女優拡張ルート: 「クロッシング・リバー ―日韓連ドラ舞台裏の千本テイク―」
ご覧いただきありがとうございます。
今回は、朴凛奈の「女優モード全開」な一章です。
釜山の探偵事務所から飛び出し、
日テレ×韓国K-Broadcastの超大型ドラマに主演――
しかも日本語・韓国語・英語の三か国語台詞で挑むという、
まさに“命削りの役作り”に挑戦する凛奈。
…探偵業を忘れて女優だけに集中するはずが、
果たして本当にそうなるのか?
ぜひ、彼女のプロフェッショナルな姿、
そして静かに迫る新たな「事件の気配」を、
見届けていただければ嬉しいです。
■Scene1:日テレ×K-Broadcast合同発表会
汐留の日テレタワーで大型連続ドラマ『クロッシング・リバー』制作会見。
テーマは“分断された国境河川を越える看護師たち”。
主演・凛奈は日本側ヒーロー役・中島隼斗(横浜流星風)の恋人看護師〈パク・ユナ〉。
韓国語・日本語・英語ミックス台本、全24話同時撮影。
制作統括は日テレドラマ班とK-Broadcastのダブル体制で、稽古用台本だけで厚さ12cm。
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■Scene2:三か国語同録地獄
初日リハ。日本語台詞→韓国語台詞→英語ダブルスクリプトを1シーンごとに撮り分け。
助監督が「カット!」をかけるたびに
日本班「OK!」
韓国班「또요?(また?)」
Netflix監スーパーバイザー「One more for global!」
深夜2時、凛奈は排気熱こもるロケバスで脚本に3色ペンを書き込み、台詞を呼吸の色で塗り分ける。
▸日本語=青/韓国語=赤/英語=緑
「色を見れば息が変わる」―独自メソッド誕生。
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■Scene3:川辺ロケ・千本テイクの奇跡
荒川放水路。夜明けの土手でクライマックスを先行撮影。
‐3℃の空気で霧が出ず、監督は撤収を決めかける。
凛奈は水面を見つめ、提案。
「人工霧より、ホースで川水を散らして“息の湯気”を撮りませんか」
スタッフ総出で水を撒く。
陽が昇り、一瞬だけ川霧が立つ。凛奈と流星風キャストが抱き合い、三か国語で「生きて」の台詞を同時収録。
テイク999。監督はマイクを置き、土手に座り込んで拍手。
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■Scene4:完成披露試写、とろける拍手
六本木試写室。最終エピソード先行上映。
観客は多言語字幕の“重なり”を称賛。
海外バイヤーが「世界の看護ドラマNo.1になる」と即前金契約。
凛奈は初めて**“女優一本で闘った達成感”**に涙。
「探偵の私が要らなくても、女優の私だけで人の心を助けられる――」
だが翌朝、横浜スタジオに戻ると血相変えた助監督が。
「大変です! 台本通りに“襲撃シーン”を真似た事件が本当に起きました!」
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は「事件解決編」ではなく、
凛奈が“女優としての極限”に挑むエピソードでした。
三か国語同録、夜明けの川霧、999テイク……
リアルなドラマ制作の裏側をモデルにしつつ、
彼女ならではの発想力と粘り強さを描きました。
――でも、やっぱり探偵は休めませんでしたね。
せっかく女優だけで終わるかと思ったら、
ラストで「台本の模倣事件」が発生。
次回、再び探偵・朴凛奈が走り出します。
ドラマと現実、芝居と事件――
その境界を越えて、彼女の“人生劇場”は続きます。
次回もまた、よろしければお付き合いください。
それでは、また次のステージで。