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オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
第三章 犬耳娘に遊ばれる!?
35/110

6

「これが魔学エレベーターか……」


大樹に来た正宗は目の前の光景に驚いていた。

エレベーターが何かの力によって上へ下へと移動しているのだ。


「の、乗るか……」


自分はまるで都会を知らない田舎者のようだと内心思いながらエレベーターに乗る。

内装は自分の知っているエレベーターと何ら変わりない。


(薺ちゃんの言う魔学の科学の部分が少ないなぁ~これ)


上を見上げると何もないのに上にあがっているのがわかる。

全面クリアになっているため、下を見ても上にあがっているのがわかる。


(あの普通のエレベーターのボタンにてすり……どう見ても普通のエレベーターなのに上を見ると……)


ここが異世界だということを思い知らされる。

ここに来る前に感じたファンタジーが崩れるという感覚は逆になっていた。

正宗はそう思いながらエレベーターから見える景色を満喫していた。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


「ここが頂上かぁ」


エレベーターから出る。

ここから見渡す限りでは端が見えない。

すごく広いことが分かる。


「やっぱひれぇなぁ……お、自動歩道」


軽く歩くだけですぐにできるでお馴染みの動く歩道に乗り正宗は端へと向かう。


「ふむふむ」


ニコニコと笑いながら楽に進んでいく。

今日は人が少ないのかあまり周りに人は見えない。


(今日は平日なのかな……あれ、おれ働いてないでずっと家にいるわ!?)


なんとなく衝撃の事実に気が付いてしまった。

自分はニートなのではないかと正宗は肩を落とした。

そうこうしているうちに端についてしまった。


「あ、ついてる……」


歩道からおり、柵のあるところまで歩く。


「……うっわ!」


そこから見える景色にうじうじしていた悩みは吹っ飛ぶ。

そこから見える景色は壮大なものだった。


「いくつものドームがある。うっわ、おれのいたドームは他に比べると小さいんだ!」


大樹はドームを突き抜けるように生えているようだ。

大樹のあるドームはドーム群の中央であり、いちばん小さいようだ。


「あのパイプでつながっているんだな」


それぞれのドームがパイプでつながれているのを見つける。

あれによってそれぞれのドームを移動するのだろう。


「にしても高いなぁ~落ちたらおしまいだな」


当たり前のことだが高い。

落ちたら助かりはしないだろう。


「なんか怖くなってきたな……離れよ」


正宗はくるりと振り向く。


「あれ、あんさん創像機の正宗さんちゃう?」

「ん?」


すると目の前の知らない人物から突然話しかけられる。


「誰かな?」

「あ、申し遅れましたわ。うちの名前は鞘歌(さやか)獣耳族の鞘歌いいます」


そこにいたのは犬耳をはやした女性だった。


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