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掌編小説集3 (101話~150話)

似た者同士

作者: 蹴沢缶九郎

恋愛において、よく「価値観が違うからこそ長続きする」と聞くが、それが果たしてその通りなのかはわからない。


あるカップルが些細な原因で喧嘩をした。相手の嫌な部分が増大して自分を襲い、いっそのこと別れてしまおうかと思うが、何故かそんな考えが頭を(よぎ)るのは一時的である。


観ていたテレビ番組を、彼氏と彼女が同じタイミングで笑う。二人は顔を見合せ気まずそうに苦笑した。「ごめん」という言葉はなかったが、それで良かったし、それが良かったのかもしれない…。二人の間に存在した雪は溶け、二人は再び陽の光の中に立った。


心の中で、「自分達は似た者同士」と思った。


そして、互いの正体を知らない人間の男に化けたタヌキと、人間の女に化けたキツネは、この幸せがずっと続けばと思っている…。

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― 新着の感想 ―
[一言] 確かに、人間にばけてる って処で似たもの同士。 秘密がお互いにあったほうが、案外、上手くやっていけるのかも。
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