表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
第三章 犬耳娘に遊ばれる!?
37/110

8

「あ、えと。これは」


正宗は自分の手を見る。

ビリっときた。

正宗は以前にも同じような感覚を覚えた記憶がある。

阿利洒と接触したときである。


(まさか、鞘歌さんも!?)


バッと顔をあげて鞘歌の顔を見る。

すると鞘歌はクスクスと笑っていた。


「びっくりした? 静電気やよ。静電気」

「せ、静電気~!?」


正宗は眼をパチクリとさせる。

さやかはそれを見てクスクスと再び笑う。


「か、仮にもファンっていう人がこんなことやっていいと思ってんすか?」

「ふふ。だって面白そうなんやもん。想像以上にフランクやし」

「ったく……」


正宗は少し安心した。

少しがっくりもしたが落ち着いた。


(静電気でよかった……)


ホッと胸を抑える。


「しかし、年上なんだからもっとしっかりしててもいいのになぁ」

「年上ゆうたかて、うちはまだ19やよ」

「おれは17だし明らかに年上じゃないすか」

「うう……年下に遊ばれとる……」


オヨヨと泣き声をあげる鞘歌。

正宗はそれを見てクスクスと笑う。

それを見てさやかもクスクスと笑う。


「ふふっ。短時間の付き合いなのにこんなに笑いあえるなんてすごいわぁ」

「ああ、ついさっき会ったばかりなのにね」


二人はクスクスと笑い続ける。


「そや。大樹の中にうまいパン屋さんがあるんやけどいきません? おいしいで!」

「おーいいね。行こう行こう!」


二人は意気投合しながらパン屋に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ