表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

105/117

女優拡張ルート: 「クロッシング・リバー ―日韓連ドラ舞台裏の千本テイク―」


ご覧いただきありがとうございます。

今回は、朴凛奈の「女優モード全開」な一章です。


釜山の探偵事務所から飛び出し、

日テレ×韓国K-Broadcastの超大型ドラマに主演――

しかも日本語・韓国語・英語の三か国語台詞で挑むという、

まさに“命削りの役作り”に挑戦する凛奈。


…探偵業を忘れて女優だけに集中するはずが、

果たして本当にそうなるのか?


ぜひ、彼女のプロフェッショナルな姿、

そして静かに迫る新たな「事件の気配」を、

見届けていただければ嬉しいです。



■Scene1:日テレ×K-Broadcast合同発表会


汐留の日テレタワーで大型連続ドラマ『クロッシング・リバー』制作会見。

テーマは“分断された国境河川を越える看護師たち”。

主演・凛奈は日本側ヒーロー役・中島隼斗(横浜流星風)の恋人看護師〈パク・ユナ〉。


韓国語・日本語・英語ミックス台本、全24話同時撮影。

制作統括は日テレドラマ班とK-Broadcastのダブル体制で、稽古用台本だけで厚さ12cm。



■Scene2:三か国語同録地獄


初日リハ。日本語台詞→韓国語台詞→英語ダブルスクリプトを1シーンごとに撮り分け。

助監督が「カット!」をかけるたびに

 日本班「OK!」

 韓国班「또요?(また?)」

 Netflix監スーパーバイザー「One more for global!」


深夜2時、凛奈は排気熱こもるロケバスで脚本に3色ペンを書き込み、台詞を呼吸の色で塗り分ける。


▸日本語=青/韓国語=赤/英語=緑

「色を見れば息が変わる」―独自メソッド誕生。



■Scene3:川辺ロケ・千本テイクの奇跡


荒川放水路。夜明けの土手でクライマックスを先行撮影。

‐3℃の空気で霧が出ず、監督は撤収を決めかける。

凛奈は水面を見つめ、提案。

「人工霧より、ホースで川水を散らして“息の湯気”を撮りませんか」


スタッフ総出で水を撒く。

陽が昇り、一瞬だけ川霧が立つ。凛奈と流星風キャストが抱き合い、三か国語で「生きて」の台詞を同時収録。

テイク999。監督はマイクを置き、土手に座り込んで拍手。



■Scene4:完成披露試写、とろける拍手


六本木試写室。最終エピソード先行上映。

観客は多言語字幕の“重なり”を称賛。

海外バイヤーが「世界の看護ドラマNo.1になる」と即前金契約。

凛奈は初めて**“女優一本で闘った達成感”**に涙。


「探偵の私が要らなくても、女優の私だけで人の心を助けられる――」


だが翌朝、横浜スタジオに戻ると血相変えた助監督が。

「大変です! 台本通りに“襲撃シーン”を真似た事件が本当に起きました!」



最後までお読みいただき、ありがとうございました。


今回は「事件解決編」ではなく、

凛奈が“女優としての極限”に挑むエピソードでした。


三か国語同録、夜明けの川霧、999テイク……

リアルなドラマ制作の裏側をモデルにしつつ、

彼女ならではの発想力と粘り強さを描きました。


――でも、やっぱり探偵は休めませんでしたね。

せっかく女優だけで終わるかと思ったら、

ラストで「台本の模倣事件」が発生。


次回、再び探偵・朴凛奈が走り出します。

ドラマと現実、芝居と事件――

その境界を越えて、彼女の“人生劇場”は続きます。


次回もまた、よろしければお付き合いください。

それでは、また次のステージで。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ