表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
第五章 大地を制する獣と偉大な英雄!
57/110

8

「おお、お帰りなさいっす! 倒してきたんすね!」


ニコニコと笑顔で二人の帰還を待っていた薙扨が二人に駆け寄ってくる。

正宗は笑顔で手を挙げる。

そして薙扨も手をあげる。


「「うおっしっ!」」


パァンとハイタッチをする。

そして二人はニカッと笑顔で見合っていた。

それを鞘歌はうらやましそうに見ていた。


「ええなぁ。えーと……二人とも!」


二人が鞘歌のほうを振り向くと鞘歌が両手を上げていた。

それを見た二人は手を挙げる。

そして鞘歌に近づく。


「「イェーィ!」」

「はわぁ~ええなぁこれ」


三人は笑顔で笑う。

意味もなく何回もハイタッチをする。

和やかな空気が辺りを包んだ。

『ピピピ』という音がその空気を止める。


「お、携帯が鳴ってるっすよ」

「あ、博士からだ」


『ピッ』とボタンを押すと博士の声が聞こえてくる。

それは驚いているような声だった。


『た、大変じゃ! 赤リアビの大群が突然消えたんじゃ! センサーからもじゃ!』

「は? 消えた? じゃあさっき倒したリアビは……」

『リアビ? ああ、一体だけ普通のがいたの。そいつは倒された形跡があるのぉ……うむ?』

「どうしました?」


正宗は問いかけるが博士は何も言わない。

正宗は疑問に思い問いかける。


「どうしたんですか博士? というかほかのリアビはコット隊が倒したりとかは……」

『これは……いや、まさか……』

「博士?」

「あのー先輩。ちょっと……」


クイッと薙扨が正宗の服を引っ張る。

正宗は携帯から耳を話し薙扨をみる。

そして薙扨の指差している方向をみる。


「な、なんだ? さっきリアビを倒したあたりが……」

「あれ、なんか出てくる感じがするっすよ……」

「……まさか」


正宗はパッと携帯に耳をあてる。

そして大声で言う。


「博士! 赤リアビは穴を通ってここに向かってるんですよ!」

『やはりそうか! しかしなぜじゃ……穴を掘るリアビなど以前の青リアビが初なんじゃぞ……』

「アリは穴を掘る生き物でしょう!」

『リアビは掘らない生き物だったんじゃよ!』

「そんなこと言いあってる場合じゃないっすよ~」


薙扨の言葉が言い合いしている二人を現実に戻す。

赤リアビが現れようとし始めているのだ。

そんなのを黙ってみているわけにはいかないのだ。


「ここははよ創像機出さな。もう一回いこか!」

「いやいや、鞘歌さん。ここはぼくが往くっすよ!」

「さよか。まぁ、ここはそれがお約束やな」


そう言いつつ鞘歌は一歩後ろに下がり、薙扨が一歩前に出る。

そして手を差し出す。

そして正宗はその手をつかむ。


「往こう薙扨。おれ達でこの国を救うんだ」

「先輩の目指す英雄への道ってやつっすね!」

「まぁ、確実に今までにない以上の危機やから頑張ってな。応援するで!」


そして二人は手を掲げる。


「「創像機召喚!」」


そして辺りは再び光に包まれた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ