国を賭けた戦争の始まり
今日、女王からの呼び出しがあった、城まで来いとのことだ。
何をするのかは明白だ、作戦会議だ。昨日のあれで認められたからな。
テレビでもそのニュースで持ちきりだった、どうやら俺達の試練の内容をテレビで中継していたらしく
国民全体が俺達の事を知っているようだ。ま、それは良い、今は城に向かうか。
「咲さん、燐さん、法助君、準備は出来ましたか?」
「はい、いつでも大丈夫です」
「同じく」
「俺も大丈夫ですよ」
今回の作戦会議に出向くのは俺と咲と燐の3人だ、正直作戦なんて俺は分らないし
出向くのは咲と燐だけで良いと思うが、先生が一応内容くらいは見た方が良いんじゃないですか?
と言うので仕方なくだ。因みに居残り組の2人は観光をするらしい、俺もそっちの方が良かったぜ。
「それでは行きます、ここからが重要ですからね」
「はい!」
「分りました」
俺はあまり乗り気じゃ無いが渋々付いていった、案内された場所は昨日とは雰囲気が違い
なんかゴツい奴らが沢山居た、昨日は偉そうな奴らが多かったんだがな。
「良く来てくれました、理由は分ってますよね?」
「はい、作戦会議ですよね?」
「ええ、その、お恥ずかしながら我が国は戦術という物が苦手なのです、ですのであなた方の知識も
貸していただきたいのです」
まぁ、咲の知識はルーン国の中で最も高いからな。性格に難があるところを除けば
かなり万能だ、正直戦術とかは全部咲と燐2人で良いと思う。
「はい、当然です、私達にお任せください」
「では、こちらの地図をご覧ください」
その地図はかなりの大きさだった、一部に謎のオブジェといくつかの駒が置いてあった。
「こちらのオブジェの色が赤いのが敵対国の基地で青いのが我が国の基地です
そして、駒も同じく赤が敵、青が我が軍です、敵の駒は現状偵察部隊が確認した場所で
今も同じ場所にあるかは不明です、敵の数も正確ではありません」
「そうですか、自軍の兵士は現状配備されている兵ですか?」
「えぇ、我が国の主力部隊はまだ動いてません、しかし、現状配備されている兵士とあなた方で
出来ればあの基地を制圧して欲しいのですが、いけそうですか?」
「・・・」
咲は少しの間考えていた、そして1つの質問を行った、その質問は通信手段についてだった。
「通信手段はこちらの無線機です、最近我が国が開発した物でいつでも会話が行えます。
しかし、残念なことに兵士達全員に配れないんですよ・・・」
「・・・その、部隊の指揮官を決めてその部隊長に渡せば良いんじゃないですか?」
「あ、確かにそうですね!」
咲は大丈夫かなぁ、とでも言いたそうな表情で笑っていた。
その後、咲は机に手を当てて立ち上がった。
「さて、話は戻りますが、この状況で私達とこの現状配備されている部隊だけでも勝算はあります
あくまであの基地の制圧だけですが」
「本当ですか!?」
「えぇ、それと配備されている部隊は私達が指揮を行います、問題はありますか?」
「いいえ、問題はありません、お願いしますね」
「分りました、それでは失礼しますね」
咲は立ち上がり、ひとまず宿泊施設に戻り恋達と合流した。
そして、移動の道すがら今回の作戦の話を聞くことにした。
「それで?どんな作戦だ?」
「うん、まずは法助、私、恋ちゃんはこの場所に潜伏する」
咲が言う場所は敵の基地がよく見える場所だった。しかし、その場所は敵の基地から
かなりの距離があった、この距離だと俺達は何も出来そうに無いが・・・
まぁ、咲の事だ何か意図があるんだろうが。
「そして、燐ちゃん、恵美ちゃん、先生はこの場所です」
咲が言う場所は兵士達が沢山いる場所だった。咲が言うには先鋒部隊の指揮を燐に任せるらしい。
「絶対にはぐれないように、そして私の指示を聞きながら動いてください。
指示が無い場合は燐が指揮をお願い」
「分ったわ」
「それと部隊は3つに分ける、燐達が指揮する先鋒部隊、防衛をメインにした防衛部隊、
そして、私達3人の偵察部隊の3つ」
丁度咲が俺達に作戦を話し終わったタイミングで目的地に到着しいた。
そして俺達は咲の指示通りの場所に移動した、俺達は感付かれない様に移動した。
「うし、気付かれてないな」
「うん、もしばれたら別の作戦を考えないといけないからね」
「それで?俺はどうすれば良いんだ?」
「法助、狙撃銃出せれる?」
「ん?まぁ、いけるだろう、試したこと無いが」
「じゃあ、出して」
俺は狙撃銃を出してみた、やっぱり狙撃銃を出すことが出来た。
初めての試みだったが出来て良かった。
「ほら、出したぞ?」
「うん、それじゃあ、それで先鋒部隊の援護をしながら敵の位置を探って」
「分かった、それで見つけた奴の場所を報告すれば良いのか?」
「うん」
「えっと、じゃあ、私はどうすれば良いんだ?何も出来ないと思うんだけど」
恋が扱える武器は盾剣、間違いなく遠距離で戦える武器じゃ無い。
そんな恋をこの場所に来いと指示を出した理由が分らないな。
「うん、狙撃銃って視野が狭くなるんでしょ?だから恋ちゃんは周りを見て敵兵士が見えたら
法助に場所を教えて、それと、もしも攻撃が飛んできたら恋ちゃんの盾で守ってね」
「分かった、もしもの時は任せて」
「お願いね、それじゃあ、指示を出すよ」
咲は手元の無線のスイッチを押し、口元に移動させた。
「偵察部隊、配置完了!さぁ、一気に攻めて!」
{分かったわ、一気に行くわよ!}
無線から燐の声が聞こえると同時に一気に兵士達が動き始めた。
そして、それに気付いた敵兵士も動き始め、交戦を開始した。
さて、この戦争、絶対に勝つ!




