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6

先ほどの騒ぎがうそのように静かだ。

二人の争いも終わった。

作戦説明の会議も終わった。

うるさいものは何もない。

全員テーブルの上に顎をつけたり天井を見たりとボーっとしていた。


「なんか静かになりましたね」

「作戦会議も終わったしね」


バリボリとせんべいを食べながら正宗は薺としゃべる。

もはや決戦前の光景ではない。

普通の日常の光景である。


「そう言えばきょうは冴止達はどこに」

「宿泊か。ここの住所の場所に部屋を取っているらしいが」

「高級ホテルですか……」


冴止の持っていた紙を受け取った薺がつぶやく。

それは薺が知る中でも一番のホテルだ。


「創像機さまさまってところだな。一般兵士はもっと安いところなのだろうな」

「一般兵士の地位向上デモでも怒ったりして……」


その瞬間、阿利洒が立ち上がる。

そして察した鞘歌が阿利洒を見る。


「……デモでも……ふふっ」

「ああ、沸点の低い阿利洒ちゃんが笑いだしてもうた……」


普通の日常が過ぎていく。

これは決戦前の静けさなのだろう。



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