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 面白さの保証を得たことで、息の長い大長編が多くなる。最初は大長編として準備していたけど、予定と違って途中からウケが悪くなったようので打ち切ります。さもなくば人気の出た読み切りを間延びさせて長編にしました、みたいな事態が減ったからだ。

 すると老若男女で共通の話題が持てるようになった。


 また御当地ものも増えた。

 今までも御当地ものは作られてきた。地元との連携といったノウハウもある。だが、ひとつだけ、どうしようもない問題があった。

 肝心の作品が面白くないことだ。

 面白くなければ、視聴者に興味を持ってもらえない。興味を持ってもらえなければ、人が来ない。人が来なければ、全ての段取りがパーになる。かけた資金も無駄になる。かといって流行してから押っ取り刀で、地元との連携を用意していたのでは遅すぎる。

 それがコンテンツの計画生産により、解決した。何せ、必ず面白いのだ。日本のあちこちに、物語の舞台となった「聖地」が出現した。


 身近に「聖地」ができたことで次に、ちょっとした流行の発信基地……いわばリトル・アキバが各地方都市に出現してゆく。

 暇を持てあました若者、いわゆるソフト・ヤンキーといわれる層もこれに飛びついた。各地方にできたリトル・アキバ、そして聖地は若者たちが自己表現を行う「場」として機能する。


 某外資系巨大遊園地のコンセプトは、夢と現実の境界線を曖昧にすることだという。その意味でいえば日本全土が「ゆめのくに」になったといえる。

 日本には、寺社旧跡といった古くからの観光資源がある。豊かな自然もある。美味い面産料理もある。そこへ話題もできた。

 観光客が増え、国内で金が回り出した。次に海外からの観光客も増えた。

 地方が活性化しはじめる。

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