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オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
第三章 犬耳娘に遊ばれる!?
34/110

5

「……荷物の……整理が、ひと……段落した……」


上の階から阿利洒が下りてくる。

リビングでのんびりとしていた二人は阿利洒を見る。


「へ~もう終わったんだ」

「荷物少なそうでしたけど、あれ以外にまだ荷物が届いたりは……」

「しない……」

「ですか」


受け答えをした薺は再び正宗のほうを向く。

阿利洒は正宗の隣に座る。

薺は少し顔をひくつかせる。


「そ、そういえば阿利洒さんはこのあたりのことよく知りませんよね?」

「……住んでた……地域が……違うから……知らない」

「地域が違う?」


正宗はふと疑問に思う。

それを見て薺はああと思い出したかのように言い始めた。


「ああ、正宗さんはこの中央区画以外は言ったことないんですよね」

「中央区格?」

「ここはいくつものドームが集まってる都市なんですよ」


そう言われて正宗は自分の考えていたものと違い、驚いた顔になる。


「一つのドームだけじゃなかったんだ!」

「まぁ正宗さんはいつもの出撃でも移動は穴を使ってますし」

「そうか……て言うか穴って正式名称なの? スロープやらなんやら別の言い方はないの?」

「穴は穴です。後スロープは斜路です」


正宗は顔を赤くしながら頭をかく。

薺はそれを見ながらクスクスと笑う。


「まぁ、詰まる所。あの大樹の先に隣のドームへの通路があるんですよ」

「はぁ~気がつかなかったなぁ」

「それじゃ見てきますか?」


正宗はえっとした顔をして薺を見る。


「わたしは阿利洒さんにこのあたりを案内しますので正宗さんはあの大樹の頂上の広場に行ってみてはどうですか?」

「ちょ、頂上広場!? あの大樹かなり大きいよ!? て言うか頂上なんて簡単に行けるの!?」

「中は人が入れるようになっていまして。頂上にも行ける魔学エレベーターもあります。中を楽しみたければ魔学エスカレーターでも……」

「やべぇ、なんかあの木を見て感じだファンタジーが崩れていく……」


正宗は少し肩を落とす。

薺はそれを見て再びクスクスと笑った。

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