A(エー)
切望ばかりのコウノトリ
圧死は必然
首だけになった無垢な魂
風に撃たれた鋼の心臓
罵詈雑言ばりの
ありふれた商店街に
振り下ろされたハンマー
持念の振動
アラフィフの言葉がしみる
穿ってばかりの若者を蹴散らした
石棺にはあがなえない
ノッポの狂った時計の暴動
赤き薔薇の五本の指に入る症状
排他的少女環状線に乗り継ぐ
土砂降りに流された吐瀉物
豪奢な焼けすぎた肉を齧り
何十年ぶりかの契りを酌み交わし
聖都に向かう手紙は不通
殺人の芥を逆上せ上がって
興味本意の正常コーク
お前の望む以上の騒動は繰り返されて
お前は今どこにいるのかを探している
絶望のための歌を歌った感嘆符に
過去にしてしまう前に
必死の力で生きたことを忘れるな