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歩いた
夕べの浜のうえで
見た
死体はカラカラに
乾いて
この眼を
えぐる
だから
そっと目蓋をとじる
眼がもう焼けないように
心の悲鳴に応えたくて
届かない心は
漂う鎖
腐ってくたばった
あまい残り香
忘れたくても
星に縫いとめられ
月に繋ぎとめられ
その天体から伸びきった
地上におろされた梯子に掴まろう
として
いまも群れ群れる……
希求する空を
要らないと云って
その偽りにまた
隠れ涙
ぬぐう間もなくつきつづける
嘘のカタマリ大群
知らない海へつれてって
浸した足が溺れてしまうような
そんな場所へ……さ?




