表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/110

3

部屋に戻った正宗はベットの上に転がる。


「しかし別の国……シリエルリューオか……」


ふと頭に浮かぶのはこの世界に来た時に聞いた薺の言葉。

そして友人たちの顔。


「いるかもしれない……シリエルリューオに……誰かが……」


正宗はただ天井を見上げていた。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


シリエルリューオ。

緑豊かな国であり、ディゴットーオスとは違いドーム国家ではなく大きな塀で囲まれている。

文化もだいぶ違い、現代日本のような建物は少ない。

が、あくまで少ないだけでありないわけではない。

そしてその中の一つである大型の建物の中は少し騒がしかった。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


「ふふっ。今日もわたしは美しい。そうは思わないかい?」

「最高でやんす! よっ、冴止様は世界一でやんす~!」

「ふふふ……」

「何やってるんだ、お前たちは」


カッコつけている男とそれを褒めたたえる少女。

そしてそれを呆れた顔で見る女性。

そして男は大声を上げる。


「ファハハハハ! わたしは美しいのだ! それは隠すことができない!」

「その通りでやんす! わっちはそんな冴止様の相棒であるのでやんす!」

「「二人それってさらに美しく……」」

「馬鹿やってるんじゃない!」


女性は冴止達に怒鳴りつける。

それに対して二人は怒り返す。


「馬鹿とはなんだ! アホの上位語で私とカノットの美を愚弄するな!」

「ああ、わっちらの美がツバサさんを狂わせてしまったっすね……」

「なるほど。我々は罪深い……」

「貴様らはまだ馬鹿を続けるのか!」


ツバサと呼ばれた女性は冴止達を再び怒鳴りつける。

冴止達はやれやれといった顔で黙る。

ツバサはカンカンと地団駄を踏んでいる。


「もういい。大統領が読んでいるのだ!」

「何? トップがわたしを呼んでいると?」

「そうだ、創像機のパイロットであるお前達をだ」


すると冴止は髪をふぁさっとしながらポーズを決める。


「では行くとしよう。私たちの美しさを見せにな!」

「でやんす!」

「……こいつらは……本当に伝説の救世主なのか?」


ツバサは困り果てていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ