六月の雨、六月の心
おはこんばんにちは。
幽幻 桜です。
今回は高校生の時に書いた短編をあっぷします。
梅雨なので雨に因んだ作品です。
ジメジメ、シトシト……。ジメジメ、シトシト……。
梅雨、曇天から降り注ぐ雨……。まるで、ワタシの心のようだ。ワタシの心も曇っていて、絶え間なく雨が降り続けている。
「…………」
窓の外を眺めながら、ワタシは目を閉じる。追憶を、読み返す。ワタシは子供だった。
好きなコトに打ち込んで、恋愛に身を投じ、幼き罪も犯したことも……。全て、全てを。
「ああ……」
何かを悔やみ、そして捨てた。だけど、何もかもを捨てたわけでもない。きっと、残っているモノも、ちゃんとあるだろう。例えばほら、『スキ』って気持ち、とかさ。この気持ちを認めたら、このジメジメした梅雨も、心が洗われるものに思えてきた。
「ふっ……さて、行くかな」
何事も無かったかのように呟くと、私は立ち上がった。そして、歩き出す。答えは出た。残っているモノがあると解ったら、心が軽くなった。羽が生えたかのように、心が晴れ模様になったかのように!
「さぁ……行こう……!」
お読み下さりありがとうございました。
この作品は高校生の時に顧問の先生に提出する為に創った作品です。
作品の後日談のようなものに関しては、詳しくはYouTubeにも動画をあっぷしたので是非観てみて下さいませ。
よろしゅう。