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この頃、アフリカ中央部にイスラエルが復活している。
最初のきっかけは中華系資本によるレアメタル採掘会社だ。現地の住民は雇わず、社員として大量の中国移民を送り込む。気がつけばチャイナタウンができ、元からいた国民は追いやられていった。
そこへ勝手にイスラエル難民の受け入れを始める。さらに南北中国の分裂で、中国からの難民も加わった。
とうとう選挙権すら手に入れた彼ら難民により、本国から逃げてきた中国共産党幹部が議員に選ばれ、政権を握ってしまう。
そして中華思想(Chinocentrism)と聖地回帰運動(zionism)を合わせて、聖地選民主義(sioncentrism)を提唱。優良人種たる我らが住む、この地こそ誰も犯さざるべき聖地だとした。
国名もイスラエル中華人民共和国と改めた。日本語表記では、中国とイスラエル(以色列)とを合わせて、中以国と称する。
寒い冬が続けば、小さくなってまとまり、生き残ろうとするのは生物学の基本だ。そして共産主義は、資本主義の発展形として産まれている、京大のような存在だ。どうやら、行き過ぎた資本主義と、行き過ぎた共産主義とは、相性が良かったらしい。
そして原理主義的な宗教と、共産主義の唯物史観も、共通した敵を持つという意味で相性が良かったようだ。敵とはつまり、ローカリズム。極論すれば、人々の自由意思全てが敵であるともいえる。
かくしてローカリズム以前の価値観は、中以国という形で大同盟を組むことになった。




