

「嫌だ」

「駄目!恋ちゃんも来るんだからお兄ちゃんも来ないとね!」ガシ!

「うお!引っ張るな!」


俺は咲のもの凄い力で引っ張られた。

こいつはテンションが高いと力が強くなるんだよな、嫌な特技だ。

俺は少しだけ抵抗したが、途中で諦めた。

この状態の咲に勝てるとは思えなかったからだ。


「へ、兄貴も巻き沿いだな」

「お前もこのまま連れて行かれるがな」

「よし!温泉だぁ!」


異様にテンションが高い咲に連れられ、俺と恋は温泉に連れてこられた。

多分、咲が妙にテンションが高いのは、パーティーのせいだろう。

一気にパーティーの重荷から解放されて爆発したって所か。


「さぁ!ここで水着に着替える!あ、法助はあっちだよ」

「へいへい」


しめた、このまま部屋に戻れば問題ない!

しかし、後ろから妙な視線を感じ、振り返ってみると。


「法助、逃げたら駄目よ?」

「先輩方とお風呂なんて楽しみだなぁ!」


露骨に不機嫌な燐と逆にめちゃくちゃ嬉しそうな恵美の姿が見えた。

燐は絶対に無理矢理咲に連れてこられて、機嫌が悪いのに、俺だけ部屋に帰るのは

むかつくんだろう、威圧した態度でこっちを見てる。

逆に恵美は俺達と温泉に入るのが楽しみなんだろうな。

正直、燐の睨みよりもこっちの方が枷としては優秀だ。


「はぁ、分かったよ、逃げない逃げない」

「やっぱり逃げようとしてたのね」

「だって、温泉は苦手なんだよ」

「奇遇ね、私もよ」


やはり燐も温泉は嫌いなようだ。

そりゃあ、好きだったらこんな不機嫌そうな表情はしてないよな。

俺は男子更衣室に入り、水着に着替え、温泉に入った。


「・・・本当に誰もいないな」

「ここは仮にも高級宿泊施設よ?そんな場所に来る人が温泉なんてそうそうはいらないわ」

「ヒャッホー!貸し切りだ-!」

「すごい、こんな大きなお風呂に私達だけで入るなんて・・・」

「・・・他に誰もいなくて良かった」

「いえーい!」バシャン!


咲が勢いよく温泉に飛び込んだ。


「温泉は飛び込むな!」

「誰もいないし平気平気!」


咲はとことん嬉しそうにしている。

そういえばこいつはそこまで温泉が好きじゃなかったはずだが・・・

俺はそんな疑問を抱きながら温泉につかった。


「ふぅ、こう、誰もいないと静かだな・・・」バシャン!


俺が10年ぶりに温泉を楽しもうとしていると、隣から咲がお湯をかけてきた。


「あはは!」バシャン!

「・・・ひ、人が久々に温泉を楽しもうとしたら、お前、もが!」バシャン!


俺が話をしようとしたら、再びお湯をかけてくる。

今日は妙にテンションが高い。


「だから、温泉ではしゃぐな、あと今日はどうしてそんなにテンションが高いんだ?」

「だって、久し振りじゃん!温泉も!法助と一緒にお風呂に入るのも!」

「ん?一緒に風呂なんて入ったか?」

「え!あんな熱い出来事を覚えてないの!?」

「熱い?」


俺は自分の記憶をさかのぼってみた。

その間、近くから咲以外の声が聞こえる。


「・・・あの2人、一緒にお風呂なんて入った事なんてあったのね」

「仲がよかったんですね」

「兄貴と咲が一緒に?・・・そんな事あったか?」


そんな会話が聞こえてきたが、俺は昔を思い出した。

少し時間が掛かったが、思い出してきた。


「あぁ!あの時の事か!」

「思い出した!?思えばあの時が私と法助が初めて会ったときだったね」

「そういえばそうだったな、しかし、あの時はお前の仕業だったろ!」

「拒否する法助がいけなかったんだよ」


今思えば本当に懐かしいな。

しかし、そんな昔の事をよく咲は覚えていたもんだ。


「咲先輩、法助先輩、その思い出ってなんですか?」

「ん?なに、下らないことだ」

「その、私、知りたいです、教えてください!」


恵美は結構気になっているようだ。

大したことじゃないし、面白くもないが、少しだけ話してみるか。


「大したことじゃなが、話してやるよ」

「ありがとうございます!」

「ま、最初は俺と咲の初めての出会いからだ」


それは俺と咲が幼稚園だった頃だ。

俺は友達が少なく、何処か他人を拒絶していた。

そんな時、1人の女の子が俺に話しかけてきたんだ、それが咲。


「あぁ、懐かしいなぁ、あの時はなんだか暗い男の子がいたから話しかけたんだったよ!」

「そうなのか?」

「ふむ、法助は昔は誰かを拒絶してたのね」

「兄貴にもそんな時期が・・・」

「あぁ、ま、その話は良いとして、次だ」


俺はその女の子も拒絶した。

しかし、女の子はしつこく、何度も、何度も話しかけてきた。

正直俺はこの女の子すげーうざいと思ってた。


「本当!?いやぁ、照れてるだけだとばかり・・・」

「よくその時の気持ちを覚えてましたね」

「ま、さっきまで忘れてたがな、さて、次だ」


そんなある日、女の子が家の近くにまでやってきた。

正直ゾッとしたな、何度も話しかけてくるわ、家の近くまで来るわで。


「私は行動派なの、まぁ、偶然そこで出会っただけだけどね」

「偶然って怖いな」


それで、俺はその女の子から逃げだしたんだ。

当然、こいつは追いかけてきた、その時に咲が転んだ。

ある程度近くにいたから、こいつは俺を掴んで、一緒にこけた。

その時偶然近くの池にボッチャン、服がびしょびしょになったんだ。


「あはは、まさかあそこで転けるなんてね」


その近くに俺の家があったんで、女の子をこのまま家に帰すわけにはいかず

俺の家に案内したんだ、そん時に母さんに言われて一緒に風呂に入った。


「いやぁ、裸の付き合いってすごいね」

「ま、これがきっかけで俺と咲は仲良くなったんだ」

「そうなんですね!」


俺の話は終わり、しばらく風呂でのんびりしていると。


「兄貴、背中、流してくれない?」

「は?なんで?」

「ほ、ほら、あれだよ、一緒にお風呂入って背中流したことないだろ?兄妹なんだし、たまには」


恋は少し顔を赤くしながらそう言った。

普段俺の事を嫌ってるこいつがそんな事を言うなんてとは思ったが、可愛い妹の願いだ。

たまには良いだろう。


「分かった」

「あ、私も!」

「え!?」

「大丈夫だって、法助が真ん中なら問題ないよ」

「確かに・・・」


なんだか咲と恋が小声で話しているが、俺には聞こえない。

なんか、真ん中がどうのこうのって聞こえるが・・・まぁ、良いか。


「兄貴、あまり力入れないでくれよ?」

「分かってるって」


ここの水着は背中も洗えるように、背中が大きく開いている。

まぁ、温泉の水着だから当然なんだけどな。

俺は恋の背中を流した。


「どうだ?」

「うん、丁度良い感じ」

「法助、私のはどうかな?もっと力入れる?」

「いや、このままで問題ない」

「分かった!」


なんか、背中を誰かに流してもらうってのは妙な気分だな。

でも、まぁ、プラス要素も沢山あるしな、背中は洗いにくいし、見えないし。

その後、俺達はのんびりと温泉を楽しんだ、その後も人が来る気配はなく

ずっと俺達の貸し切り状態だった。

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