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オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
第三章 犬耳娘に遊ばれる!?
39/110

10

「今日を楽しかったわ」


大樹の下。

つまりは入り口に二人は立っていた。


「いやいや、おれもいろいろ楽しませてもらいましたよ」

「そやね。いろいろ楽しんだなぁ~」


ニヤニヤと鞘歌は笑う。

正宗はそれに対して顔を赤らめて叫ぶ。


「いろいろってのはそういうのじゃない!」

「わかっとる、わかっとる。年上の余裕ってやつやよ」


鞘歌は笑いを絶やさずにエッヘンとポーズを決める。

正宗は『アハハ……』と肩を落として笑っていた。


「ま、またいつか会いましょうよ」

「うんうん。うちはよくここに来とるからここに来れば会えると思うよ」


すっと鞘歌は手を出してくる。

正宗もそれにこたえるように手を出す。


「じゃ、またね」

「ええ、また」


そして握手をする。

その瞬間再びあの感覚を感じる。


(また静電気か。もう驚かんぞ!)


正宗は平常心を装った。


そして握手をやめ、正宗はくるりと振り返る。


「あばよ、鞘歌さん」


そう言って帰路へと付いて行った。


「……今のなんやったんやろ? 静電気の仕返しかな?」


鞘歌は今の感覚に疑問を持っていた。

今回は静電気ではなかったのである。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


「ただいま~」

「あっ、おかえりなさいです。遅かったですね」


帰宅すると、薺が笑顔で迎え入れてくれる。


「いろいろあってね」


『ハハッ』と正宗は軽く笑う。

その笑いを聞いて薺はにこっと笑う。


「そうですか~」

「そうさ」


ふふふと二人は笑っていた。


「おなかすいた……」


テーブルに向かって椅子に座っていた阿利洒はポツンと呟いた。

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