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オレの想像が創造されてしまった件について  作者: 海藤 正孝
第二章 さっそうと現れる白銀の騎士!
24/110

5

「あっち」

「こっち」

「そっち」


二人はどこに向かっているのか。

それは二人共にもわからなかった。

正宗は阿利洒について往くだけ。

阿利洒は正宗を連れて往くだけ。

その通りに行けば目的地に着くは正常であるときだけ。

正常でなければ目的地に着くはずもない。


「あっち」

「こっち」

「そっち」


この状況が正常かどうか。

そんなもの誰かが見てればわかることだ。

正常ではないと。


「あっち」

「こっち」

「そっち」


阿利洒のさす指先は適当だ。

正宗は疑いもせずについて往く。

扉が5個も10個もあっておかしくないわけがない。

だが突っ込むこともない。

そして阿利洒が戸惑いとまることもない。


「あっち」

「こっち」

「そっち」


二人は止まらない。

なら、いつ止まるのか。

それは……


「あれ……」

「ん?」

「誰じゃ?」


それは終点にたどりついたときである。


「博士」

「博士?」

「博士じゃが?」


それは正常に戻るにはちょうどいい出会いだった。

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