女王との面談そして、力を測る3つの試練
ジュエル王女との面会を行う為に俺達はジュエル城に行った、ジュエル城はレンガ造りで
かなりの大きさだ、門も大きく、門番も10人ほど居る、かなり厳重だな。
「ここがジュエル城ですか、大きいですね」
「この国の全てを統括している場所ですからね、大きいのは当然でしょう」
「こんな場所に私達が行くんですね、でも大丈夫でしょう」
「燐、結構自信があるんだな」
「まぁね、これでも重役の娘よ?問題ないわ」
燐は自信がありそうな口ぶりだが、足が少し震えてる、緊張はしているんだろうな。
まぁ、当然だろう、この状況で緊張しない奴は鉄の心臓の持ち主だろうな。
「それでは行きましょうか、もう一度言いますけど、くれぐれも失礼の無いようにお願いします」
「分ってます」
先生は門番に色々と話をして、それを聞いた門番が一度城に戻った。
しばらくして戻ってきた門番は俺達を案内した。俺達はその案内に従い、大きな扉の前に来た。
「それでは」ギィ
大きな扉が開き、その先には沢山の兵士達が陳列していた。
その列の先には大きな玉座、そこに女の人が座っている。
「ようこそ、ジュエル城に、私はジュエル国の女王、リング・ジュエルと申します
此度は我が国の援軍要請に応じていただき、感謝いたします」
「光栄です、私の名前は山岡紀美と申します、こちらの三名は私の生徒です」
俺達は長い挨拶を行った、正直かなり緊張した。その挨拶の後、ついに本題に入った。
「まず、1つ聞きたいことがあります」
「なんでございましょう?」
「なぜルーン国は学生である彼らをこの国の援軍に選んだのですか?」
「彼らは我がルーン国の中でも屈指の実力者です、彼らの能力は我が国の兵士100を越えるほどの
実力を持っております、ですので援軍としては十分以上に活躍してくれるでしょう」
「それを証明する手段は?」
「残念ながらございません、もしよろしければそちらの方法で確認していただいても構いません」
紀美先生のその言葉の後、しばらくここがざわついた。
そして、女王の近くにいた側近が女王に耳打ちを行った。
「では、こちらの方法で確認させていただきますね、付いてきてください」
女王は俺達に付いてこいと言い、奥に進み始めた、俺達は女王の後を付いていった。
そして、女王がここだという場所に着き、その場に入った。
「あなた方の実力を確認させていただきます、確認方法の説明を行いますね。
あなた方には3つの試練を与えます、あなた方3人はその試練に挑んで貰います。
しかし、あなた方はその試練に1人1度しか挑めません、つまり、あなた方が最も得意とする
試練に挑み、3人で協力して3つを突破してください」
簡単にまとめるとこれから3つの試練を俺達に与えると言うことだ。
1つの試練に挑むのは1人だけ、そしてその1人は別の試練には参加できないと言うことだ。
「では、最初の試練です、最初の試練は簡単です、知識を見せてください」
「それは私が行きます」
この試練に挑むのは咲だ、まぁ、当然だな、この中で1番頭が良いのは咲だからな。
試練の内容は筆記試験みたいだ。
「それでは始めてください!」
「・・・」
咲はいつになく真剣に問題が書いてある紙を見ていた、そして数分後、咲は鉛筆を置いた。
「出来ました」
「へ?あの、この試験は1時間の予定なんですけど、その、まだ数分しか経ってませんよ?」
「大丈夫です」
「は、はぁ、では確認を行います」
そう言うと周囲の側近がその紙を回収し、答え合わせを開始した。
しばらく経ち、側近が戻ってきた。
「ぜ、全問で正解です・・・この問題はこの国で最も難しい内容なのに・・・」
「そ、そんな事があるんですか!?あの短期間に!?」
「えぇ、信じがたいですが」
流石は咲だ、そんなに難しい問題をあの短期間で全問正解とはな。
「・・・た、確かに筆記試験はすごいですが、戦略の知識はどうでしょうね?」
「大丈夫です」
「では行きますよ」
女王は問いを話し始めた、内容はこうだ。
これから5つの戦場があります、1つは平原、1つは山岳、1つは森、1つは市街、1つは海辺
この中で兵力差がかなりある状況で勝てる可能性がある場所は何処でしょう?
と言う問いだ。なんか、簡単な気もするな。
「答えは山岳、森、市街の3つです」
「え?」
「山岳は兵力を分け、少数部隊が山岳の場所に潜伏、他大部隊は誘導を行う、敵主力部隊を
分断させることが出来たら敵指揮官に接近、撃破、遠距離の攻撃が出来る兵士が居た場合は
誘導中に接近、射程内に入ったところで指揮官を撃破、他にも色々な戦略を立てれます」
咲は理由を長々と話し始めた、どれも的確な物であった。
説得力も十分あり。ジュエル国の兵士達の反論も全て的確に返していった。
「いかがですか?」
「・・・えぇ、合格です」
「やった!」
知識の試練は合格か、流石は咲だな。さて、次はどんな試練だ?
「それでは次は戦闘に関する試練です」
「うし、それは俺が行こう」
「この試練はかなり厳しいですよ?ジュエル国で最も実力がある兵士と戦って貰います。
1度でも攻撃を与えられたら合格です」
俺と戦う事になった相手は鎧を脱ぎ、臨戦態勢を取った。
「俺が相手だ、まぁ、一発当てたらあんたの勝ち、ま、当てられないだろうがな」
「そうか?でも油断はしない方が良いんじゃないか?」
「へ!中坊のガキが吠えるなよ、実力の差ってのを見せてやるよ」
「そうか、それは楽しみだ」
「勝負は模擬刀ですからね」
まぁ、当然だよな、ガチでやったらどっちかが死ぬからな。
「くく、それじゃ、行くぜ?ま、楽しませてくれよ」
「良いぜ、ま、速攻で終わらせるけどな」
「そうかよ」
「それでは、スタート!」
「さぁ、行くぜ!」ダ
こいつはかなり油断しているようだ。まぁ、俺は中学生、相手は正規の兵士。
はたから見たら俺が勝てるようには見えないんだろう。でも、油断が大きすぎるな。
「・・・あまり俺を舐めないで欲しい」
「が・・・は・・・」
俺はこいつが間合いに入った瞬間に一撃を叩き込んだ。
油断が無かったらもう少し苦戦はしていただろうな。
「ま、まさか、我が国の最大戦力が一撃で・・・」
「油断が無かったらもうちょっと苦戦してただろうな」
「・・・と、とにかく戦闘面の試練は合格ですね、えっと、つ、次の試練です」
次の試練は総合力を求める試練らしい、この試験は燐だ。
「総合力を見るのは先ほどの2つの内容とほぼ同じです。まず、最初は筆記試験です」
「ふぅ、うん、大丈夫」
燐は結構緊張しているようだ。もしかして燐はこういう緊張に弱いのかな。
「燐、お前なら大丈夫だ、なに、ただお前は自分に自信を持てば良い」
「・・・ふ、私を誰だと思ってるの?言われなくとも分ってるわ、見せてあげるわ」
燐はさっきまでとは違い、少し余裕が出来たようだ。そして燐は完璧に今までの実力を発揮した。
「・・・合格です」
「よし!」
「これで3つの試練をクリアしましたね、正直ここまでとは思いませんでした」
「つまり、認めてくれるんですね?」
「はい、あなた方の実力はハッキリ分りました、これなら部隊の指揮も問題ないでしょう」
俺達は合格したようだ。とりあえず、最初の難関は突破したって所か。
まぁ、最初の難関だしな、重要なのはこの後だ、俺達はオーブ国に対する援軍だ。
そして、今回はとりあえず解散で、明日から本格的な活動を開始する事になった。
さらに、明日からは作戦会議に呼ばれる様にもなった。さて、明日からが本番か。




