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「いでっ!」
ドームの外に飛び出した正宗は用意されていたマットの上に落ちた。
「ドームの外……」
「ふにゃぁぁぁ!」
「いでぇ!」
時間差で落ちてきた薙扨が正宗の上に落ちる。
薙扨特有のクッションがあったためそこまでの被害にはならなかった。
「ふう。胸がなければ即死だったっす」
「あのなぁ……」
「うちもおるぅぅぅぅぅ!」
「でじだねっ!」
大きくも小さくもないものはクッションにも板にもなりえない。
正宗は大打撃を受け倒れこんだ。
「あ、ああ! せ、先輩!」
「や、やってしもうた……お約束のノリで!」
慌てふためきながらもとりあえず鞘歌は横に降りる。
薙扨は心配そうに正宗を見つける。
「ん、あ……いてて……」
「せ、先輩。大丈夫なんすか!」
「あ、ああ……少し痛いけど」
そう言って正宗はよろよろと立ちあがる。
そして何となく体を触る。
少し痛い以外にとくに異変はない。
(マットがあるからといってこうも何もないのは……)
「このマットがかなりの吸収率を持ってるんやな~」
「すげえっすねぇ」
女性陣は正宗とは違いマットに注目している。
正宗は自分の体を再び調べるが何も異変がない。
そんな時再び携帯が唸りだす。
「って! そうだ、リアビ!」
そう言って携帯をとる。
すると博士の声が聞こえてくる。
『少し離れた所からこっちに向かってきておる』
「そうすか……」
『さっそうと頼むぞ』
そう言って電話が切れる。
正宗はマットのほうを向く。
女性陣がマットについて会話をつづけている。
(ここは薙扨と創像機を呼べばいいな)
そう言って正宗は女性陣に近づく。
女性陣は気がついて会話をやめる。
「もうすぐここにリアビが向かってくるらしい」
「なんやて!?」
「リアビ?」
「とりあえず手をつかんで創像機召喚って叫ぶんだ!」
そう言って政宗は手を差し出しリアビが繰るである方向を向く。
そして手を握られる。
それを認識した正宗は叫ぶ。
「「創像機召喚!」」
その言葉とともに辺りは光に包まれた。