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第1話:キムチは時空の鍵!? 釜山JK探偵、誕生!


今からキムチ探偵の本文(開始)に入ります。

凛奈の探偵の仕事が始まります。是非見てって下さい。

どんな事件が起こるのか… これはフィクションで実際に起こった話なども偶に出てきます。

そんな中でのキムチが事件の鍵となってくるので、是非楽しんでみていって下さいね。



■ Scene1:私の事務所はここにあるよ!


釜山プサン市中央区。高層ビルの隙間にひっそりと構える一軒の建物に、今日も人々が出入りしていた。


看板にはこう書かれている。


「パク探偵&芸能事務所 所長:朴 凛奈」


その事務所の奥。まるでドラマのセットのように整った室内で、ひとりの女子高生が、眉間に皺を寄せてキムチ入りのラーメンをすすっていた。


「うーん……。今回はちょっと辛さ足りなかったな……。これじゃ時空、開かないかも」


凛奈ぱく・りんな、17歳。高校生。釜山で活動する“自称・美少女探偵”であり、芸能事務所の若き代表。ときどき女優、ときどき推理、ときどきキムチ中毒者。


しかも──彼女には、**「キムチを食べると過去に戻れる」**という、世にも奇妙な特殊能力があった。


「ねえ凛奈~、今日の撮影入ってたモデルの子、インフルで来られないって!」


スタッフのソン・ミンジュが声をかけてくる。凛奈はラーメンをひと口すすって答える。


「んー、それよりも。ミンジュ、今朝依頼きてなかった?」


「え、来てた来てた。えーと……高校生の男子。名前は…チョン・ミンソクくん。クラスメイトが突然いなくなったんだってさ」


「それ、ちょっと面白そうじゃん」


凛奈はガタンと椅子を立ち上がると、赤いジャケットを羽織った。ピリ辛ラーメンの湯気がまだ立ち上るデスクの横で、彼女の目が真剣に光る。


「じゃ、出動しますか。キムチ持って」



■ Scene2:依頼人は高校生。謎の失踪事件


釜山南高等学校。制服姿の男子生徒、チョン・ミンソクは校門前で落ち着かない様子でスマホを握っていた。


「す、すみません。もしかして…パクさんですか?」


「あたり。探偵にして女優にして、イマイチ売れない事務所の社長、パク・リンナです」


「なんで売れないって自分で……」


「で、失踪したのってどんな子?」


ミンソクがスマホを差し出す。そこにはショートカットの可愛らしい少女の写真が表示されていた。


「ハン・イェジ。クラスメイトで、隣の席なんです。金曜日の放課後、最後に一緒に学食でキムチ炒飯食べて……それから見てないんです」


「ふむ……」


凛奈はスマホの写真を見つめながら、リュックから小さなタッパーを取り出した。中には自家製の、祖母・夏栄ハヨン特製の“超熟成キムチ”が詰まっている。


「……よし、食べるか」


「えっ?」


「これを食べると、あたし──過去に行けるんだよ」


そう言って、凛奈はタッパーを開け、ひと切れのキムチを口に運んだ。



■ Scene3:時空を越えるキムチ


──次の瞬間、世界がぐるりと反転する。


視界が真っ赤に染まり、風が凛奈の髪を逆撫でる。


周囲の音が遠ざかり、チリン、と風鈴のような音が鳴ったかと思うと──そこはもう、金曜日の放課後だった。


「……あ、戻った。やっぱりこのキムチ、時空と相性いいな」


凛奈は校内を歩き回り、“過去”のハン・イェジを探す。そして、ひとつの光景に遭遇する。


「やめてよ!私、そんなの頼んでない!」


女子の叫び声。裏庭の物陰で、イェジが年上らしき男に腕を掴まれていた。凛奈はとっさにスマホで録音を開始する。


「……おい、やめときなよ。女の子に手ぇ出すの、かっこ悪いってさ」


その言葉に、男が凛奈のほうを振り向く。


「……誰だお前。どけ」


「どかないよ。キムチ探偵★凛奈だからね」


そして──彼女の足が一歩前に出た瞬間、スマホのタイマーが鳴った。“時空跳躍、制限時間終了”。


凛奈の視界が再び赤く染まり、現代に戻されていく。



■ Scene4:現代での証拠と結末


探偵事務所。凛奈はミンジュに録音データを渡していた。


「音声解析お願い。あと、ミンソクくんに伝えて。イェジちゃん、無事に家に戻ったって」


「よかった~……でも、どうしてそんなことがわかったの?」


「未来で戻ったら、SNSに“イェジ帰還”ってトレンドになってた。犯人は兄の友達だったみたい。恋愛がこじれた系だね」


ミンジュはため息まじりに笑う。


「やっぱ凛奈って、探偵というか……もう変人枠だよね」


「失礼な。これは才能って言うんだよ。……で、今日の夜ご飯、何キムチ?」


「キムチチヂミの予定だけど?」


「よっしゃ、それで明日の殺人事件も解決するか!」


凛奈は笑顔で拳を握った。釜山の空に、夕日がゆっくりと沈んでいく。


この町のどこかでまた、事件は起こる。

そしてそのたびに、凛奈は──キムチを食べて、時空を駆けるのだ。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——


ブックマーク & 評価★5 をぜひお願いします!


その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。

読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。


「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!

皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。


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