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第77.5話:未来への報告、そして新たな縁



■Scene1:韓国の帰還と家族への報告


ソウルの自宅。帰国してすぐ、私は家族をリビングに呼び集めた。テーブルの上には、一通の封筒と、愛媛名産のタルトケーキと一六タルトが並べられている。


「ちょっとみんな、聞いてほしいことがあるの」


私がそう言って封筒を開けると、中には1億円の小切手のコピー。


「これ……どうしたの!?」

父・洋佑は目を丸くし、母はその場で驚きの声を上げた。

「まさか、また危険な事件だったの?」


「うん。でも、無事に終わったよ」

私は静かに話し始めた。大王製紙とユニ・チャームの子どもたち3人が誘拐され、それをキムチの能力で救い出したこと、そして感謝の気持ちとして1億円が贈られたこと――。


姉・信恵は眉をひそめた。

「そんなに危ない事件だったのに……なぜあなたがそこまで?」


「だって……誰かがやらなきゃ、子どもたちの未来が消えてた。私は、そういう時のためにキムチを持ってるんだよ」


父・洋佑はしばらく黙っていたが、ふっと笑って言った。

「よくやったな、凛奈。じゃあ今度、俺たちでその2社にお礼を持って行こう。韓国土産くらいは、しっかり渡しておかないと」


■Scene2:2週間後、再訪・愛媛県


松山市。私は再び愛媛の地を踏んだ。道後温泉の近くで待ち合わせていたのは――

大王製紙・結城綾香さん、ユニ・チャーム・倉科美智子さんの2人。


「本当に、また来てくださって……!」


2人は笑顔で迎えてくれた。私は渡された封筒を返すことなく、小さな紙袋を差し出す。


「韓国の化粧品と化粧水……お肌に良いって評判のブランドです。あともし……御社でCMモデルの募集があるなら、私にやらせてください。これぐらいしか、返せませんけど……」


2人は目を見合わせ、優しく頷いた。


「もちろんお願いしたいです。そして……実は、あなたの姉・信恵さんにも、ぜひ参加してもらいたくて」


「えっ、信恵姉に?」

驚きつつも、私はすぐに韓国に電話し、姉に提案を伝えた。姉は少し悩んだあと、こう答えた。


「それが……あなたのためになるなら、やってみようかな」


■Scene3:名所巡り、そして再び金沢へ


今回は事件もなく、道後温泉本館や松山城、内子の町並み、下灘駅の夕焼けを楽しんだ。鳴門金時スイーツに、じゃこ天、お刺身や鯛めしも堪能した。


「平和な旅って、いいな……」


私はそう呟きながら、飛行機で帰国。


翌日、日本での女優業の撮影のため、私は金沢放送局を訪れる。そして、その控室のロビーで――

ひとりの女性が、和服姿で静かに立っていた。


「白石美琴さん……?」

そう、彼女こそ“テルメ金沢”の若女将にして、30歳の女性旅館主。

彼女との出会いが、新たな北陸での“謎”を呼び寄せることになるとは、まだ誰も知らなかった――。



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