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8

「た、ただいま~」


正宗は家に着くと大きな声で帰宅を伝える。

すると玄関へと向かう足音がする。


「おかえりなさ……」


足音の主だった薺は玄関に来た途端に言葉をなくす。

それは正宗の隣にいる少女を見たからである。

薺はわなわなとふるえる。

そんな薺に向かって薙扨はキッと睨みつける。

それに気がついた薺もキッと睨みつける。


「ああん?」

「なんですぅ?」


正宗の目の前で睨み合いが行われている。

正宗はその光景をじっと見て……


「……おかえり」

「た、ただいま」


阿利洒に向いいれられた正宗は阿利洒と一緒にリビングへと向かった。

なんとなく阿利洒が正宗に手を出していたので手をつなぎながら。

睨み合いしていた二人は気がつくことなく睨み合っていた。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


「いやぁ、お茶が美味しいねぇ~」

「……うまい」


正宗達はのほほんと椅子に座りながら緑茶を楽しんでいた。

阿利洒もにっこりと笑いながらのほほんとしていた。

正宗は目の前に置かれているせんべいを手に取り食べる。


「ふぅ。パリパリしてうめぇなぁ~」

「……うめぇ」


のんのんとした雰囲気で二人はせんべいを食べていく。

緑茶をすする、と言う同じことを何度も繰り返す。

すると廊下からどたばたという音が聞こえてくる。


「正宗さん!」

「先輩っ!」


突如現れた二人に左右の腕を掴まれる。

正宗は持っていたせんべいを落とす。

正宗はハァとため息をつく。


「で、あの。決着はついたの?」

「決着とかどうでもいいっす!」

「阿利洒と何のほほんとしてるかってことですよ!」


正宗は左右に引っ張られる。

正宗はため息をつく。


(女の子がたくさんいる空間の男ってのは辛いってのは本当だな。なるもんじゃない)


正宗はラノベ主人公のような展開にため息をついた。


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