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「け、形状が変化してるっすよ!」
「完全変態のアリがさらに変わっていいのかよ!」
目の前で赤リアビは姿を変えていく。
赤い色がさらに赤くなっていく。
さらに顎が鋭くなる。
足の先も鋭くなりもはやアリではなくなっていく。
いや、そもそもリアビとアリは全く違うものである。
正宗達はそれを理解できない。
二重の意味での変態である。
「ああ、どんどん変態していくっす!」
「って違う! こういうのはまってちゃ駄目だ!」
「はっ! お約束に流されてこれが現実だってことを忘れてたっす!」
二人は『お約束』に縛られていたことに気がついた。
そもそも完全に変態する前に倒してしまえばそれで終わりだ。
バリッダーは左腰にあった銃をとる。
そして右腰にあったカートリッジをとる。
「ファイアカートリッジセット」
「目標認識。完了」
「よし、ファイア!」
赤リアビに向けて引き金を引く。
銃身から炎の弾丸が赤リアビに向かって飛んでいく。
その弾丸はリアビに直撃する。
「……」
直撃した赤リアビは燃えている。
動いている様子も見える。
まだ倒し切れてはいない。
「先輩。もう一発行くっすか?」
「ここは、カートリッジを変更する」
そう言って銃からカードりっじを取り出し、腰からとったものと入れ替える。
「エレキカートリッジセット」
「目標はとっくに認識済みっす」
「よし、しびれて動きを止めやがれ!」
再び赤リアビめがけて引き金を引く。
再び命中……
「グオォオォォオォォォ!」
「!? 避けた!」
「燃えているのにっ!」
赤リアビは横に避けた。
そして体を震わせる。
そしてなかから赤リアビが現れる。
「っ!?」
「な、ななな!」
そこから現れたのは二足歩行の赤リアビだった。