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オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
第五章 大地を制する獣と偉大な英雄!
52/110

3

端に付いた薙扨はぴょんぴょん跳ねながら景色を見ている。

正宗は少し息切れをしながら薙扨を見ている。

その見つめている眼は小さな子供を見るようであり、年相応の男性のものでもあった


「うっは、すっごいいい景色っすよ!」

「でしょ。いい景色でしょ」


薙扨のすごくいい笑顔に正宗は少しに焼けた笑顔で返した。

薙扨はそんなのは気にせずにぴょんぴょん跳ねながら景色を見ている。

正宗も薙扨を見続けている・


「はしゃいどるなぁ。薙扨ちゃん」

「いやぁ、16なのにまだまだ子供だよぉ~」

「ハハハ。ニヤけながら行ってら意味のないセリフや」


鋭い鞘歌のツッコミに正宗はダメージを受けた。

正宗はハハハと苦い顔をしながら視線を再び薙扨に向ける。

さすがにはしゃぎ疲れたのか近くにあったベンチに座っている。

正宗は悔しそうな顔をした。

鞘歌はニヤニヤと笑った。

うなだれながら正宗は渚の座るベンチへと向かう。


「楽しめたかな?」

「はいっす! たのしめたっす!」


薙扨はニッコニコとしながら答える。

正宗は軽く受け答えしながら横に座る。


「うちも座らせてもらうで」


そう言いながら鞘歌は薙扨とは逆の正宗の横に座る。

正宗は困惑した顔になる。


(この世界に来てからラノベみたいな展開ばっかりだ……しかしこんな都合よくこんな展開になるもんなのかよ~)


正宗は嬉しいような苦しいような心の嘆きを挙げた。

二人はニコニコしながら正宗を間に入れた状態で会話を始めた。


「なんや、正宗君頭抱えて唸りだしたで」

「先輩はいつもそうっすよ。肝心な時はよく悩むっす」


いつも道理のことだと薙扨はあくびを掻きながらがら答える。

鞘歌は『そうか~』と軽い返事をして正宗をちらっと見る。

その後再び薙扨に視線を戻す。


「にしても薙扨ちゃんは変わったしゃべり方するなぁ~」

「あ、しゃべり方っすか? これ先輩の部屋にあった本やゲームを読んでたらこんな感じになったっすよ」

「ほぉ」

「先輩の好きなものはすぐに取り入れる。それがぼくの流儀っす」


薙扨はフンと鼻息をあげながらドヤ顔をする。

鞘歌は『オオー』と拍手を送る。


「でもそれ正宗君のいるところで言ってよかったん?」

「先輩悩み始めると周りが見えなくなるっすから」


そう言って薙扨は正宗を見る。

さやかもつられて正宗をみる。

そこには唸って悩んでいる正宗がいた。


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