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5

階段を下りた正宗はいろいろな機械が置かれている部屋に着いた。

先についた老人はその機械をペタペタと触っている。

すると降りてきた階段から大きな音が起こる。

すると入口の扉が閉まった。


「閉じ込められたか? いや、まずは本を読もう」


すると、ちゃんと出る方法が書かれていた。

降りてきた皆伝右の壁に奇跡の石をはめる穴があった。


「まぁ、出れなくなる設計はしないよな」

「創像機のパイロット殿! これはどうすれば動くのですかな?」


総老人に言われた正宗は本を見て何んとなく答えてしまう。


「えっ? ああ、この奇跡の石を中心の機械に設置してボタンを押すだけで……」

「なるほど」


その言葉とともに正宗の手から奇跡の石がとられる。

老人は早速石をセットしに行く。


「って! ちょっと待った!」


正宗は老人が機械を作動させようとしていることに気がついた。

それは自分の世界へと転送できる機械である。

それを使うとどうなるかまではまだ解読もできていないのに起動しようとしているのだ。


「お、設置したらボタンが光りだしましたぞ。押しましょう」


そんなことを考えているうちに老人がボタンを押そうとする。

正宗は急いで止めようとするが時はすでに遅かった。


「ポチッと」

「あっー!」


老人がボタンを押したとたんに機械が動き始める。

すると部屋の中心に魔法人が現れる。

正宗は老人をつかみ、急いで魔方陣の外に出る。


「あ、なにをするのですかな!」

「何が起こるかもわからないのに! なぜ考えずに押してしまうんだ!」


ガミガミと老人に説教している間にも魔法陣の中心から光があふれだす。

正宗と老人はそれを見る。

老人は目を光らせ、正宗は額に冷や汗をかく。

そして光が辺りを包み何も見えなくなる。


「うわっ!?」

「おおっ!」


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

目をあけると光が収まっていた。

老人と正宗は機械が設置されていた壁の方向を向いていた。


「光が消えた?」

「結局どうなったのですか?」

「ここはどこっすか?」


部屋の中に3人の言葉が響く。


「ん?」

「おや?」


正宗達は自分たち以外の声が聞こえることに疑問を持った。

正宗には聞き覚えのあるようなしゃべり方と声だった。

そうして老人と正宗は振り向く。


「「あ、あああっ」」

「な、何ですかの!?」


正宗達が振り返った先にいたのは少女だった。

少女と正宗は互いに互いを見て驚く。

老人はよくわからずに困惑している。


「なっなっなななななな!?」

「せっせっせせせせせせ!?」


二人がそれぞれ言葉に詰まり、そして叫ぶ。


「薙扨!?」

「先輩!?」

「ほぁ?」


驚く二人と困惑する一人。

そんな三人の言葉が地下に響いた。

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