到着!ジュエル国
ルーン国の同盟国ジュエル、俺達はそのジュエル国の依頼に応え、ジュエル国への道を進んでいた。
「うーん、まさか恋ちゃんまで来るなんてね、予想外だったよ、まさか、法助の事が心配だから?
それとも寂しいから?」
「どっちも違う!馬鹿兄貴が馬鹿をやらかさないように見張りに来たんだ!」
「ふーん、にしても恋ちゃん、昔よりも口が悪くなったね、昔は礼儀正しかったのに」
「うっさい!」
恋と咲は意外と仲が良い、昔から咲がしょっちゅう俺んちに来てたからな。
しかし、考えてみると恋の口が悪くなったのっていつからだっけ?
「私だって色々とあるんだよ、昔から変わらない2人と違ってね」
「そうか、恋ちゃんも色々とあったんだね」
確か、こいつの性格が大きく変わったのは殺人鬼に襲われたときだったか。
あの時は驚いた、帰りの遅い恋を探してたら殺されそうになってたんだからな。
ギリギリ助けられたがあと少し遅れていたら・・・考えたらゾッとするぜ。
その後からだな、恋が盾剣を出せれるようになったのは。
「ふぅ、しかし、あれね考えてみたらすごいメンバーよね、学生達の中で上位陣がこんなに居るんだし」
「うぅ、私の場違い感がすごいんですけど・・・」
「ほら、お前は発展途上だからさ、その内強くなるって」
「だと良いんですけど・・・」
恵美は端で固まってる、まぁ、俺達は学生の中では強いメンバーだからな。
恐縮するのは無理も無い・・・が、こいつの成長っぷりは目を見張る物がある
短期間で木の棒が短剣に化けるくらいだからな、末恐ろしい奴だ。
「なんだか魔物が多いですね」
「2週間前の魔物達の残党でしょう、まぁ、1、2匹程度ならなんの問題もありませんしね」
「ですよね、あ、それと先生、どれ位で着きそうですか?」
「そうですね、1日くらいですかね」
「長くないですか!?」
「そりゃぁ、別の国に行くんですからね、それ位は掛かるでしょう」
1日が経過し、俺達はようやくジュエル国目で着いた。その道中で俺達は全員酔ったな。
魔物を回避しながら長い道中を進んだんだ、そりゃあ、酔うよな。
「うぅ・・・な、何もしてないのに疲れた」
「ま、まぁ、丸1日だからな、そりゃぁ疲れる」
「うぐぅ、で、でももう着いたし、しばらくは問題なさそうだね」
俺と咲はそこまで酷く酔ったわけでは無いが、燐と恵美と恋は相当酔ってる。今も車でグッタリしてるまぁ、あんな長いことミームに乗るなんて初めてのことだしな、無理も無いか。
「皆さん、随分お疲れのようですね」
「そりゃあ、そうですよ、あんなに長い事ミームに乗ってたら流石に疲れます」
「ですよね、では、まだ動けるお二人は先生と協力して三人を宿泊施設に運びましょう」
「分りました」
俺達は3人を背負ってジュエル国が用意してくれた宿泊施設に移動した、俺は恋を、咲は燐を
先生は恵美を背負っている。なんか、恋を背負ったのは久し振りだ、少し重くなったが、軽いままだな。
なんか昔を思い出して懐かしい気持ちになりながら宿泊施設に到着した。
「ここが部屋です、皆さんをベットに乗せてくださいね、それと部屋割りですが
咲さん、燐さん、恵美さんは302号室、法助君と恋ちゃんは303号室、先生は307号室です。
何かあったら先生の所に来てくださいね」
「はい」
「ぶー、法助と同じ部屋じゃ無いんですか?」
「男女が同室は色々と駄目なんですよ」
「恋ちゃんと法助は同室じゃ無いですか~」
「兄妹ですよ?問題は無いでしょう」
「それは分ってますけど・・・はぁ、分りました」
咲はなんとか納得してくれたようだ。まぁ、確かに男女が同室ってのは不味いよな
あの時は一緒に寝たが、普通は駄目だよな。
「それと、明日は法助君、咲さん、燐ちゃんはジュエル国の王女様に面会しますよ、くれぐれも
失礼の無いようにお願いしますね、ですが、明日の事なので、今はしっかりと体を休めてくださいね」
「わ、分りました、なんだろう、今からでも緊張する・・・」
「一国の王女様に面会するんですからね、無理も無いでしょう」
「まぁ、あれだ、そんなに緊張しないで大丈夫だろう、咲はそういう時だけは礼儀正しいからな」
「だけはってどういう事!?」
「そのままの意味だ」
「ぶー、ぶー、私はいつだって礼儀正しいし~」
咲はぶーぶー言いながら文句を言っていた。しかし、その表情には怒りの色は無い
むしろ少しだけ表情が軽くなったような気がする。うん、良いことだ。
「ふふ、それでは今日はお休みですね」
「は~い」
今はまだ夕暮れ時だが疲れもあり、今日は部屋で休むことにした、俺は咲と先生と別れ
恋を背負い、303号室に向かった。
「ねぇ、法助」
「なんだ?」
「えへへ、ありがとね」
「どうしたんだ?改まって」
「いや、分らないなら良いよ、それじゃあ、また明日ね」
「あぁ、また明日な」
俺は咲に別れを告げ、部屋に入った、その部屋の窓はベットの近くにあり、部屋の奥あたりに
風呂があった、テレビもあり、かなりの広さだ、これは洋風って奴かな。
俺はベットに恋を寝かせ、テレビを見ることにした。
「どんな内容のテレビがあるんだろうな」
俺はテレビを着けた、するとそのチャンネルはニュースであった。
ニュースの内容は以下の通りだ
本日の午後6時頃、同盟国のルーン国からの援軍が到着しました。
その援軍の人物を見たと言う人物は、中学生ほどの少年少女5名と、女性が1名だったと言うことです。
この情報が本当だとしたらルーン国は学生を援軍に送ったと言うことになります。
この報告を受けたジュエル女王は明日に面談を行い、ルーン国の意思の確認を行いたいと
コメントしており、明日の面談がルーン国との同盟に大きく影響を与えると思われます。
と言う内容だった。確かに援軍を要請したのに来たのが僅か6人程度で、更に学生となると
この危機的状況にある国としては不安しか無いだろうな。
おそらく明日の面談がこの依頼の山場だろう、認められなくては同盟関係が悪化、最悪壊れるだろう。
しかし、どれだけ考えたところで俺が妙案を閃くなんてあり得ない、今は休むのが1番だろう。
俺は今日はもう寝ることにした。次の日だ。
「兄貴、起きろよ、もう朝飯出来てるらしいぞ?」
「ん?」
目を開けると恋の顔が近くにあった。恋は俺の上に乗って俺を揺さぶっている、しかし恋に起こして
貰うのは初めてだ、かなり新鮮だな。まぁ、悪くは無いな、こういうのも。
「兄貴、起きろって、冷めっちまうぞ?」
「あぁ、起きるって、だから俺の上で暴れないでくれ」
「暴れてないし!揺さぶってるだけだし!」
「そうだなっと」
俺は恋をどかして立ち上がった、俺は朝食を取り、準備をした、さてと今日は正念場だ。
なんとかしてジュエル女王に認めて貰わないとな。




