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最強のマルチスタイル~とある学園の劣等生~  作者: オリオン
ジュエル国編、第1章、初めての大仕事
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同盟国ジュエル国への旅立ち

異常強化された魔物に重傷を受けてから2週間経過した、俺の傷は異常なスピードで回復して。

1週間と3日で回復した、今はリハビリ期間も終わり、傭兵部の活動にも参加できるようになった。


魔物の襲撃だが、咲、燐、恵美の活躍もあり、大事に至らずに解決された。

異常発達した魔物はあの時の一体のみだったそうだ、死者は2名、重傷者は俺も含め20名程だった。

その全ての被害は兵士で、住民に被害は無かった。主力部隊が居ない状況でこの被害は奇跡とも

言えるらしいとテレビでしていた。そして今、俺は傭兵部の部室で咲達に心配されている。


「法助、無理しないでね?」

「なに、もう完治してる、大丈夫だ」


咲はかなり心配している、元気も無いし、こいつらしくも無いな


「はぁ、危なくなったら言いなさいよ、少しは援護するから」

「分った、まぁ、大丈夫だろうがな」


燐はいつも通りの様に見えるが、いつも以上にトゲがあるような気もするな。


「えっと、法助先輩、私も微力ながら援護しますね」

「あぁ、頼りにしてるぜ」


恵美も心配そうに俺を見ている、なんか、普段は頼られてばかりだから新鮮だな。


「法助君、もう大丈夫そうですか?」

「はい、大丈夫です、何の問題もありません」


先生はいつも通りだな、まぁ、なんかいつも以上にピリピリしている気もするが。


「それでは依頼の内容を話しますね、しかし、正直この依頼は断って欲しいんですけどね。」

「え?」

「では、発表しますね」


先生は今回の依頼を教えてくれた、今回の依頼は最近同盟を組み始めたジュエル国からの依頼だ

どうやらオーブ国の攻撃に対する援護要請らしい、そして援軍は迅速に欲しいそうだ。

しかし、今この国もオーブ国に睨みを効かせている状況だ、そんな状況で兵力を割くことは出来ない

そこで俺達に白羽の矢が立ったと言うことだ。


「この依頼をルーン国としても受けたいそうですが、兵力を分けるのは危険です。

そこであなた達に行ってきて欲しいとの事です、国からの直々の依頼なんてすごいですよね

それだけあの魔物襲撃の際の功績が高かったと言うことでしょう」

「かなりの遠出になりそうですね」

「えぇ、最低でも1週間は帰ってこれないでしょう、私としては断って欲しいのですが

なんせ国からの直々の依頼です、無下にすることは出来ません、ですけどあなた達が嫌だというのなら

無理にでも断りますけど、どうですか?」


国からの直々の依頼か、あまり戦いを推奨してないこの国の割には珍しいことだな。

まぁ、つまりそれだけ今の状況はヤバいって事だろう。


「私は断りませんよ?この状況で断って、もしもジュエル国との関係が悪化してしまえば

兵力確保等が難しくなる、それに最悪あの国が落とされたら次はこの国でしょう

ここで断った場合のマイナスポイントが多すぎますしね」


咲はなにやら難しい事をペラペラと喋りだした、全く理解は出来なかったが

ただ1つ、今の状況で断ったら危険だと言うことは理解できた。


「流石ですね、咲さん、良く状況を理解しています。その通りです、その為ルーン女王も

この依頼をこちらに流したのだと思われます、兵士としても十分の実力があり、戦う意思がある

あなた達傭兵部に賭けたと言うことでしょうね」

「なんだかよく分りませんでしたが、先輩方が行くなら私も行きます!」

「当然、私も行くわよ」


皆は力強くそう答えた、後は俺だけか、まぁ、答えは決まってる。


「当然、俺も行くぞ」

「そうですか、先生としては複雑な気持ちですが、皆さんの意見を尊重しましょう

では私は受けると報告してきますね、それと皆さん、間違いなく長旅になります。

家族の方にも一言言ってきてくださいね、もしも行くなと言われたら行っては駄目ですよ?」

「え?本当ですか・・・うーん、お母さん許してくれるかなぁ」

「では、3時間後に傭兵部の部室に来てくださいね」


俺達は家族にこの事を伝える為に家に戻った。しかし、母さん許してくれるかな?

不安はあるが言うしか無いか。


「法助、大丈夫かな?」

「うーん、分らんな、まぁ、試すしか無いだろう」

「だよね、うん、頑張って説得してみるよ」

「あぁ、俺も頑張って説得してみるか」


俺は咲と別れ、自分の家に帰り、ドアを開けた、果たして母さんは許してくれるだろうか?


「ただいま」

「あ・・・」

「ん?」


ドアを開けるとそこには俺が前プレゼントに買ってやった髪留めをして、楽しそうにどこかに

出かけようとしている恋が居た、確か、あの髪留めは今まで付けてなかった筈なんだが。


「あ、兄貴・・・お、お帰り・・・は、早かったね」

「ああ、なぁ、恋、その髪留め」

「あ!?い、いや、これは・・・その・・・う、うわぁーーー!!」ダダダ!バタン!

「お、おい!」


俺が恋にその事を聞くと恋は顔を真っ赤にして走って部屋まで戻った、何でだ?

色々と不思議な気分だが、あの髪留めを恋が付けていてくれてるのを知り、少し嬉しかった。

俺はそんな事を考えながらリビングに行き、母さんにあの事を伝えようとした。


「あら、お帰り、随分と早かったのね」

「なぁ、母さん」

「なに?」

「新しい依頼でさ、俺達はジュエル国に行くことになったんだ」

「え!?そんな遠くに?」


母さんはかなり驚いているようだが、思ったほどじゃなかった。


「それで、行っても良いかな?」

「どれ位?」

「最低でも1週間、長い場合は分らない」

「・・・そう」


母さんはさみしそうな表情をした。しかし、駄目だという気配は無い。


「・・・良いわよ、行ってらっしゃい」

「良いのか!?」

「ええ、お母さんはあなたの足枷にはなりたくないの、あなたは自由よ、でも、1つだけ、絶対に

約束してちょうだい」

「なに?」

「絶対に戻ってきてね、絶対によ」

「あぁ、分った」


あの言葉の意味は簡単だ。死ぬなって事だろう。当然俺は死ぬつもりは無い、まぁ、一度死にかけたが

だが、母さんの許可は得た、父さんもきっと許可を下ろしてくれるだろう。

俺はリビングから出て、再び学校に戻ろうとした。しかし、廊下に出たときだった。


「待てよ、馬鹿兄貴」

「ん?恋、どうしたんだ?」

「遠くに行くって本当かよ」

「聞いてたのか、まぁ、そうだ」

「行かないでくれよ!」ガシ!


恋はいきなり俺の肩を掴んだ、恋は泣いていた、何故泣くのか、それはよく分らないが。


「なに、どうせ1週間だ、問題ないだろ?」

「いやだ!なんだか、もう一生会えないような嫌な予感がするんだ、だから!」

「大丈夫だって、きっと気のせいだ、だから、もう手を離してくれないか?」

「嫌だ!絶対に嫌だ!兄貴が手の届かないところに行っちゃう様な気がずっと拭えないんだ」


恋はさっきよりも酷く泣き始めた、気の強いこいつがこんなに泣くなんて珍しい、それだけ嫌な予感が

強いって事か?だが、国からの依頼を無下には出来ない、恋には悪いが俺は行かないといけない。


「恋、大丈夫だ、俺はそう簡単には死なないさ、あんな重傷でも助かったくらいだからな」

「・・・どうしても、行くって言うのか?」

「あぁ、どうしてもだ」

「・・・なら、私も行く」

「はぁ!?」


恋の唐突な言葉に俺は驚いてしまった。しかし、恋の奴は本気のようだ、説得できるか?


「駄目だ、危ないって」

「じゃあ、兄貴も行くなよ!もしかして自分は強いから大丈夫なんて思ってるんじゃ無いか!?」

「まぁ、否定はしないが」

「そこが駄目なんだ!兄貴はすぐに無茶をする!前の怪我だってそうなんだろ?だから私が兄貴を

抑える!そうしないと兄貴が死んじゃうから!」

「いや、でもよ・・・お前はまだ小学生だぞ?」

「兄貴だってまだ中学生じゃ無いか!私だって小学校では敵なしの実力者だぞ!?兄貴にだって

引きは取らない!咲さんにだって勝てる!」


確かに恋はこの国でもかなりの実力がある。それだけ頑丈な防御力だ、しかし、小学生である事に

変わりは無い。仕方ない、ここは母さんに説得して貰うか、俺じゃあ説得できそうに無いしな。


「じゃあ、母さんに許可を取ってみろよ」

「分った」


咲は母さんの元に近づき。話を始めた、すると最初は駄目だと言っていた母さんも恋の熱意に負けてか

許可を下ろしてしまった。


「どうだ!これで一緒に行けるぞ!」

「マジかよ・・・はぁ、仕方ない、良いだろう付いて来いよ」

「良し!」


しかし、俺はまだ恋の説得を諦めたわけじゃ無い、先生に話せばきっと小学生は駄目だと

言ってくれるはずだ。俺は恋を連れて傭兵部の部室に入り、先生に諸々の事情を説明したすると。


「良いでしょう、それだけ意思が強いのならね」

「え!?マジっすか!?」

「えぇ、母親からの許可も取ったようですしね」

「良し!」


そして、しばらくして皆が集まってきた、皆許可は取れたようだ、ただ、俺と恋は父さんからの許可は

取っていない、連絡する手段が無いからな。


「ふむ、良いでしょう、学校から連絡してみます」

「お願いします」


先生は父さんに連絡をした、しばらくして、先生が戻ってきて許可が下りたと伝えられた。

俺達は先生のミームに乗り、ジュエル国に出発した、果たしてこの旅はどうなるのやら。

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