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リアビ発生地点。
先行していたコット隊は戦闘を開始していた。
「ヒャッハァー! リアビなんてザコザコー!」
「副隊長……いつも以上に頑張ってる……」
「うむ。創像機のパイロットにあったのが火付になったようじゃわ」
発生地点は前回の場所と同じ場所である。
コット隊の5機がリアビと戦闘をしていた。
「へへっ。こりゃ創像機なんていらねぇなぁ~」
「そっすね副隊長!」
「俺らだけでもいけやすって!」
リアビ数体を撃退した窯洒含める三人は余裕をかましていた。
回りをよく見ず、目の前にいるリアビへの攻撃に集中している。
有利なために心に油断ができている。
「実力があるからか余裕を足しすぎとる。今回はリアビだからよいが、もし強い敵が現れてもすれば」
「油断大敵……雨霰?」
「天災は忘れたころにやってくるっちゅうことじゃな」
そうこうしているうちにリアビはすべて撃退され、行動不能になっていた。
一か所に山のように積まれている。
リアビの山の周りで3人はコットから降りぴょんぴょんととび跳ねて喜こんでいる。
「はっはー。創像機のやつらより早く撃退できたんじゃねぇか?」
「おれらだけで余裕ってことですね!」
「ですねですね」
それを見た刹徳は呆れた。
「やれやれ。わしらは先に帰還しておくぞ。たっく、最近の若いもんはすぐ調子に乗る……」
「私も……最近の……若いもん……」
阿利洒はしゅんとした。
刹徳は少しあわてる。
「阿利洒は例外じゃよ……さて、調査隊への連絡も済んだ。帰還するぞ」
「はい」
そうして、刹徳と阿利洒は3人を残し、先に帰還していく。
それを気にもせずに3人は喜びはしゃぐ。
「どうやら創像機のやつらは倒されたことも知らずこっちに向かってきてるらしい」
「なら来たところでこれを見せて……」
「おれらのほうがすごいってとこを見せつけてやりましょうぜ!」
「おうよ!」
3人はコットから降り、足下で正宗たちが到着するのをにやにやと待っていた。
どこからか持ってきていた酒を持ち出し、ワイワイと盛り上がっていた。
「っかしおせぇなぁ?」
「創像機とやらで早くこれねぇのかよ」
「すっね」
そんな時『モコッ』っとリアビの周りの地面が盛り上がった。
だが、そんなことは3人は気がつくはずもなかった。