スレ番42の曙色の変動
小窓を開いてみると、小窓内で更に2つの極小窓に分割されている。
そこには「プロフィール」と「スキル関連」と表記されていた。
プロフィールってステータス画面に必要かな? 創作物上で演出をドラマチックにするためのフレーバーテキストでしかないと思うんだが……
まあ、とりあえずはスキル関連の調整を試してみよう。
オレはスキル関連の小窓に触れた。
すると小窓内はこのようにまとめられている。
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・初期スキル選択
・取得可能スキル
・保有スキル一覧
・保有スキルポイント ― P
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どうやらそれぞれの文字に触れると、内容が見られるようだ。
それぞれの内容の確認は後でするとして、「保有スキルポイント」の下に「保有ポイント変換」の項目が欲しいな。
日本円を米ドルみたいに、違う通過にする感じで……
オレがそう思うと、自動的に新たなポップアップ画面が現れる。。
そこには『「保有ポイント変換」を作成すると、レベルアップ出来なくなりますが、本当にいいですか?』という説明と「はい/いいえ」の確認ボタンが表示されていた。
なるほど、レベルアップとポイント変換はトレードオフの関係性ということらしい。
「対本人:個別能力値投資」で能力値は伸ばせるから、オレにとってレベルという概念は必ずしも必要ではない。
あのお方がダンマスになるには高レベルであることが最低条件と仰っていたが、多分高レベルであるということより、強いということが大事なのだろう。
文字通りのレベルという数値が高くないとダンマスになれないというのなら、レベルの概念のないゲームをステータスUIに選んでしまった人間は、初手でダンマスになれないということになる。
あのお方が、そんな残酷なことをする存在ではないのは明らかだ。
うん、レベルという概念はオレには必要ないな。
『「保有ポイント変換」を作成すると、レベルアップ出来なくなりますが、本当にいいですか?』というポップアップ画面に対し、オレは迷いなく「はい」を押した。
すると画面に、『「保有ポイント変換」を作成しようとしましたが、リソース不足です。何かしらの項目を削除してください』という
警告メッセージが出る。
オレは迷わずフレーバーテキストとしてしか役割をなさないであろう、プロフィール画面を削除し、もう一度「保有ポイント変換」の項目作成を試みた。
今度は上手くいき「保有スキルポイント ― P」の下に、その項目が追加される。
これでEXPがレベルアップに吸われることもなく、投資効率が高まりそうだ。
オレは後回しにしていたスキル関連の各項目を確認することにした。
まず、初期スキル選択の文字に触れる。
するとまた新しくポップアップ画面が出てくる。
そこには取得できる初期スキルの一覧がこのように並んでいた。
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取得可能初期スキル
・攻撃系スキルは文字に触れると更に細かいスキルリストが見れます。その他のスキルは文字に触れることで詳細説明文が読めます。
・下より5つ取得可能
・強制取得スキルは取得しないとステータス画面の設定ができません。
「物理攻撃系スキルLV1」「魔法攻撃系スキルLV1」「鑑定LV1」「探知LV1」「錬金LV1」「調合LV1」「鍛冶LV1」「若返り」「アイテムボックスLV1」「信仰魔法LV1」「思考加速LV1」「並列思考LV1」「その存在に心臓を捧げよ(強制取得スキル)」
・スキルはスキルポイントを割り振るか、スキルを多用することでスキルLVを上げることができます。
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最初のほうに並んでいるスキルは、あのお方が仰られていた通りのスキルが並んでいた。
「思考加速LV1」「並列思考LV1」も昔の仕事が影響して取得候補に入ったスキルなのだろう。
問題は強制取得スキルの「その存在に心臓を捧げよ」だな。
名前で「信仰魔法」同様に、オレがあのお方を慕うがあまりに取得可能になったスキルだということは分かる。
あのお方のことだから、きっと素晴らしいスキルを授けて下さったに違いない。
まず強制取得スキルの「その存在に心臓を捧げよ」から確認してみよう。
オレはその文字に触れ、内容を読んだ。
ああ、何ていう至高のスキル……
オレに用意された、オレにだけ許された、オレのためだけのスキル。
このスキルが強制されるということは、超常的な大いなる意思が「このスキルはオレにこそ相応しい」と法則づけているのだ。
それは、オレのあのお方への想いが、世の理から認められたことに他ならない。
オレは滂沱の涙を頬から滑り落としながら、このスキルを選択した。
いつまでも涙するだけの弱い存在では、あのお方には相応しくない。
そう思い至り、いくつかの取得スキル候補について考える。
今取得を考えているのは「鑑定」「調合」「アイテムボックス」「若返り」「信仰魔法」「魔法攻撃系スキル」だ。
あのお方が掲示板で、自力取得できるスキルもあると仰られていたから、まず自力取得の可能性がほぼないスキルと、あのお方への想いを具現化したスキルが選択肢となった。
この候補スキルが、どのくらいのEXPで交換できるのかによって、取得する優先度が変わってくるか……
そう考え一旦「初期スキル選択」の画面から、「取得可能スキル」の画面へと切り替えた。
結論からいうと、想定していた以上に「信仰魔法」の必要取得ポイントが低かった。
なぜと思うくらいに低かった。
効率から考えれば「信仰魔法」はポイント取得一択だ。
初めてのダンジョンに「信仰魔法」を覚えた状態で入りたかったが、こればかりは仕方ない。
最終目的は、あのお方の側に侍ることなのだ。大いなる目的を忘れてはならない。
残る候補は「鑑定」「調合」「アイテムボックス」「若返り」「魔法攻撃系スキル」になる。
そのうち「アイテムボックス」「若返り」については、必要取得ポイントが他の候補と比べ、ポイントの桁数が3つほど違う。この2つのスキルは実質的に氷河期世代専用スキルだろう。
対して「魔法攻撃系スキル」は様々な種類があったが、必要ポイントがスキルによって様々で、高いものも比較的安価なものもあった。
やはり「魔導の極み」は桁外れに高かったが……
候補から外すのは「魔法攻撃系スキル」だろうな、やっぱり。
念のため、スキル取得前に先ほど作成した「保有ポイント変換」の内容も確認しておこう。




