第101話:ただいま探偵、そして強盗は玄関先に
お待たせしました――
探偵・朴凛奈、ついに復帰します!
また新たな事件、新たな謎、
そして……ピリ辛キムチとともに、物語が動き出します。
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それでは、新たな事件の幕開けへ——。
■Scene1 ソウル・清潭洞の朝
「……久しぶりの“探偵業”再開か」
キムチ探偵・朴凛奈は、事務所のドアの前でひとつ深呼吸をした。
新聞社に“復帰のお知らせ”を出す前、誰かにそう言われた気がして――
今日は静かに、自分の意志で再スタートを切るつもりだった。
しかし、凛奈が鍵を開けようとしたそのとき――
「助けてーっ!!」
道の向こうで、叫び声と共に男がバッグを奪って逃げていた。
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■Scene2 復帰早々、事件発生
「いきなりか……!」
追いかけようとした凛奈の横を、パトカーが駆け抜ける。
被害者は近所のカフェ店員。店の売上金を奪われたという。
目撃者の証言では、犯人は30代後半の男。黒い帽子にマスク姿。
しかも逃走経路は、凛奈の事務所の裏路地を通っていた。
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■Scene3 キムチ、復帰の一口
事務所に駆け込んだ凛奈は、デスクの引き出しから瓶を取り出す。
「復帰祝いに……いただきます」
久々に口にする王道白菜キムチ。
その瞬間、視界に“足跡の線と、血の粒”が赤く浮かび上がる。
「……靴擦れしてる? 血……残ってる」
犯人は、逃走中にどこかで足を負傷した可能性が高かった。
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■Scene4 路地裏の地下と“開かないドア”
凛奈が辿った先は、建物裏にある廃業したマッサージ店の地下室。
ガラス越しに、黒い帽子の男が応急処置をしているのが見えた。
その瞬間、犯人がこちらに気づいて逃走――
凛奈は持ち前の運動神経で追い詰め、警察の到着まで男を拘束。
男の正体は、元・警備会社の社員。
「金が必要だった」と話すが、バッグには盗んだ金の他に“偽造カード”が数十枚……。
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■Scene5 復帰初日、インタビューとキムチトーク
事件解決後、韓国の芸能雑誌のインタビューに応じた凛奈。
「まさか、復帰初日に事件が起こるとは思っていませんでした」
記者に“探偵と女優、どちらが本業ですか?”と聞かれ、
凛奈は笑って答えた。
「食べているキムチ次第、ですかね。辛ければ辛いほど、探偵として動くことが多くて」
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■Scene6 ただいま、そしてこれから
その夜。事務所のソファに横になりながら、凛奈は天井を見上げる。
「やっぱり、私には“平穏な休業”なんて似合わないんだろうね」
机の上には、新しい白菜キムチの瓶がひとつ。
“WELCOME BACK 探偵”と手書きのラベルが貼られていた。
笑いながら、凛奈は小さくつぶやいた。
「ただいま。――キムチと真実の世界へ」
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