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オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
第二章 さっそうと現れる白銀の騎士!
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9

「試作機ゴッドP只今参上!」

「敵は……やっぱりリアビ……」


外に出た二人の前にいたのはやはりリアビだった。

ゴッドPは戦闘態勢をとる。

すると博士からの通信が入る。


『武装はコットとあまり変わらん。ソードとビームライフルに盾じゃ。ただし威力は強くなっとる』

「わかった……」


それを聞き、いつもの捜査でソードを取り出す阿利洒。

正宗はエネルギーの調整をしている。

そんなときモニターに見える数字に気がつく。


「ん? なんか数字が見えるけど……」

『あー、気にせんでええから。とりあえず調整だけしとれ』

「そうすか……」


そう言われたが、なんとなく気になりつつ正宗は調整に集中する。

阿利洒は正面のリアビへと攻撃を仕掛ける。


「すごい……コットの比にならない機動力……」

『じゃろ? リアビ一匹なんぞすぐに倒せるわい!』


博士の言葉通りにリアビを圧倒している。

俊敏な機動力によりリアビは攻撃を当てることができない。

さらにはソードの攻撃力によりダメージが大きいようでありふらついている。


「これは……やれる……」

『今じゃ。ゴッドPの必殺技を出すんじゃ!』

「必殺?」


すると正宗の見ていた画面に必殺技の承認ボタンが現れる。

正宗はその画面を指差しつつ博士に問う。


「あの、これ押すだけでいいんですか?」

『うむ。元々コットの時から操縦は楽でありつつ俊敏にじゃからな』

「簡単かぁ……」

「早く……押して!

「あ、押すよ。えいっ!」


阿利洒にせかされた正宗は承認ボタンを押す。

するとゴッドPが光りだす。

阿利洒はソードをリアビに向かい振り下げる。


「これで……終わりっ!」


振り下げたソードから放たれた光はリアビを真っ二つにする。

それを見た阿利洒を笑顔で喜んだ。


『ふむ。どうやら戦闘終了じゃの』

「いやぁ、リアビは雑魚でしたね」

『まぁ、試作機じゃからな。量産時には必殺はオミットするがの』

「ですか。そりゃぁそうか……」

『では、射出時に使ったカタパルトの上に乗ってくれ』


博士の指示に従い、阿利洒は移動を始める。

そんな時ふと正宗は画面に表示されている数字をみる。


「ん? 何か赤いな……」

「何が……あれ」


今度は阿利洒が目の前の画面を見て驚く。


「どうしたの、阿利洒ちゃん?」

「まだ反応が……」


バッと先ほど倒したリアビの方を見る。

だが動く気配もない。


「気のせい? いや、でも今画面に……!?」

「な、なんだ!? 突然揺れてっ!?」


突然謎の揺れをした原因を調べようとした時、正宗は驚愕する。

ゴッドPの足元に青いリアビの頭があり、アゴで足をつかんでいた。


「地面から現れた!? もしかして前回の大穴の原因って!」

「う、動けない……」

『な、何じゃと!? それはやばいぞ!』


博士の叫び声が響くとともに正宗の目の前の画面が光りだす。

数字が0に近づいており、赤くなっている。


「あの、博士。数字が赤くなってるんですけど。もしかしてこれって……」

『活動限界が近付いとるようじゃの』

「やっぱりすかぁー!」


正宗はがっくりとうなだれる。

阿利洒は黙る。


『脱出装置がある。それで脱出するのじゃ!』

「けどそれだとドームにリアビの攻撃が!」

『う、うむ……』

「……コット隊も最終整備で今すぐには来れないはず……」

『む、うむ……』


博士も黙る。

ゴッドPはなおも揺れる。

二人は考える。

どうすればいいか。


「こんな時、薺ちゃんがいればな……」

「創像機……どうやって呼ぶの?」

「え? この腕を持ってもらって」


そんなことをしている状況でもないのだが気が動転しているのか二人は創像機を呼ぶ方法をしようとしている。

博士は悩んでいて現状を見ていないため唸り声しか聞こえない。


「現れろ、創像機! って言うと」

「光が広がる……」

「あ、あれ? これってまさか!」


光が二人を包みこみ、その光が消えた時。

ゴッドPの中に二人の存在はなかった。


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