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 ハリウッドは国家を挙げての販促活動を起こしながら、世界的なシェアをなかなか奪い返せないでいた。そう。誰もが気づくのに遅れた。ステルスマーケティングもプロパガンダの一種であり。ローカリズム下ではプロパガンダの効果が薄いことに。

 またアメリカはローカリズムの流れにも乗り遅れた。官製主導が強すぎて、ローカリズムの中心となる民間を阻害していた。また官製主導が、ハリウッド内の改革を遅々として進めなかった主因ともいえる。


 とうとうハリウッドではインディーズから、次に大手と、連鎖倒産が起こり出す。政府は公金を投入して経営の維持を図った。

 これに対して国民の不満が募る。プロパガンダ映画で人々の自由意思をコントロールするだけでなく。その映画を税によって助けるのならば、既に社会主義と変わらないではないかと。


 不満を逸らすために政府は国家の持てる総力を挙げての、アメリカ製《小咄菊造くん》制作計画を発表した。プロジェクト名は第二次マンハッタン計画。

 アメリカに限らず、世界中から人文学者に心理学者、人工知能開発者と、名だたる頭脳を集めて研究が行われた。が結果は失敗。一応は物語らしきテキストが自動で作られはするものの、《小咄菊造くん》ほど面白くならない。


 だが面白くないと自分たちで気づかないまま、一作の映画を作った。中国との共同で撮影され、中国各地の名所名跡があからさまに映された。その映画は面白くないにも関わらず、御当地ものとして中国で大ヒット。人口の多い中国ゆえに、記録的な興行収入をもたらした。

 そして勘違いしてしまう。自分たちはとうとう、《小咄菊造くん》に匹敵するプログラムを創造できたのだと。勘違いしたままハリウッドは、もう不要だとして脚本家を大量リストラしてしまう。

 これが後々に大きなダメージになるとも知らずに。

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