表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
第三章 犬耳娘に遊ばれる!?
33/110

4

「はむはむ……」


正宗は一人残って朝の食事の残りを食べ始めた。


「はむはむ……」


いつも通り美味しい食事を一人で黙々と食べる。


「はむはむ……」


その顔は笑顔だった。

一人で静かに独りで気楽に食べる御飯もまたうまい。

多人数でにぎやかに食べるのも楽しいがこれもまたいい。


「はむっはむっ」


実にいい。

正宗は笑った。


「何笑ってるんですか?」

「!?」


見られた。


「お、美味しかっただけだよ。ご飯が」


少し顔を赤らめる。

感想は本当のことなのですらっと口から出た。


「そうですか」


薺はニコッと笑顔になる。

正宗はそれを見て『ハハッ』と笑う。


「そ、それより。荷物は運び終わったの?」

「ええ。阿利洒ちゃんは部屋を整理して荷物を置いたりしたりしてますね」

「そう。手伝いに行こうか」


そう言って正宗は椅子から立ち上がる。

それを見て薺はくすっと笑いながら言う。


「一人でいいそうです」

「そっか」


正宗は再び椅子に座る。

そして机の上にある残り少しのご飯を食べ始める。


「ふふっ」

「んぁ?」

「おいしそうだなって」


そう言われた正宗の顔は再び真っ赤になる。

それを見て薺はクスクスと笑う。


「はぁ、のどかですねぇ……」

「のどかだねぇ……」


食べ終わった食事の食器を重ねながら正宗はそう思った。

薺も笑顔だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ