敵中央攻撃補給基地制圧作戦開始!
作戦を開始する時間になった。先鋒部隊が突撃を開始し、俺達も同時に行動を開始した。
「さぁ、急ごう」
「・・・ねぇ、兄貴、なんだか嫌な予感がするんだけど」
「嫌な予感?」
「うん、このままで大丈夫かな?」
「・・・確かに警戒はした方が良いか、お前の嫌な予感は良く当たるからな」
「信じてくれるんだ」
「妹を信じないでどうするよ」
「ありがとう」
俺は咲に進言をした。咲もその嫌な予感を信じるようだが、この状況で作戦を変えるのは難しい
その為警戒を強めての進行しか出来なかった。
「咲、なんでこの子の嫌な予感ってのを信じるの?」
「燐ちゃん、常に想定できる最悪の事態に備えるのが戦いの鉄則だよ、特に今回みたいな
大規模な戦闘の指揮官ってなるとね」
この言葉は咲が好きな言葉である、最初にそう言ったのは俺なんだが、正直俺よりも
先の方が実践をしている。前回の攻防戦も最悪の事態に警戒をして恋を俺達偵察部隊に
配備して、最悪の事態は免れているからな。
「確かにそうね、私の指揮をする時はそうするわ」
「燐先輩は咲さんと法助さんをライバル視している聞いたんですけど」
「そうよ、でも、相手の良いところを吸収して、悪いところも把握するのは当然よ」
「燐さんらしいですね」
俺達がそんな会話をしながら基地に接近していると、不意に恋が上を向いた。
「見張りがいる」
「まさかあんな高いところにいるなんてね」
「どうする?仕留めるか?」
「いいや、それは駄目、あそこは目立ちすぎる」
周囲を見張っている敵部隊は定期的に上を向いている、これはあそこの見張りが
倒れていないかを確認しているのだと思う、ここを切り抜けるのは辛いぞ。
「・・・先鋒部隊の方に気を取られているのかと思ったんだけどな」
「しっかりと警戒網を張ってやがるな」
「流石は重要拠点ね、敵も賢いわ」
「・・・どうするか」
ここでバレたら作戦は破綻する、しかし、このままここに居ても作戦は始められない・・・
俺達はかなり長い間迷い続けた、その時、燐がある案を出した。
「おとり作戦はどうかしら?」
「おとり作戦?」
「えぇ、恐らく相手が警戒しているのは私と咲と法助、ルーン国が宣戦布告を受けたときに
私達が行った作戦に対しての警戒でしょう、だから私達がおとりになれば警戒は緩くなる
その隙に先生、恋、恵美が一気に基地に接近する」
結構厳しい作戦になるだろうな、だが、全員見つかるよりはましなような気もする。
「そして、接近したときに先生達から無線をもらって、その無線が来たら法助が武器を変えて
一気に突破して合流する、かなり強引だけどこれくらいしか無いと思うわ」
「・・・そうだね、現状それ位しか突破口はなさそうだし、それで行こう」
「よし、行くか」
「待って!兄貴!」
「ん?」
「その作戦すごく嫌な予感がする、それなら一緒にせめた方が良いって!」
恋の嫌な予感の的中率はすさまじい。しかし、ここで全員バレてしまってはかなり不味い。
「気持ちは分かるけど、ここで全員バレたらかなりヤバいんだよ?」
「分かってる、分かってるけど・・・」
「大丈夫よ、私達は強いんだから、安心しなさい」
「・・・じゃあ、せめて最大限警戒して、お願い」
「分かった」
俺達は恋の忠告をしっかりと覚え、少し離れた場所から一気に近づいた、敵の警戒部隊は
俺達に気付き、一斉に追いかけてきた。
「かなりの量ね」
「うん、とにかく逃げよう」
「分かった」
俺はとりあえず盾剣に武器を切り替えて逃げた、逃げている最中にかなりの弾丸が飛んできたからな
燐は逃げつつ銃で応戦状態だ。
「だぁー!もう!しつこいっての!」
「法助、数を減らせる?」
「あぁ、減らすくらいならな、全滅は厳しいが」
「じゃあ、お願い!」
「分かった」ガチャ
俺は武器をガトリングに変化させた。ガトリングは銃身が激しく回転し、圧倒的な連射性能と
リロードも不要なので殲滅力はとんでもない。
「食らえ!」
「すごい連射速度ね、怖いわ」
「もう一個出せたらな」
俺はそんな風に思いながら連射していると、武器が増え、もう一個のガトリングを出せた。
「は!?もう一個出せるの!?」
「マジかよ!知らなかったぞ!?」
「法助も知らなかったの?」
「あぁ、今日初めてだ、今まで出なかったのによ」
「まぁ、いいか、チャンスだよ、一気に連射しちゃえ」
「分かった!」
俺は二挺のガトリングを同時に連射した、反動がヤバいが、殲滅力は確かだ。
そして、俺はガトリングを全弾ぶっ放した。
「はぁ、はぁ、どうだ?」
「殆ど殲滅できたみたいよ」
「うし!」
「二挺も出せるのは予想外だったよ」
「俺もだ」
俺達が安堵の息を吐いていると奥から1人の男が姿を現した。
その男は明らかにただ者じゃ無いオーラが出ていた。
「エルドナード様の邪魔をする中坊共が居ると聞いたが、貴様らか?」
「お前は?」
「俺はエルドナード様の近衛部隊、7柱の1人、アイス・デルミーだ」
「近衛部隊7柱だと?」
「ふ、貴様らは知らんだろうな、我々はオーブ国の実力者上位7名が揃っている
つまり、貴様らは俺を倒すことは出来ない」
「あっそ、ま、同時に来たわけじゃ無いようで良かったぜ」
「貴様ら如き俺1人で十分だ」
アイスはとんでもない大きさの剣を出した。大剣だろう、しかし、あの大きさは初めて見た。
正直大剣は重く、常人では上手く扱えないため、基本大剣が武器の人物は上位には入れない。
重すぎて振り回せない上に動きが遅いからだ、しかし、こいつはその武器で上位7位に入っている
こういう奴が天才という奴だ、俺達はそんな奴を相手にしないといけないのかよ。




